先日、クラブの装蹄で、N君がエッグバーをつけているのに気づきました。
もともと屈腱炎があるのですが、ナビキュラーかもしれないと。
ナビキュラーってそんなに多くないのでは?と聞くと、「結構いますよ」とのこと。
X線は撮っていませんが、先生曰く蹄叉を鉗子で挟むと痛がるのだそうです。
ところで、ナビキューラー(navicular)という骨は人間にもあります。
日本語では舟状骨(しゅうじょうこつ)といいます。
でも、馬のはトウ(舟へんに刀)状骨というのだそうです。
その名の通り、隣接する骨との関節面が凹んでいて小舟のような形をしています。(人間の場合)
ただし、英語では、手の舟状骨はスキャフォイド(scaphoid)、足の舟状骨はナビキュラー(navicular)となります。意味はどちらも小舟の意味です。
仕事柄、整形外科関連の解剖の本が周りにありますが、中でも『骨単(ほねたん)』と『肉単(にくたん)』は必携のよう。・・・私は持ってません。
その『骨単』によると、navicularはギリシャ語のナウス(舟)に由来するそうで、関連語にはnausea(ノースィア=吐き気、船酔い)、navigation、navigator、さらにはnavyがあるそうです。
「またギリシャ語の「船乗り」ナウテースから、ノーティラス(オウムガイ)が派生した。」とありました。
「ギリシャ神話では難破したオデュッセウスを助けたアルキヌス王の娘がナウシカだが、この名前がいわば「フネ」さん」なのだそう。
へぇ~~~~~、ナウシカってそういう意味だったのねー
って話がそれましたが、人間の場合は骨折は多いけれど、炎症だけが起こることは希です。
そして久々に某先生のブログを見たら「舟」になっていました。
馬も舟状骨が正しいのかな?
立っている蹄の方がかかりやすいのかと思っていましたが、読むと全く逆でした。
まだまだ勉強が足りないですね・・・。
最新の画像[もっと見る]
昔は全く情報もなく、「馬の医学書」にも全く記載がありませんでしたし、ナビキュラーなんて言葉すら知らなかった
馬医療も確実に進歩していますね。
そのうち蹄葉炎の治療も確率されるのでしょう。
STAP細胞とか使えないでしょうかね。