雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

長寿社会~介護はきれい事ではない。

2015-11-27 06:45:14 | 日記
 昨日、我が家の義母を近くの介護施設に入所させました。いろいろありましたがやっと落ち着きました。私たちも正直ホッとしたところです。

 それが正しい選択かどうかはわかりません。あとになって後悔することもあるかもしれません。

 皆が望んできた長寿社会が現代の社会の重荷となっているこの現実をどう捉えていくのか、これからの国全体の課題です。

 特にこれから10年間くらいは要介護者の増加に対して介護する人が非常に少なくなるといったことが懸念されます。私が若い頃は頼る子供がいなくてもどこかの老人ホームに入れてもらって楽しい余生を過ごすさ~なんて気楽に考えている人がほとんどだったと思います。それがこんなに早く状況が変わるなんて夢にも思ってなかったのではないでしょうか。

 今になって各自治体は人口減少によるこういった重い課題から目を背けることも出来なくなり、これを国民全体の課題として自分たち行政の無能ぶりをすべて人口減少のせいにしています。

 さて、こんな世の中で私たちはどうしていくべきでしょうか。

 晩婚の世の中、働く世代が子育てと介護に追われる深刻な事態が容易に想定出来ます。家庭を持たない人たちは一人で親の介護をすることになるかもしれません。現在の介護は在宅介護が主流となっています。その大変さはいざ自分の身に降りかかってくるとわかります。施設入所は3年待ち、短期入所施設はその場しのぎにしか使えません。ヘルパーを使うということは家に他人を入れる覚悟が必要ですし、家の各所を介護リフォームしなければなりません。家の中は便臭や尿臭がしますし、当然、オムツ交換もしなければなりません。家を空けることも容易ではなくなります。気軽に旅行も出来ません。
もちろん、いろいろな介護サービスも使えますがお金も掛かります。

介護の覚悟なんて誰も無いと思います。ある日突然に介護生活が始まっていくのです。

これから世界が経験したことのない長寿社会を迎える日本は長寿達成と引き換えに介護問題というリスクを追う覚悟が必要だということですね。

 

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