雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

移住者からみた田舎って

2013-09-30 22:58:38 | 日記
ここに移住してきた人と話す機会が多いのですが、なかなか感覚や考え方の違いでお互いを理解することは簡単ではないようなのです。
この地域で生まれ育ってきた私たちには当たり前のことが、当たり前ではなく、特に都会からの方々には古臭い風習としか思えないようです。地元で大切にしている祭礼や伝統文化にしても移住してきた方たちとの価値観の違いからなかなか参加してもらえなかったりするのです。
私たち地元の人間は古くから地域の祭礼や共同作業を通じて結束意識を高めてきたようなものなのですが、最近では生活の近代化でそれが嫌でムラを出ていくという者も増え過疎の一因にもなっています。昔は好き嫌いなく集落単位でまとまって生活せざるを得なかったのでしょうが、今は車もあり、市街地の職場へ勤務しているので隣近所の助け合いが無くても生きて行けるようになったのです。むしろ、隣近所は煩わしいと思えるようになったのです。

過疎化に対して、何とか対策を考えるとき移住者を増やすということは避けては通れません。

ただ、やみくもに誰でも住んでというのはやはり後々問題が発生するでしょう。古臭いというだけで伝統文化の継承をやめるわけにもいかないでしょうし、当然移住者一人一人の価値観を地区民全部に押し付けるわけにもいきません。

時代や状況に合わせて地域も変わっていかなければならない所もあります。

ただ、移住者の方々と話の中で地元民がやや見下されてる感も否めない感もあります。この地域の人たちの生活や考え方が古臭い…と言われた時に感じました。前近代的な習慣がまだ地域に残っているということでしょう。

確かに、そこが田舎の暮らしにくさでもあるのでしょう。

これからの若い世代にはこれが田舎の楽しい生活だ!と言える生活、またそれが出来る近代的で魅力的な地域づくりをしてもらいたいと思います。


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