役が決まって、その役を作り上げるのが、
役者の一番大きな仕事です。
台詞を覚えるのは、仕事以前の当然の義務!
なーんちゃって、
その割にいつも苦労してますが
それは別として、
読み合わせの途中から、
「あ~、彼はこの役だな~」
とわかってくる人もいます。
キャラクターが近い、
演技スタイルが、その役に合う、
といった理由で、
言ってみれば、
「この人なら、この役を作るの楽だろうな」
と思うような、
ハマり方をする人が出てくるんです。
そうすると、どうしても、
その役を中心に読むことになりますし、
本人も周囲も、
「これに決まりだな」とわかってきます。
ま、さすがにこういう予想は当たるので、
キャスト発表では、
「やっぱりね」ということになるのですが、
今回もそんな人がいました。
役名は「哲」
まだハタチそこそこの、
性格はいいけど、頭の弱い、
右に立っている吉松の弟分。
高めの声で、頼りなげに喋る、
ちょっとかわいそうな子です。
ポジション的には「サンチョ・パンサ」ですね。
この役になったのが、我々Bチームでは坂内勇気くん。
読み合わせの、かなり最初の方から、
もう哲は彼でしょ、
と決まっていたほどのハマリ役なんですが、
実は、素顔の坂内くんは、すごく大人で、
哲とは真逆な、知的な役者さん。
先輩で、芝居でも兄貴分を演じる、
林くんの稽古を、真剣に凝視しています。
なんだけど、
哲のイメージの方が強烈なもんだから・・・、
「えええええっ!」
と驚愕の中島あずさちゃん。
彼の方が年上だったことが、
このとき、発覚したのだそう。
なんでも、ずっと年下と思い込んで、
上から目線で接していたらしく・・・(笑)
「これまでの失礼をお許し下さーい」
と、土下座することに。
そういえば、Aチームの哲役、
鎌田トクハルくんも、
たまたま代役で、しっかり者の役をやったら、
「かっこいーい」
とみんながびっくりしたとか。
不思議ですよね~。
みんな、役者なんですよ。
だから当然、演技だってわかってるんです。
それも、一緒にこれだけ稽古して、
素をよく知っているのに、
それでも、
役のイメージに引っ張られるんです。
悪役ばっかりやると、
イメージが悪くなると嫌がる人がいますが、
あながち、ウソじゃないと思います。
一緒に稽古している役者でさえ、
これなんだから、
素を知らずに見ていたら、
そりゃぁ、引っ張られるでしょう。
でも昔、モテモテの役をやって、
「勘違いしそうで、怖いッスよ~」
なんて喜んでいたバカには、
ちゃんと教えてやりました。
「大丈夫よ。
アンタがモテるなんて、誰も思わないから」
(つづく)
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が・・・、誰のところから取ってきた写真か、忘れてしまいました。
取られた人、ごめん!
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