望子のただいま稽古チュッ!

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・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・桜こもごも(その1)

2010-11-02 11:43:36 | 舞台・ウラ話

これからしばらく、桜ネタを続けたいと思います。


「桜ネタ」ったって、ただ薄紙を小さく切って、
散らしてただけなんですけどね、

でも実は、
これが一番、ネタが多かったりいたします。



なぜなんでしょうねぇ。
やっぱり、普通はあまりやらない「芸」だから、かな?



今回の芝居をご覧になっていない方には、
「???」だと思いますので、
少々説明いたしますと・・・、


私、今回、初めて(もっとも、あんまりベテランの人はいないだろうけど)

ピンクの薄紙を小さく切った「桜」を 
扇子であおいで舞い上がらせる 
という「芸」を披露したのでございます  

 

いや、あれ、簡単そうに見えるでしょ?

ところがどっこい、ちゃんとコンスタントに舞わせるのは、
なかなか大変で、本当に「芸」なんですよ!


後見役の元(田村元)ちゃんが下手後方から、
私が上手前方から、
一緒に桜を散らすと決まったとき、


まず頭に浮かんだのは、
「切るのが大変だなぁ」ということ。




でも!
やってみて、それどころじゃない、ってことがわかりました。



散らないんだから~、あれが!



で、とにかく練習しかない、ということで、

あのシーンの稽古をするたびに、
毎回、桜も散らしました。



つまり、
「はーい。じゃあ、もう一度、同じところから」

と言われるたびに、全員でせっせと桜をかき集め、

それをもらって、また胸に仕込み、
ハタハタハタハタと散らしていく。


それを何度も何度も!


そうなんです。
そのたびに全員で拾ってくれて・・・、


なのに、うまくいかなくて・・・


「ごめん。
こんなに一生懸命拾ってくれたのに、
また、上に上がらなかった 


・・・なんて、
ちょっと青春ドラマ系ですが、

でも、ああいうのはホントに申し訳ないんですよね。


しかし、みんなの協力の甲斐あって、
元ちゃんも私も、かなり急ピッチで腕が上がり、

本番前には、
かなりの確率で上に舞い散るようになってきました。


上がれば自分も気持ちいいし、
次はもっと、と気合も入るというもので。
(こういう単純作業の方がストレスが少ないですしね)


毎回、張り切ってやっていたのですが・・・、


(つづく)
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