ウラ話・・・本番の１日（その・４）

＜１０：２０＞

集合時間なのに、１人足りない！

「〇〇だぁっ！」


「今日、〇〇、見た奴いるか？」
「そういえば、今日、見てません！」
「あいつ、昨日、友達と飲むとか言ってたよな」

とほかのキャストたちがざわつき始めたところで、
主宰または舞台監督が叫びます。


「だれか、〇〇に電話してっ！」


だいたい、当人と親しい役者が、
携帯を握って走ります。
その場で電話しないのは、
待ってる時間が無駄だから。

電話をしにいった人には悪いけど、
主宰の話はどんどん先に進んでいき、
たいがい、話が終わりかけたころに、
携帯を手に、戻ってきます。

あれ、不思議なんですけどね、
なにか法則でもあるのか？演出か？というほど、
終わりかけに戻ってくるんです（笑）


ま、それはいいとして、
そこで、

「今、あせって電車に乗ってるそうです。
　到着はあと３０分後」
　なんてのは、まだいい。


「今、起こしましたーー！。
　アイツんチからだと、あと1時間くらいですねー」
　ってのも、もう仕方ない。


でも、

「いくら電話しても出ません！！」

　・・・と、これが、マジでやばい（笑）


あとは、何人かが交代で、
ひたすら電話をかけまくる、
という事態になります。


実は、これ、けっこうあるんです。

今回もあった、ような・・・、

というか、今回は、
遅刻して連絡したら、高熱で寝込んでいた、
という人間がおりました。

すわ、インフルかノロか！　と青ざめたのですが、
普通の風邪でとりあえずホッ。

当然、普通の風邪くらいなら、
熱があろうが舞台は休めないので、
（インフルやノロでも休みませんけどね）

「ギリギリまで寝てていいよ」
とみんな、楽屋でも気遣いながら、
だけど、極力近づかずに（笑）
なんとか持ちこたえました。



でも、これまでに、
寝坊して舞台に穴あけた　
という人を見たことがないので、
こうやって何とかなってるんでしょう。


　寝坊してアセって電車に乗ったら、
　その電車が人身事故で止まっちゃった！

というウソのような事態もありましたが、
それでも何とか間に合いました。



何を隠そう、私も、
・・・実は、やりかけたことが、ある　

ずっと極秘にしていた恥ですが、
ま、この話も、いずれ書きますね。


いや、だから、きっと、みんなも、
冷汗をかきながらも、たぶん、
なんとかなってるんでしょうね～　
（きっと私だけじゃないさ）


と、と、と、と、

話がそれまくりました～！
話を戻します！


ただいまの時間は・・・＜１０：２０＞


とりあえず、ここまで！


　　　（つづく）








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