本番前には必ず、
「お願いっ! あと1週間、ちょうだいっ!」
って状態になるものなんですが、
ぶっちゃけ、
芝居の全体像が見えてくるのって、
本番寸前なんですね。
台本を読んだ時からイメージはしているものの、
やっぱりね~、
みんなが自分の役に入っていかないと、
ストーリー以上のものは見えてこないんです。
稽古を重ねて、みんなが自分の役を掴みはじめて、
それを見極めたところで、
最終的な演出が決まってきて、
そのあたりから、
もわもわと全体像が立ちあがってきます。
これがねぇ。
芝居なんて、形のないものなのに、
ちゃんと立ちあがってくるものでして、
ヘンな言い方ですが、
そうなって初めて、
「あ~、この芝居はこういう芝居なんだ」って、
わかってきて、
ここでやっと、
自分のやるべきことがクリアーになってくるんですね。
あ、このあたり、誤解されると恐いんですが、
それまでもちゃんと形にはなってるんですよ!
ただ完成形として立ちあがってくるのが、
ギリギリになる、ということです。
しかし、哀しいかな、時すでに遅く、
そうなった時には、
本番が目前ーーーーーー
「あーーーーー、お願いっ、あと1週間ーーー」
・・・と相成ります
だから全体像を少しでも早くつかもうと、
みんな、あがき続けるんですが・・・、
あのね。
再演はね、
そこが最初から、つかめてるワケです
1回、本番まで行ってますから。
もちろん、役作りなどは、またゼロから始めますが、
この「つかみ感」(そんな言葉あるか?)は大きいんです。
全体像が見えてから、稽古がスタートする。
・・・これが嬉しいっ
台詞だって、ゼロから覚えるわけでないから、
圧倒的に楽
それも、あと1ヶ月もあるじゃん
ちょっとぉ、もう、どうするのよぉ
わっくわく。
これでテンションが上がらないワケがないっ
ただ・・・、
こういう意気込みって、
しばしば、
とんでもないコトになることもあって・・・。
(つづく)
<稽古風景>
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