あの桜・・・つまり薄紙。
商品名「お花紙」
これで「お」を取ると「鼻紙」になるので、
必ず「お花」というのが大事です。
ま、それはともかく・・・、
あれは本当に、
どこにでもくっついて入り込むんです。
かなり丁寧に払ったつもりでも、
私の行くところ、桜あり、で、
もう~~、劇場中に落っこちていました。
どう言い訳したところで、犯人は明らかですからね
ほかのチームの皆さんまでが、
あちこちで桜を拾って下さってるのを見て、
本当に面目ない、肩身の狭い思いでした。
そして、
それだけくっつくということは、
舞台上でも・・・くっつくんですね。
散らしていると、
汗をかいた鼻の頭やおでこに舞い降りて、
ひらひら、ピタッ!
これが実にみっともない!
特に、鼻のアタマだけは、絶対に避けたいっ!
といっても逃げようがないので、
これはさりげなく手で取っておりました。
しかし、もっと避けたいのが、
中心でお芝居をしているカップル2人にくっつくこと。
シリアスな別れ話のときに、
頭の上に桜が満開!
では、コントになっちゃいますから
そこで、どうしていたか、といいますと、
文士を膝枕している彼女が、
実は自分の袖で、彼の頭をガードして、
桜がつかないようにしていたんです。
でも途中からは別れ話になって、
立ち上がっちゃいますから、
そこからは、もう運次第(笑)
運の悪い回には、
彼のくしゃくしゃ頭に、可愛く桜がくっついたまま
ニヒルに別れを告げて帰ったこともありました。
これは不可抗力!
私のせいじゃないぞ!
ほかにも、
「HUMAN LOST」に出演していた、金魚のオサム君、
・・・と、みんな呼んでたんです、あの金魚君
「すみませーん。オサム君通りまーす」なんて。
オスかどうかも不明なんですけどね。
そのオサム君の金魚鉢の水がはねて、
台(平台といいます)に残り、
そこに桜がくっついて・・・、
でもそれを知らずに、
暗転で這いつくばって移動中に、手にベタッ!
気持ち悪いんだけど、どうしてもはがれず、
終演まで貼りついたままだったことも。
・・・と、まぁ、いろいろございました。
しかし、それにしても、桜だけで7回!
よく引っ張ったなぁ。
お付き合い下さった皆様、
本当にありがとうございました。
でも、まだ違うネタはあるんです。
ふふ。あとちょっと続けます。
よろしければ、もうしばらくお付き合いくださいまし
(上の内容とは無関係の)思い出の1枚
ただ今、本番中。
ここにいる顔ぶれを見ると、
たぶん「ヴィヨンの妻」の本番のようですね。
この時間、受付はまだまだ大忙し。
終わった役者たちは帰り支度を始めたり、
早々とダメ出しが始まっていたり、
これからの役者たちはストレッチをしていたり。
普通の1本の芝居では、
こんなにバラバラな行動はあり得ないんですけどね。
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