望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「光垂れーる」思い出のウラ話・26

2022-05-15 11:46:53 | 舞台・ウラ話


<つれづれに、あとちょっと・6>

――どうしても書いておきたいお二人のこと・つづき―― 


そして、書きたかったもうお一人は、

振り付けとステージングを担当してくださった、

下司尚実さん。通称、シモンヌ。

写真は最強のスタッフ軍団(の一部)。右側がシモンヌです。

 

東京パラリンピックの、
振り付けもしたほどの方です。


我々と同じときには、
『サザエさん』公演の振り付けも担当していて、

半分は我々の振り付け&ステージングを、
半分はサザエさんのキャストを、

つまり藤原紀香さんや松平健さんの、
振り付けをやっていらした。

考えたらすごい話なんですけど、

彼女にとっては、有名人も無名人も全く無関係なんです。

 

総勢21人の我々のキャスト、

メインキャストもサブキャストも、全く関係なく、
すぐに名前を覚えてくれて、

あ、いや、まずサブキャストから、

思いっきりの愛情を込めて、
名前を呼んで下さっていました。

なんていうのか、

いっぱいの愛情を込めてくれる、その言動に嘘がないんです。

だから無理がない。

だからシモンヌが稽古場にいると、
呼吸するのが楽になる感じがする。

なんなんだ?この感覚?と驚きました。

     *

いやぁ、この世界(も?)、いろいろといるんですよ。

「こっちは有名人を振りつけてんだぜ。
 でも、お前たちも振りつけてやってんだ」
と言わんばかりの人。

演出家でもそうです。
有名人の名前をズラズラ出して、
さも親しげに、エラそーに、ってタイプ。

 

見事に、そんな連中の真逆なんですが、

それにしても・・・、

本当に、どうすれば、ここまで、

フラットに人に対することができるんだろう。

と、感動しながら見ていました。

     *


そして、びっくりするほど優しい。

やっぱり、自分のイメージを決めると、
イメージ通りに人を動かしたい、って思うのは、
人情だと思うんですが、

でも、そこで無理をさせない!

できない人間はできないなりに、

ちゃんと舞台で輝けるように、
振りつけてもらえる。

これがホントにありがたかった・・・

できない人間の代表として、
今もずっと感謝しているのです。

 <つづく>

 

 

 

 

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