望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

アイドルの分かれ道

2012-12-03 02:06:22 | 演劇・舞台・小劇場

今回、ヒロインをつとめてくれる佐々木悠花ちゃんは、
ファンのたくさんいるアイドルさんです。

本人曰く「元アイドル」なんだそうで、
20代になると、アイドルじゃないのかもしれませんが、

でもね、実際、ほんっとに可愛いんですよ~。
オバサン、萌え萌えです 


私は今回、ほとんど2人芝居なんですが、
彼女とだけはちょっとだけ絡みます。

稽古中に、大きな目でしっかり見据えられると、

 (うわっ、かわいい 

なんて、役とは違う感情で見ちゃったりします。


あまりうまく写真が撮れなかったんですが、
こんな感じ。



これは何をやっているか、といえば、
このスカーフが衣装に使えるかどうか、写真で記録しているところ。

写真は彼女のブログにたくさんありますので、
そっちを見て下さいね。


でも、ただ可愛いだけなら、別にここに書いたりはしません。
それだけではなく、彼女の根性というか、姿勢に、
オバサンは感心しきりなのです。

今回、ヒロインの彼女は、当然、大量の台詞があります。
そしてまた、その台詞回しが実にむずかしい、
というか、覚えにくいパターンのものなんですね。

・・・って、わかりにくくてゴメンナサイ!
実際に観て頂くと、
納得して頂けると思うんですが(と、さりげなく誘ってみる・・笑)。


それを、完璧に喋るんです。

・・・これね、「当たり前」じゃないんですよ~。

いくら台本通りに喋ろうとしても、どうしても、
言葉がちょっと変わっちゃたりするものなんですが、
彼女は見事に、台本通りにサラサラと喋るんです。

それも彼女は、もう1本のコメディにも出ていて、
ダブルで台詞を覚えなきゃならないのに、
気がついたら、当たり前のようにこなしていました。


そして2本出ているということは、休みがゼロなんですね。
それだけでも大変なのに、

料理好きで、
毎日、自分でお弁当を作って持ってきて、

な上に、衣装担当で、がんがん針仕事をやってくれる。
着物の知識は、私よりも上 

これはちょっと、ね、
すごいアイドルです。


と、ここまで書いたところで時間切れになり、
下書きに残していたのですが、
この間、また、新たな驚愕のネタを発見してしまいました。

彼女、私の台詞を何気なく喋っていたんです。
なので、

「あれ、よく覚えてるね」

「あ、私、台詞は全部覚えるようにしてるんです」

「えっ! 台本丸ごと?」

「ええ、そうじゃないと人の台詞を食っちゃいそうで」

だ、だいほん、まるごと、おぼえてるのか・・・


それがいいことは、誰でも知ってるけど、
それがなかなかできないことも、みんな経験済み。

うぅぅぅぅぅぅむ。
このアイドル(元アイドル?)、タダものではないわ。




私も、これまで、アイドル系の女の子を何人も見てきました。

そして、その道が、残酷なほど2つに分かれるのも、
見てきました。


可愛いとチヤホヤされても、そんなのは一瞬のこと。
それだけにあぐらをかいていたら、
あとは使い捨てにされるだけ。

チヤホヤされているうちに、
いかに自分を磨けるか、
結局はそこなんですね。

でも、その中にいると、なかなか見えてこない。
そりゃ、まだ10代の女の子に、
現実を見ろと言う方が無理かもしれません。


でも、そのときから、ちゃんと自分を見ている子は、
可愛いだけではない、
魅力のある役者さんなりモデルさんに変わっていきます。

結局は「賢さ」なのかもしれません。


なんかミョーにマジメになっちゃったのは、
自分を磨くことなく、
年をとってしまったアイドルちゃんを思い出して、
なんかちょっと、切なくなっちゃったから、かな。


でも、そんな感傷に浸ってる暇はありません。

いよいよカウントダウンです。

若いもんには負けられません。

可愛くない分、
オバサンは年輪で魅了しまっす!(いや、それ、いらないから






          

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