雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

資源の枯渇。

2014-06-13 07:25:13 | 日記
 日本うなぎがレッドデータリスト、つまり絶滅危惧種になったそうです。これは一体どういうことなんでしょうか。

 うなぎというのはシラスウナギという稚魚をとってそれを養殖しているそうです。ただ人工下での産卵はいまのところ出来ないようです。従いまして多分、獲ったら獲ったっきりの状態が続いてきたのではないかと思われます。

 資源は限りあるものだとするとやはり親うなぎがいなくなればシラスウナギも当然減るものと考えられます。捕獲量を制限するなど早いうちに対策が必要だったのでしょうね。

 うなぎは一つの例です。

 最近、人材不足が問題になっているようです。

 特に外食産業では深刻になっています。

 この原因は少子化による根本的な人材不足です。安い賃金で外食産業を支えてきた若い世代が減ってきたということです。特に都会では地方から流入する若者がそういった産業を支えていた部分もありますが地方も過疎化と少子化で疲弊、労働力を都会に供給出来なくなってきています。

 ここでうなぎの話を思いだすのですが、

 人という限りある資源を使いっぱなしにして根本的な対策をとって来なかったことへの代償なのではないかと思います。

 目の前の経済最優先で都心回帰の風潮の中、地方を切り捨てにしてきたことが結局は日本経済を苦しめていくことになるのです。

 人材を供給していた地方をケアしてこなかったことがこういう事態を招いているということです。

 
 漁師は森を守ります。

 川では産卵して孵化させた稚魚を放流します。

 山菜は来年も採れるよう根こそぎ取ることはタブーです。

 木を切ったら植林します。常に次の世代のことを考えていかないといけないのです。

 
 田舎から人材を供給してもらえるようにするには田舎の人が豊かな生活を送れるようケアしなければならないのです。そのケアを怠ってきたことが現在の労働力不足に結びついているのです。条件の悪いところから人材が不足するのは当たり前です。

 企業は安い労働力を海外に求め、地方を見捨ててきました。地方が無くなれば都会も維持出来なくなっていくのです。今、それが人材不足という形でこのアンバランスな国の形となって現れてきたのです。