望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

産みの苦しみ

2007-11-27 14:45:10 | 演劇・舞台・小劇場
今回の私の役は、ジャズクラブのタップダンサー

それについて、演出家や作家や他のキャストから、たくさんのイメージをもらっています。

酸いも甘いも噛み分けて、何事にも動じずに全体を俯瞰できる女。

鉄火肌。ハンサムな女。

「アンタッチャブル」の映画に登場するような、
ハードボイルドな女。

クールでドライだが、根っこのところは情に厚い女。

生活感のない、死ぬまで女であり続ける女。

波乱に富んだ生活と男遍歴を経たからこそ、にじみ出る貫禄のある女。

そして、

ヨーロッパの高級娼婦のような、洒落た女。

はい。
私のどこをどう切っても、こんな女のカケラも出てきません。

だからこそ、あこがれはあります。
たとえ舞台の上だけでも、こんなかっこいい女になってみたいって思います。

でもね。私がやると、

人のいい世話好きなオバサン。

生活感あふれる実直なオバサン。

周りの些細なことにもすぐオタオタするオバサン。

・・・になるんです。間違いなく。
は、は、は、は。
って笑ってる場合じゃない

いや実は実は、本気で苦しんでいます。

この数日、演出の知念さんが不在のため、役者だけで稽古をしています。
同じシーンを何度も返しながら、問題点を探りつつ、みんなでプランを出し合って・・・という稽古を夜の10時まで。

もう最後の方はみんな、目がごそっと落ちくぼんで、気力だけで続けていたりしますが、
だんだん形になりつつあるシーンも出始めています(ややこしい言い方!)。

なのに、

私、まだキャラクターさえつかめないでいるんです。
こうなってくると、上手い役者さんの中にいることが、自分を苦しめる結果になります
自分が足を引っ張っていることが見えるから
もちろん、みんな苦しんでいるんですが、でも私が一番遅れてることは確か

そうなるとアセるんですよね。
すると、もっと目茶苦茶になります。
そう。ドつぼにハマる、ってヤツです。 

だいたい、そういうアセり方をすること自体、役の人物と思いっきり離れてるわけで、ホントに私って、気のいいオバサンなんでしょうねぇ。
は、は、は。
どーする、私
ぐウわァーーおおおおーーー(叫び)

明日は出てくるかな~、いい女。
ちょっとくらい、顔を見せてよ、いい女。
何でもいいから、何でもするから、
いい女ぁ~~、出てこ~~~~い






コメント (4)
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