望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「光垂れーる」思い出のウラ話・25

2022-05-14 13:31:23 | 舞台・ウラ話


<つれづれに、あとちょっと・5>

――どうしても書いておきたいお二人のこと―― 

 

最後に、ここで出会った方たちのことを、

書いてみたいな、と思います。

といっても、本当にすごい方がたくさんいらして、
書き始めるとキリがない。

なので、そんな中でも、
「普通はこうじゃないよね」と感動した、

お二人のことを書いてみたいな、と。

 

同じ現場にいたからこそ、知ることのできたウラ話。


私だけの思い出にしておくのは、もったいないので。

     *

まずはこの方から。

今さら紹介するまでもない、外波山文明さん。

実は私、20年来のファンだったりします。

そんな状態での初共演だったもので、
もう全然口もきけなくて、
挨拶もなかなかできなかった(お前はJKか?!)


そして、素のとばさんは、想像以上に素敵な方でした。

アドバイスと称して何かと口を出したがる、
ベテラン(圧倒的に男性!)が多い中で、


あれだけの劇団の主宰であり、
役者であり、演出家でもある方が、

口を出さないんです。

「若い劇団が頑張っているところに、口は出さない」
というスタンスなんだと思います。

 

それでいて必要な時は、さりげなく助言する、
って、かっこいいと思いませんか?

聞いた話では、
サブキャストの若者たちには、
さらりと、タメになる話をして下さっていたとか。
うん、ちょっとうらやましい。

     *

でも、そんなことより何より書きたかったのが、

カーテンコールの一件なのです。


カーテンコールって、
みんな満面の笑みで出てくるけど、

実は意外に厄介だったりします。


「序列」の意味合いもあったりするので、
結構こだわる人も多いんです。

「なんで俺、ここなんだよ」なんて、
こっそり愚痴ってたりね。

ま、それはともかく、

カーテンコールは基本、
関連のある役同士でまとまるので、

神様役のとばさんと、

瑞穂役の橘律花ちゃんが並びになります。

そして、センターを中心に外へと広がっていくので、

当然、内側はとばさんということになります。


が今回、
初舞台で16歳の律花ちゃんの方が内側でした。

カテコの順番を決める時、

当然、外側に並んだ律花ちゃんを、

わざわざ内側に入れてあげたんです。


恐縮する彼女に、
「いや、私はどこだって気にしないから」と。


もしかしたら、初舞台で頑張った彼女への、

ご褒美だったのかも。

     *

「こうありたい」と思わせる先輩の姿、

しかと見せて頂きました!

 

 <つづく>

 

 

 

 

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