昨日、三味線の本をアップしたところ、
「三味線の楽譜って、どんなものなんですか?」
とのご質問がありましたので、
写真を撮ってご覧に入れます。
要するに、3本の線が、3本の糸になるわけで、
数字は「勘所」と呼ばれる、押さえる場所で、
上下に3本ずつあるのは、2人で弾くためです。
ちゃんと三味線をやる人は、楽譜など使わないらしいんですが、
ちょっと弾きたい、という人間には、
この「文化譜」は、なくてはならないもので、
「文化譜」っていう呼び名も、昭和初期の「新しさ」を感じます(笑)
詳しくご説明しますと、
〔本調子〕〔二上り〕とあるのは、調弦の種類。
三味線って、曲によって、弦(糸)の音が変わるんですよ~。
パターンが3種類あって、そのたびに調弦をするという。
ギターなどでは信じられませんよね。
糸巻きをキュッキュッと巻いてるって姿、
ご覧になったこと、ありませんか?
あれは音を変えてるんですね。
(普通に糸がゆるんで直すことも多い)
そして、やっぱり一番ユニークなのが、
譜の上に、口三味線がついていること。
チントンシャン、とかって言いますよね?
実はあれ、ものすごく理にかなった、
言ってみれば<言葉による音符>なんです。
もともと、三味線を覚える方法は口三味線だけだったわけで、
庶民の楽器として、簡単に弾けるように、
自然に作られていったんでしょうね。
まぁ、もちろん、曲がわかっていないと厳しいんですが、
曲に乗って、口三味線を覚えると、
それでたいがい弾けてしまうんですね。
あっ、もちろん、私なんかじゃ無理ですよ!
それなりに弾ける人の話です、これは
つまり、「チン」といえば3番目の糸で、
リズムは「チーン」なら全音符、
「チン」なら2分音符、「チチ」なら四分音符2つ、
・・・といった感じです(4分の4拍子でとった場合)。
だから「チレトツツン」とか「ツルツレツルツレ」とか、
これで、弾き方もリズムもわかるんです。
もっと詳しいこともイロイロあるんですが、
私の知識がついていかないので
このあたりで失礼します。
ちなみに、難しい質問は受け付けませんので
・・・って、
本当なら、今ごろ、稽古場にいる時間なんですが、
昨日今日と、荒天その他の理由で稽古がお休みになりました。
一気に暇になったので、こんな説明を書いています。
そして、これから泳いできます。
肩ガチガチなので。
もちろん、三味線です。
どんだけ力入れて弾いてるんだ
そりゃ、いい音は出ないよなぁ
オフィスパラノイア公演「武士の影」
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