望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話フルコース(18)めざせ、戦後の人!

2014-06-15 22:29:22 | 舞台・ウラ話

役の人物に近づくために、
言葉や見た目を、それらしくするって、

いかにも表面だけのように思われますが、

これ、決してそうじゃないんです。


もちろん、それっぽい衣裳を着るとか、
本物に近い小道具を使うとかは、

舞台効果として、絶対に必要なものですが、


でも、それだけじゃ、ないんです。


 <たたずまい>


この、わかったようでわからない、
つかみどころのないものを表すのは、
本当に難しいんですね。

なんとなく醸し出される雰囲気が、

戦後間もない時代に感じられるか。
その時代の人間に見えるか。

これはもう、
一朝一夕にできるものじゃありません。



じゃぁ、どうすればいいのか?

・・・ったって、どーしよーもない(笑)


いや、ホントに、
正解もなけりゃ、王道もないんです。

そりゃぁね、素晴らしい名優だったら、
きっとすぐにでも作りだせるんでしょうが、

我々なんかが、
マネできる話じゃありません。


だから・・・、

思いつくことを、何でも、
できることは、何でも、
とにかくやってみる!

その延長線上に、
衣装だとか小道具があるんですね。


・・・って、本当に、
最近、話がマジメすぎ!
どうした、私?!


ま、とにかく、早い話が、

立ち稽古開始と共に、
衣裳は? 小道具は?
って話が出始めます。


今回は、女子はほとんどが、
モンペと着物がらみ。

昔だったら、モンペなんて、
どこで探そう?
作るしかないか?
と頭を抱えていたでしょうが、

今はネットのおかげで、
本当に楽になりました。


とはいえ、ネットで見つけても、
それで終わりじゃありません。

昔の形に直したり、つぎを当てたり、
汚しをかけたり、

「らしく」作りかえる必要があります。


たとえば私のモンペ。

最初に買ったのが、この柄。
 

到着して着てみると、
予想以上に明るかったので、
早速、「汚し」の作業を開始!


・・・したのですが、

コイツがまた、
  想定外の難物で・・・


  (つづく)




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