行燈徒然日記

雑多に色々と・・・ 読んでもつまらんよ!

入院致します。

2019年05月10日 | 闘病

重い話ですが、実は癌が見つかりました。
昨年の12月職場の健診で要再検査となり、近所の病院を受診しました。
そこで胃に癌がある事が判明し、大学病院を紹介されたんです。
そして今月中旬に胃癌手術の予定。なんでこんなに時間が掛かったかと言うと、
胃癌の検査を進めるうちに、さらに重篤な病の可能性が出て参りました。
消化器内科のドクター曰く、その病気の診断がつくまで胃癌の治療は出来ない
との事だったのです。そんな訳で冬から桜の季節、そしてツツジ咲く今日まで
足しげく病院へ通う日々でありました。検査のため入院も致し、様々な検査を
受けて参りました。

超音波内視鏡にPETCT、呼吸器内視鏡ってもやりました。結構苦しい検査
もありましたが、一番痛かったのが4月にやった足付け根のリンパ節の摘出手
術でした。
いや痛かった(涙)
「部分麻酔で直ぐ終わりますよ、仕事終わりに寄ってくれればの良いです。」
なんて言われて、行ってみれば2時間半も掛かかり、途中で焼けるような痛みを
伴う、私にしては大手術でした。なんせ幼稚園時代、扁桃腺の手術依頼なんです
から(笑)

さて重篤な病の方ですが、残念ながら受診した複数の医者からは、ほぼ間違いない
と言われております。DNAとは凄いと思ったのは亡き父が患った個所とほぼ同じ
位置で、発病年齢も1年程度しか違いません。この病気は進行が早く、体じゅうに
転移する厄介なものらしいのです。

でもね実はまだピンと来てない自分がおります。
何故かと言うと
痛くも痒くもないのです。
偶に胃に違和感を覚えるだけで、その他は至って元気なのです。なんせホノマラ目
指して、直前まで毎日走っていたのですら・・・

その事を医者に言うと「そうでしょうね」と言われるだけなんです。皆さん気をつ
けて下さい、よほどの事がないと自分では気づかないのが癌です。検査は嫌がらず
こまめに受けましょう!私は毎年人間ドックに行ってましたが、転職に伴い時期が
ちょいとズレただけでコノ始末です。


そんな訳ですから元気なうちに私がやった事は、速攻で生命保険を確認しました。
60歳で満期の保険でしたが、多少のリスクはあったものの、継続しておいて良かっ
たと心から思いましたよ。続いて互助会に入りました、現金なものでしょ(笑)
遺影用の写真も沢山撮りました。サクラ並木の綺麗な場所で、赤い服を着たジジイ
をバシバシ撮る様は、傍目にも奇異な光景に写った事でしょう。
しかしシャッターを切る妻の心情を思うと、申し訳ない気持ちになり辛かったですね。
そうそう遺族年金についても調べてみました。昔の仲間にもそれとなく会いにゆきま
した、それから今のうちに綺麗な景色や美味いモノも食べておこうと考え、あっちこ
っちへ出向きましたね。しかし残念だったのは医者から酒をとめられており、もっぱ
らソフトドリンクでの食事となりましたが(笑)

こんな風に書くと毎日を気丈に過ごしている見たいですが、 実態は結構落ち込みま
した。しかし仕事には行っております。職場でも医師から余命まで告げられた人が、
今は回復し元気に働いているおり、そんな姿に勇気づけられたりしてます。それか
ら強烈なストレスからか3月初めより耳鳴りが続くようになりまして、結構コレがウ
ザイです。そんあこんなの毎日を今も過ごしておりますが、重篤な病の方は未だ決定
打が出ず検査中です。診断が下るまで待っていると、胃の方も大変な事になるので冒
頭ご報告の通りに5月中頃にやっと手術の運びとなりました。

余談ですが、大学病院と言う所はメンドクサイ所ですな。胃癌は消化器内科、重篤病
は呼吸器内科、リンパ摘出は総合外科と、コロコロとドクターが変わります。さらに
当初主治医だった胃のドクターが、最近転勤で変わりました。そんなこんなで5人以
上の医者に診てもらう事態となっております。
こんな感じですから、時間ばかりかかり気持ちが落ち着く暇がありません。
既に数ヶ月、悶々とした日々を過ごしてます。この状況下で妻には色々と、心配や苦
労をかけております。こんな事になったからでしょうか、30数年連れ添うて空気見た
いに思っていた、一つ々々が今は懐かしく感謝の気持ちでいっぱいです。しかし時ほ
ど恨めしものは無いですな。一度過ぎ去れば永遠に帰る事は無いのですから。

話は飛びますが、我宗派曹洞宗の大本山が自宅近くにあります。発病以来 こちらの
お寺へは足繁く通いました。こんな時ばかりのお参りでは、仏様に会わす顔もあり
ませんが、時間の取れる時は極力通いました。参拝の度「もし 己がまだ世の役に立
つのなら、もう少し生かしおいて欲しい。」と願掛けして帰宅しますと、なにやら少
し晴れやかな気になれます。

しかし 過日の事いつものように大祖堂へ焼香に入りますと、大勢の僧が朝のおつと
めをしておりました。多数の僧が一斉にあげる経は、荘厳で気品に満ちており空気が
ピンと張りつめ感じが致します。しばらく経に聴き入っておりますと、仏にまでミエ
を張っている、己に気づき恥ずかしくなりました。参拝の度に「まだ世の役に立つの
なら」等の理屈を並べて、仏にすがるのはヤメました。素直に「まだ死にたくないの
で、助けてください」とお願いする事にしたのです。そんな事があった直後の診察で、
ドクターから思わぬ事を言われたのです。病理検査等諸々の結果が出るまでは何とも
言えないが、もしかしたらそれほど重い病でないかもしれないと告げられたのです。
私にしてみれば、発病以来初めての希望の光です。どうかぬか喜びにならぬよう、願
うばかりです。

とは言え、胃の中の癌は日々育っており、5ヵ月以上放置してある事に 変わりはあり
ません。長々と書きましたが、数日後には手術台の上の人となります。GWで10日も休
んだのに、来週からもっと長い休みに入ります。願わくば既に手配の年末ハワイ便の
チケットが無駄にならぬよう祈るばかりです。
コメント (6)
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