望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

朗読劇・ちょっとだけウラ話・その2

2024-08-05 13:19:57 | 舞台・ウラ話

 

11年前の朗読劇。
初日。開演5分前。

やっぱり不安で、
もう一度、ちゃんと読み直しておこうと、
台本のファイルを開き、


片手でファイルを持って、下に向けてパッと開いた、

と・・・そのときです!



 
  バサバサバサバサッ 




ファイルから、中の台本が全部、床に落ちて、

私の足元に、バラバラの台本の山が!


        
 再現写真←ホントはもっとバラバラでした




  なぜーーーっ!!!!





もう開演まで、5分を切っています。

理由なんてどうでもいい、とにかく元に戻さねば!



周りにいいた共演者たちも、
あわてて集まってきました。

が、手伝ってもらったら、
余計バラバラになってしまう。


あせりまくって拾いながらも、

「ごめん、手伝いはいいわ」
と小声で断って、

と、とりあえず、まとめた・・・ところで、



舞台から主宰の前説が聞こえてきました。

始まった・・・

これから私の最初の出番まで、10分ちょっと。


ちなみに公演は3話構成で、最初の1話目だけはこんな感じで、



後ろの女性3人が、出たり入ったりしながら、
いろんな役を読んでいったんですね(矢印が私)

だから、そでで出番を待つという、
普通の芝居のような余裕があったんです。


とにかく、
バラけたものを集めた紙の束とホルダーをつかむと、

一番明るい場所に持っていき、


1、2、3、4、5・・・


頁を確認しながら、1枚ずつホルダーに入れていきます。

万が一にでも頁が飛んでたら大変です。
とにかく朗読劇なんですから。


12、13、14、15・・・


(ああ、芝居が始まっちゃった~ )


あせるればあせるほど、指が震えて、
手が言うことを聞きません。


(そうだ、途中まででも、出番にさえ間に合えば)

(いやダメだ。立て続けに出るんだから無理だわ)

・・・いろんなことが頭をよぎります。


(あとちょっと、あとちょっと、落ちつけっ!)


そして、すべての頁を入れたところで、

私のすぐ前に出番のある共演者が、
そでに戻ってきました。


  (間に合ったーー!)


自分の出番の頁をあわてて探すと、

そのまま舞台へ。

(セーーーフ


まずは、株屋の小泉という若い男の役。

ちょっとした会話なのに、なぜか汗だくの私。

でも、そんなことはどうでもいい。
とにかく間に合いました。

よかった・・・。

ホッとして・・・もう泣きそうでした。


でも、なぜ、ファイルが崩壊したんだろう??


  (つづく)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朗読劇・ちょっとだけウラ話... | トップ | 朗読劇・ちょっとだけウラ話... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

舞台・ウラ話」カテゴリの最新記事