昨日のお昼。
友人の芝居を観に行ったときのことです。
平日の昼で、一番お客さんが少ない回だったのでしょう、
DVD撮影用のカメラが入っていました。
私はいつも後ろの方に座るので、斜め後ろにカメラ。
それはまぁ別に、よくある話なんですが・・・。
何事もなく開演して、芝居が10分ほど進んだころ、
突然、入り口がガタガタとうるさくなりました。
え? なんだろう?
と、ちょっと横を見てみると、
歩くのもおぼつかないようなおばあちゃまが2人。
1人はコロコロまで持って、
遅れて入っていらっしゃいました。
はい、おばあちゃまなので、
ちょっと丁寧に言ってみましたが、
はっきり言って、遅れて入ってきやがった、のです。
状況は、上演中の暗い客席。
スタッフが案内したのは、私のななめ後ろの最後列。
その後ろには、ビデオカメラがセットされて撮影中。
そこでおもむろに、一人のおばあちゃんが、
コロコロを押したまま、
先に座っているお客さんの前を、通ろうとしたではありませぬか!
いくら小さいコロコロとはいえ、小劇場の客席をご存じの方なら、
これがどんだけ無茶なことか、おわかりだと思います。
さすがに、スタッフが慌てて、
「後ろに置きますので」と声をかけるも、
小さな声じゃ聞こえない!
何度か声をかけて、コロコロを取り上げたものの、
ヨロヨロして、座っていた男性のお客さんに、
ほとんど抱きかかえられて着席。
「あらあら、すみませんねぇ」
「あら、これ、なんか椅子に置いてあるわよ」
「あらほんと。あたし、荷物が、あ~、よいしょ、と」
あのね、こうやって、
座るだけでも時間がかかって、音が出るんだから、
せめて喋らずに座りましょうよ。
舞台で懸命に芝居やってますよ。
誰かの知り合いなんでしょ?
ちゃんと見てあげましょ。
それに!
この声、後ろのビデオカメラが全部拾っちゃってますよ!
これは、もっと早い段階で、
スタッフが対処すべきだったのは明らかですが、
たぶん、このスタッフさん、
Wキャストの反対側で、しかも若手。
咄嗟の対応を求める方が酷でしょう。
こりゃ大変だなぁと思った予想通り、
その後もまた、ちょくちょくお喋りに悩まされつつ、
我慢できるギリギリのラインで、なんとか終了。
やれやれ・・・。
・・・と思いきや!
ラスト近くのヤマ場のシーンで、1人が突然、
「私、トイレ行ってくる!」
(はぁ?)
そしたら、もう1人のおばあちゃんまでが、
「あ~、私も行きたい」
(おいっ!)
「じゃ、私先行くから」
「ああ、わかった。大丈夫?」
いいえ、大丈夫じゃありません!
周りの人間がっ!
といっても、そっと注意するには席が遠すぎたし、
ヘタに注意すると、今度はまた大声で言い訳しかねない。
「じゃぁ、お先に」
「ああ、気をつけてね。危ないわよ」
などと、普通に会話して、椅子から立ち上がったものの・・・、
かわいそうなのは、例の隣の男性で
またしても目の前を通られるは、寄りかかられるは、
ほとんど介護士状態。
やっと客席の通路まで出て、
カメラの目の前で、ほっと一息。
その場にいた撮影助手らしき若者が、慌てて、
手伝うようなふりをしつつ、頭を下げさせて、
出口の方まで連れて行きましたが、
トイレから戻ってきて、
またもう一度、ひと騒ぎ。
「じゃぁ今度は私が行くわね」
で、悪夢ふたたび
たまたま、ななめ後ろの席の出来事で、
一部始終を目撃することとなりましたが、
それでも、芝居もそれなりに楽しめたということは、
きっと、かなりいい作品だったんでしょう。
しかし撮影チーム、編集大変だろうなぁ
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