<つれづれに、あとちょっと・5>
――どうしても書いておきたいお二人のこと――
最後に、ここで出会った方たちのことを、
書いてみたいな、と思います。
といっても、本当にすごい方がたくさんいらして、
書き始めるとキリがない。
なので、そんな中でも、
「普通はこうじゃないよね」と感動した、
お二人のことを書いてみたいな、と。
同じ現場にいたからこそ、知ることのできたウラ話。
私だけの思い出にしておくのは、もったいないので。
*
まずはこの方から。
今さら紹介するまでもない、外波山文明さん。
実は私、20年来のファンだったりします。
そんな状態での初共演だったもので、
もう全然口もきけなくて、
挨拶もなかなかできなかった(お前はJKか?!)
そして、素のとばさんは、想像以上に素敵な方でした。
アドバイスと称して何かと口を出したがる、
ベテラン(圧倒的に男性!)が多い中で、
あれだけの劇団の主宰であり、
役者であり、演出家でもある方が、
口を出さないんです。
「若い劇団が頑張っているところに、口は出さない」
というスタンスなんだと思います。
それでいて必要な時は、さりげなく助言する、
って、かっこいいと思いませんか?
聞いた話では、
サブキャストの若者たちには、
さらりと、タメになる話をして下さっていたとか。
うん、ちょっとうらやましい。
*
でも、そんなことより何より書きたかったのが、
カーテンコールの一件なのです。
カーテンコールって、
みんな満面の笑みで出てくるけど、
実は意外に厄介だったりします。
「序列」の意味合いもあったりするので、
結構こだわる人も多いんです。
「なんで俺、ここなんだよ」なんて、
こっそり愚痴ってたりね。
ま、それはともかく、
カーテンコールは基本、
関連のある役同士でまとまるので、
神様役のとばさんと、
瑞穂役の橘律花ちゃんが並びになります。
そして、センターを中心に外へと広がっていくので、
当然、内側はとばさんということになります。
が今回、
初舞台で16歳の律花ちゃんの方が内側でした。
カテコの順番を決める時、
当然、外側に並んだ律花ちゃんを、
わざわざ内側に入れてあげたんです。
恐縮する彼女に、
「いや、私はどこだって気にしないから」と。
もしかしたら、初舞台で頑張った彼女への、
ご褒美だったのかも。
*
「こうありたい」と思わせる先輩の姿、
しかと見せて頂きました!
<つづく>
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