望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話・昨日のつづき

2009-02-06 23:14:27 | 舞台・ウラ話
①ズボンのゴムが・・・
  (昨日のつづき)


昨日は失礼いたしました。
「コートの下のハダカ」ネタを引っ張りすぎました 


さて!
コートを脱いで、派手な衣裳に着替えて、

舞台上は劇中劇ならぬ劇中ショーのシーンへと、
変わっていきます 

そのイントロを聞きながら、必死に着替え、
タップシューズにはき替え、

さぁっ!

というとき。

ふっ、とウエストの辺りに、いやな感触が・・・

そのまま行っちゃおうかな、と行きかけたものの、

やっぱり気になって、
ズボンのウエストに手を当ててみると・・・、


体中から血の気が引くのがわかりました 



ズボンのゴムが切れかかり、
私のズボンを支えていたのは、
たった1本の細~い糸だけ・・・  
 

「やばいーーーっ 

とにかく楽屋に戻って何とか直さなくては、と戻りかけた途端、



  「 ぷち 」



と、糸が切れて、

ズボンが、ずるずるずる・・・。

「ああああああああ」


もう、とにかく、両手でズボンを引き上げて、
転がり込むように楽屋へ。
小さい劇場で、
楽屋が目の前だったのがラッキーでした。

タップシューズをはいたまま、畳の楽屋に走りこみ、
そこらへんにあった安全ピンをつかむが早いか、

 留めながら走り 
    走りながら留め、

ほとんどそのまま、走り続けて舞台へ飛び出しました。



 あの時、

そのまま行っちゃえ、と行っちゃってたら・・・、

糸が切れかかるのが、あと10分遅かったら・・・、


「ずるずるずる・・・」は、
   間違いなく、舞台の上・・・。


ぞーーーーーっ  


このシーンは、出たら最後、30分は出ずっぱりで、
なおかつ、
合計3曲も踊らなきゃならなかったんです。

芝居だけなら、
ズボンを押さえながらでもゴマかせますが、

ダンスで押さえながら踊ったら、
これはもう、コントです。

それに、このときの私のキャラ、
こんなセクシー系だったんですから。

これでゴム切れオバサンじゃ、
いくらなんでも悲しすぎでしょ~ 
 
 
今思い出しても、ほんっとにゾッとします。

あまりに激しく着替えていたために、
ゴムのつなぎ目の糸がほどけてたんですね。
(どれほど安物を買ってたんだ!)

いつもは本番前に衣裳をチェックするのに、
衣裳の数が多かったのと、
制作兼任で忙しかったために、
ついついほったらかしていたのも原因でした。

と言いつつ、そのズボン、
千秋楽までずっと、
安全ピンで留めたまま使っておりました~、とさ。

ははは。そんなもんです 
 
コメント
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