望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話・その23・放浪記

2010-02-27 18:49:37 | 演劇・舞台・小劇場
(今回初めてお読みになる方は、
 前回と前々回のブログを、先にお読みください)
 

Bのそでには、既にテーブルが!
もう明りがつくというのに、入れないっ 


ああーーー、もうダメーーーっ


というところで、目が覚めた、

・・・なんてことはありません!


夢落ちだったら、どんなにいいか。
でも!                 
これは悪夢のような現実でした。


しかし、そこでハッと気づいたことは確かなんです。


仕方ない!
大回りだけど、Aのそでに行こう!

どんどん過ぎていく時間に、息が止まりそうになりながら、

テーブルの縁を伝い、幕を伝って、

転げこむようにしてそでに入った途端、


パァッ 


と、明かりが。

もうその場にへなへなと座り込みました。

助かった・・・。

泣きそうでした。


そして終演後、
当然、その若手くんをどやしつけました

「どうして入ったのを確認しないのよっ!
 だいたいね、あなたは・・・・・」

そのときの恐怖やらアセリやらを、ぜーんぶ、
彼にぶつけまくって、とりあえず気が落ち着いたときに、
若手くんが言いました。

「すみません。
 でも、あの時間に望子さんがまだ舞台にいるなんて、
 夢にも思わなかったんで」

あら・・・、そういえば、そうかも?

私、理不尽なことで怒っちゃった??

だって、方向がわかんなくなっちゃったんだもん。

「でも、どんなトラブルがあるかわからないんだから、
 確認は必要なの!」

ん?
自分を正当化してる?

ま、いいや 


しかし、かなり不思議でした。
舞台でこれだけの「放浪」をやれば、
どう考えてもタイムオーバー。

とっくに明かりがついてしかるべきです。

もちろん舞台監督さんが状況を見てくれていますが、
そのとき、舞台監督さんがいたのは下手。

それなりに広い舞台の上手側、それも黒い幕のそばで、

照明に踏み込んだり  
テーブルと格闘している状況は  
把握しきれなかったはず。

 
なのに、どうして明かりがつかなかったんだろう?



(つづく)
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