さて、本番、朝からのスタートです。
朝、楽屋口が開くのを待つキャストたち。
ここのマチネは、すごく時間が早く、
11時30分開演の回があります。
お客様もけっこう忙しいと思うんですが、
役者の方はもう、大騒ぎで、
普通10時にしか開けてくれない楽屋を、
9時半に開けてもらうというのに、
その9時半前に、すでに待っています。
5分でも早く空いたらラッキー、
という気持ちで、
開いたとたんに、どーーっと楽屋へ。
まずはジャージに着替えて、
掃除やらストレッチやら。
ラストで紗幕が降りるため、
舞台監督さんが、そのチェックを。
こういうものが降りないと、
エライことになりますから。
(でも、あるんですよ、そういうこと)
あ、そういえば・・・(また来た!)
紗幕とか、普通の幕(緞帳)とか、
当然、上がったり下りたりするワケですけど、
下にいる役者には、毎回、
それなりの緊張感があります。
大劇場なんかだと、
後ろでセットの転換をするために、
舞台の内側に吊った幕を下ろして、
幕の前で芝居をするという、
「幕前(芝居)」をよくやります。
・・・要するに時間稼ぎ(笑)
これが、けっこう怖いんです。
今回は小さい劇場だったので、
暗転と同時に、全員が、
一気に移動するのも簡単でしたが、
広い舞台で、暗転になって、
上~の方から下りてくる幕(緞帳)って、
ほんっとにわかりにくいんです。
それも、
これがまた、たいがい、
大勢いるあたりに下りてくる!(笑)
幕は、スルスルと下ろすために、
裾のところに、重いパイプが仕込んであります。
これがぶつかった日にゃぁ、
鉄パイプで殴られたのと同じですからね。
とんでもない流血騒ぎになってしまう。
その上、芝居によっては、
幕前に残る役者と、
幕の後ろにハケる役者がいるので、
ここで幕を避けて、
速やかにパッと分かれる、
という作業もあったりする。
間違えて残っちゃったら大変ですから
もちろん、畜光も貼ってあるし、
下りる前に、そのスペースを、
さりげなく空けておくんですが、
私みたいに、方向感覚皆無の人間は、
いざとなってから、
「あれ~? ここだっけ?」
わざとじゃないんです!
ホントに突然、わかんなくなるんです!
でも、ありがたいもので、
暗転になった途端、
誰かが腕をつかんで、
移動させてくれていました
あ、そういえば(今日2度目だぞ)
某有名女優さんの新人時代に・・・。
(つづく)
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