母の命日だった一昨日。
ちょうどNHKスペシャルで、
「認知症の母と脳科学者の私」
というドキュメンタリーをやっていた。
認知症の番組を見ると、今でも心がざわつく。
他の苦労話は、相当きつい状況だったとしても、
後になってそのドタバタを、
そこそこ面白おかしく書けるような気がするけれど、
認知症に至っては、
自分の手から離れた今も、
面白く書ける気がしない。
自分が何かをやらかしたのであれば、
ネタになるけど、
やらかしてくれるのが母だからなのか。
同じことを自分がやったら、
思いっきり笑いのめせるのに、
母のことは、絶対に笑えない。
たぶん、母本人も傷ついていたからなんだろう。
相手を傷つけるというよりも、お互いに自分を傷つけていた。
自分で自分を傷つけながら、相手と対峙していた。
母が亡くなって1年が過ぎても、
いや、これはたぶんずっと、
心から剥がれ落ちることはないんだろうな。
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