雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

旧根知小学校体育館の再利用。

2015-02-15 08:23:41 | 日記
  昨日は根知谷にきらめくキャンドルロードイベントがありました。私は、不幸が当り会場に足を運ぶことが出来なかったのですが、

 このイベントは間違いなく地域の若い世代を活気付けています。とても、素晴らしいです。



 実は、地域の総意でで取り壊しが決まった旧根知小体育館の再利用計画が持ち上がっています。

 地域の人たちの思い入れのあった建物で残したいのは山々ですが、維持管理を含めてなかなか利用法が思いつかなかったのです。

 
 ところが、最近、この体育館を見にきたあるNPO法人の方がこの建物の取り壊しに待ったを掛けてきました。

 というのもこの昭和の木造体育館の造りがとても素晴らしく何とかして残していけないだろうかということで、再利用法を検討した結果、

 多目的に使える施設として改修し、広くいろんな分野の人に利用してもらうという提案をしていただきました。

 これだけの説明だと、なんのこっちゃなんですけど、


 地元では体育館やホールとしての需要が見込めない。

 広い屋根の雪下ろしなど維持管理にお金が掛かる。

 老朽化がすすんでいる。

 トイレや水が使えない。


 これらの理由から地元では今後も使い道が無いということで維持管理に無駄な税金を使うこともなかろうと取り壊ししてもらえばということになったのです。



  ところが、この木造建築物が今となっては貴重なものだということ。


音楽のプロの方々もこの木造構造のホールの音響の良さを認めています。過去には新日本フィルの方々の演奏会もしています。今回は建築関係の方がこの建造物に惚れ込んでくださっているようです。

 そこで、国や民間の補助金を使って改修した上で、再利用をしていきたいとの提案があったのです。

 もちろん、地域はこれまでも補助金行政に振り回され、要らないハコモノの維持管理に苦労しているいう現実があり、区長さんたちからは慎重論が出ています。

 私も、ハコモノと補助金には基本的には反対です。

 なんですが、今回のお話は私のスイッチに触れたのです。絵に描いたモチにはしたくないのですが、

 今、このまま何もしなければこの地域は人口減でいずれ消滅します。先祖からの土地も伝統文化もそこで無くなってしまいます。

 まあ、片や火星移住計画が進むような世の中で、伝統文化も無いかと思うのですが、今回は若い人たちがこの地域で夢をみられるのではないかと感じたのです。老人施設も大切ですが、それは行政にまかせることとして、

 やはり、若い人たちが元気になれる物が必要だと思うのです。

 若い世代がいなくなれば間違いなくこの地域は無くなってしまいます。

 何とか、若い世代の方にこの再利用計画を検討する機会を設けたいと思っています。

 何度もいいますが、この地域を守っていくのは私たち自身です。