雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(136」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/233(2021/1/14/木】雲一つない冬晴れ、チャリ散歩は快適で気分が良かった。帰路に緑化センターで園芸用の土を15kgほど貰い、久し振りに庭を手入れした。雀たちも久し振りの暖かい日射しを喜び、水飲み場で勢いよく羽をバタバタさせて水浴び、まるで噴水ショーみたい。孤老は雀の腹を満たし、雀は孤老の無聊を慰める、WinWinだが、サンダルに糞を落とすのは堪忍や。
雀は食が細く、2、3分ほど食べると一旦、餌場から離れる=餌場を譲る、すると二番手が餌場にとりつく、二番手も満足して去ると三番手が来る、その次は一番手がまた食べ始める、という具合。大人、青年、子供と序列はあるようだが、群全体がほぼ公平に餌にありつく。
満腹の時は皆が満腹、足りないときは皆が不満、皆が我慢。餌(富)の偏りがないから争い事もあまりなく、1ファミリー10~16羽あたりだが、餌場にはあちこちからファミリーが集まって来て50羽、100羽、時には150羽ほどの群をなすことがある。雀は攻撃力はほとんどないのだが、3羽とか6羽あたりで行動する強そうなムクドリやヒヨドリも、この雀の大群を見ると攻撃する(追い払う)気力が失せるようである。
雀は好きな餌(ヒエ、アワ、キビ)から食べ始め、その他の餌(ごはん、パン、麺類など)はくちばしで散らかす(排除する)。その排除され餌場から時々下に落ちた餌を格下の雀やハト、ヒヨドリが食べる。ハトやヒヨドリは雀とWinWinの関係なのだが、ハトとヒヨドリはライバル関係で、ハトはヒヨドリを威嚇することが多い。
雀の主敵はカラスだが、雀は怪しい鳥を見つけると警報を発するのか、ものすごい勢いで藪に隠れる。1秒、遅くとも2秒、一瞬である。カラスは大きすぎて藪に入れないし、藪に隠れた雀はまず目視できないから攻撃しようがない。藪は完璧なシェルターだ。
日本は敵を叩く攻撃力が弱い、防衛力も弱い、シェルターもない、攻撃されたら速攻で白旗を掲げるしかない。米国という同盟国(≒宗主国)はあっても、米国自体が襲われたり威嚇されているときに日本(≒子分)を救うことは優先順位が当然低い。隣家が火事で助けを求めても、自宅が類焼しそうなら自宅を守るのが最優先、それは当たり前だ。
小生が中共軍トップなら2週間で日本を制圧する。千葉市、さいたま市、川崎市に核ミサイルを撃つ。奇襲攻撃だ。「3日以内に降伏せよ、さもなくば次は東京、横須賀、沖縄を攻撃する」と威嚇すれば即座に日本は降伏する。米国はなす術もなく在日米軍は速攻でグアム、ハワイ、西海岸に撤退するだろう。
日本が降伏したら東京、名古屋、大阪、福岡からブルジョワやインテリなど腐敗した日本人を東北に追放し、農林水産業に従事させる。開拓民、奴隷、追放刑だ。令和版の斗南藩。日本属国化にあたっては中共本土から2000万の党員、将兵、職能人を4都市に送り込み、政経軍統治を始める。2Fの友好人士や日共、立民、連合などの使える人材は起用する。自衛隊は支那人を妻とする者を中心に中共軍幹部に登用する。
「どうです、習近平同志、私もまさかこれほどスムーズに落とせるとは想定外でした。日本鬼子は80年も米国のポチでしたから占領慣れしているので、上に政策あれば下に対策あり、早速我が国庶民の知恵を身に着けて蓄財に励んでいますよ。真正面から抵抗したのは我が国を嫌って日本国籍を取った連中ですが、間もなくすべて片付くでしょう」・・・
日本が覚醒し、核兵器を持たなければ上記のストーリーになる。中西輝政氏の論稿「日本核武装の議論を始める秋」から要約する。
<北東アジアで核兵器を持たない国は日本だけである。中露米朝(統一朝鮮)の核保有国の谷間に日本はたった一人でうずくまっている。
国家は強烈な生存本能を持った生き物である。自らが決定的な弱者で、何の対応策も持たない場合、ちょっとした国際危機においても国民は理性を失い、パニックになる可能性がある。突発的に物事を決め、「悲劇への道」に迷い込む危険性を孕んでいる。
有事の際に冷静さを保ってサバイバルを確保するには、有事以前に好ましくない事態をも直視し、核問題についても具体的な選択の可能性を考えておかなければならない。
核保有については四つのタイプの国がある。1)NPT(核兵器不拡散条約)で核保有が認められている5か国=米ロ中英仏。2)インド、パキスタンのようにNPT外の核保有宣言国。3)秘密裏に核保有していた南ア、大量の核保有が確実視されるイスラエルなど。4)「ならず者国家」の北、イランなど。
この他にブラジル、アルゼンチン、スイス、スウェーデンも核保有の方針を持っていた。スイス、スウェーデンはいつでも核兵器を完成できる段階まで開発は終わっており、有事に備えている。
冷戦終結後、米ロ協調の動きがあったものの、プーチン政権以降、米ロは対立時代に戻っている。欧州は米国に依存しなくて済むような態勢を整え始め、とくにフランスは1990年代から核兵器の再整備(最新化)を強行した。シラク仏大統領は世界中の反対世論や仏製品不買運動をものともせず、南太平洋で核実験を繰り返した。
当時の日本は「ポスト冷戦、平和の時代」と信じ、さらに重度の「平和ボケ」にかかっていたから、時の大蔵大臣の武村正義などはアロハシャツを着て南太平洋にまで行ってフランスの核実験反対デモに参加した。これをテレビ放映され、国際的な失笑を買っている。牧歌的というも愚かな「夢うつつ」の時代を日本は過ごしていたのである。
日本人の「平和ボケ」はあまりにも重症だった。当時、中国も大規模な核実験をしていたにもかかわらず、日本のマスコミはほとんど報じなかった。しかも中国の核実験はフランスのそれとは比べ物にならない重大な意味を有していた。米国の核抑止力に深刻な問題を生じさせるものだったからである。
中国の多弾頭大陸間弾道ミサイルは一本のミサイルから核弾頭が複数発射され、一発はニューヨークに、一発はワシントンDCに落とすこともできる。日本の「平和ボケ」は罪深いダブルスタンダードだったと言わざるを得ない>
ドゴールの核武装論など国際政治哲学、バランス・オブ・パワー(戦力均衡)外交はシラクに引き継がれ、今はマクロンが独メルケルを上手く操縦しながらフランスはEUの盟主としての存在感を増している。前回に続いて伊藤貫著「歴史に残る外交三賢人」から学ぼう。
<ドゴールの「国際政治の多極化戦略」の続き。B)米国が中ソに対して批判を繰り返していた冷戦当時、ドゴールは「西側諸国はロシアや中国とデタントすべきである」と主張していた。中ソの政治イデオロギーよりも「国際社会の勢力均衡維持」の方が重要なのであった。中ソは米国帝国主義をカウンター・バランスするのに役立つ国であった。
C)米ソによる二極支配体制を解体してヨーロッパの自由と独立を回復するためには、域内の経済力と軍事力を団結させて「西欧を独立した国際政治の極とする」必要があった。この「国際政治に第三極を創る」ために、ドゴールは仏独協力の深化と、米国支配下のNATOとは別組織の欧州独自の軍事体制を確立する必要性を提唱した。
しかし「欧州独立プラン」は失敗した。米国は仏独を離反させる露骨な内政干渉をしたからだ。
ちなみに米国は日本の政界、官界、マスコミに対しても内政干渉をしてきたが、米国は敵国であったドイツと日本を真の独立国にしたくないのである。日独が自主防衛能力を持つ真の独立国になると、米国は欧州と東アジアにおける覇権を失うからである>
日本がぼやぼやしているとインド太平洋は「犬去りて豚来たる」、米国は嫌な野郎だが番犬としては役立った、ところが中共は貪欲に餌をあさるだけで無為徒食、全然役立たない、ということになる。それどころか多くの国がそれなりに享受している自由民主人権法治を一党独裁に変えるのだから最悪の地獄になるだろう。6億もの中共貧困層をインド太平洋にばらまくつもりか、「お前らは好き勝手に生きろ、お前らの天下だ」と。
今日の産経に石平氏のユニークな記事があった。<今月1日、中国共産党機関紙、人民日報の1面に恒例の習近平国家主席の新年祝辞が掲載された。それを丹念に読んでいくと、異変が起きていることに気がつく。これまでの新年祝辞に必ず登場していた「一帯一路」という言葉が今年の祝辞から完全に消えたということである>
一帯一路は習近平の最大の看板政策だったが、あまりにも杜撰で不公正、かつサラ金並みのえげつなさで、評判はがた落ち。2020年7月にパキスタンのカーン首相は「発電所建設に際して中国企業がコストの水増し請求などの不正行為を行った」と中国を非難した。こうしたトラブルは随分多い、多過ぎる。
国内の貧困問題さえ解決できない中共が、インド太平洋制覇を目指すのは、ただただ習近平の「毛沢東に並びたい、名君として歴史に名を刻みたい」という名誉欲、邪心による。生きているうちにそれを達成したい、と無理を通していけば周辺諸国の反発を招き、中国は孤立するばかりだろう。
伝統的にパンダハガーの民主党バイデン米国はカネにつられて対中融和策を取り、台湾、香港、尖閣などでの中共の横暴や侵略行為を容認するかもしれない、と危惧する識者は随分多いようだ。そうなれば米国も中共と同様に国際社会からの信頼を失うことになる。
もしかしたらWW2の遺産のような国連(連合国機構)自体が消えて、EU、アジア連合、北米連合、南米連合、アフリカ連合、中東連合といった、地域に根差した連合になっていくかもしれない。神ならぬ常任理事国の拒否権付き5か国で世界の安保を管理するというようなシステムは寿命を終えたのではないか。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/233(2021/1/14/木】雲一つない冬晴れ、チャリ散歩は快適で気分が良かった。帰路に緑化センターで園芸用の土を15kgほど貰い、久し振りに庭を手入れした。雀たちも久し振りの暖かい日射しを喜び、水飲み場で勢いよく羽をバタバタさせて水浴び、まるで噴水ショーみたい。孤老は雀の腹を満たし、雀は孤老の無聊を慰める、WinWinだが、サンダルに糞を落とすのは堪忍や。
雀は食が細く、2、3分ほど食べると一旦、餌場から離れる=餌場を譲る、すると二番手が餌場にとりつく、二番手も満足して去ると三番手が来る、その次は一番手がまた食べ始める、という具合。大人、青年、子供と序列はあるようだが、群全体がほぼ公平に餌にありつく。
満腹の時は皆が満腹、足りないときは皆が不満、皆が我慢。餌(富)の偏りがないから争い事もあまりなく、1ファミリー10~16羽あたりだが、餌場にはあちこちからファミリーが集まって来て50羽、100羽、時には150羽ほどの群をなすことがある。雀は攻撃力はほとんどないのだが、3羽とか6羽あたりで行動する強そうなムクドリやヒヨドリも、この雀の大群を見ると攻撃する(追い払う)気力が失せるようである。
雀は好きな餌(ヒエ、アワ、キビ)から食べ始め、その他の餌(ごはん、パン、麺類など)はくちばしで散らかす(排除する)。その排除され餌場から時々下に落ちた餌を格下の雀やハト、ヒヨドリが食べる。ハトやヒヨドリは雀とWinWinの関係なのだが、ハトとヒヨドリはライバル関係で、ハトはヒヨドリを威嚇することが多い。
雀の主敵はカラスだが、雀は怪しい鳥を見つけると警報を発するのか、ものすごい勢いで藪に隠れる。1秒、遅くとも2秒、一瞬である。カラスは大きすぎて藪に入れないし、藪に隠れた雀はまず目視できないから攻撃しようがない。藪は完璧なシェルターだ。
日本は敵を叩く攻撃力が弱い、防衛力も弱い、シェルターもない、攻撃されたら速攻で白旗を掲げるしかない。米国という同盟国(≒宗主国)はあっても、米国自体が襲われたり威嚇されているときに日本(≒子分)を救うことは優先順位が当然低い。隣家が火事で助けを求めても、自宅が類焼しそうなら自宅を守るのが最優先、それは当たり前だ。
小生が中共軍トップなら2週間で日本を制圧する。千葉市、さいたま市、川崎市に核ミサイルを撃つ。奇襲攻撃だ。「3日以内に降伏せよ、さもなくば次は東京、横須賀、沖縄を攻撃する」と威嚇すれば即座に日本は降伏する。米国はなす術もなく在日米軍は速攻でグアム、ハワイ、西海岸に撤退するだろう。
日本が降伏したら東京、名古屋、大阪、福岡からブルジョワやインテリなど腐敗した日本人を東北に追放し、農林水産業に従事させる。開拓民、奴隷、追放刑だ。令和版の斗南藩。日本属国化にあたっては中共本土から2000万の党員、将兵、職能人を4都市に送り込み、政経軍統治を始める。2Fの友好人士や日共、立民、連合などの使える人材は起用する。自衛隊は支那人を妻とする者を中心に中共軍幹部に登用する。
「どうです、習近平同志、私もまさかこれほどスムーズに落とせるとは想定外でした。日本鬼子は80年も米国のポチでしたから占領慣れしているので、上に政策あれば下に対策あり、早速我が国庶民の知恵を身に着けて蓄財に励んでいますよ。真正面から抵抗したのは我が国を嫌って日本国籍を取った連中ですが、間もなくすべて片付くでしょう」・・・
日本が覚醒し、核兵器を持たなければ上記のストーリーになる。中西輝政氏の論稿「日本核武装の議論を始める秋」から要約する。
<北東アジアで核兵器を持たない国は日本だけである。中露米朝(統一朝鮮)の核保有国の谷間に日本はたった一人でうずくまっている。
国家は強烈な生存本能を持った生き物である。自らが決定的な弱者で、何の対応策も持たない場合、ちょっとした国際危機においても国民は理性を失い、パニックになる可能性がある。突発的に物事を決め、「悲劇への道」に迷い込む危険性を孕んでいる。
有事の際に冷静さを保ってサバイバルを確保するには、有事以前に好ましくない事態をも直視し、核問題についても具体的な選択の可能性を考えておかなければならない。
核保有については四つのタイプの国がある。1)NPT(核兵器不拡散条約)で核保有が認められている5か国=米ロ中英仏。2)インド、パキスタンのようにNPT外の核保有宣言国。3)秘密裏に核保有していた南ア、大量の核保有が確実視されるイスラエルなど。4)「ならず者国家」の北、イランなど。
この他にブラジル、アルゼンチン、スイス、スウェーデンも核保有の方針を持っていた。スイス、スウェーデンはいつでも核兵器を完成できる段階まで開発は終わっており、有事に備えている。
冷戦終結後、米ロ協調の動きがあったものの、プーチン政権以降、米ロは対立時代に戻っている。欧州は米国に依存しなくて済むような態勢を整え始め、とくにフランスは1990年代から核兵器の再整備(最新化)を強行した。シラク仏大統領は世界中の反対世論や仏製品不買運動をものともせず、南太平洋で核実験を繰り返した。
当時の日本は「ポスト冷戦、平和の時代」と信じ、さらに重度の「平和ボケ」にかかっていたから、時の大蔵大臣の武村正義などはアロハシャツを着て南太平洋にまで行ってフランスの核実験反対デモに参加した。これをテレビ放映され、国際的な失笑を買っている。牧歌的というも愚かな「夢うつつ」の時代を日本は過ごしていたのである。
日本人の「平和ボケ」はあまりにも重症だった。当時、中国も大規模な核実験をしていたにもかかわらず、日本のマスコミはほとんど報じなかった。しかも中国の核実験はフランスのそれとは比べ物にならない重大な意味を有していた。米国の核抑止力に深刻な問題を生じさせるものだったからである。
中国の多弾頭大陸間弾道ミサイルは一本のミサイルから核弾頭が複数発射され、一発はニューヨークに、一発はワシントンDCに落とすこともできる。日本の「平和ボケ」は罪深いダブルスタンダードだったと言わざるを得ない>
ドゴールの核武装論など国際政治哲学、バランス・オブ・パワー(戦力均衡)外交はシラクに引き継がれ、今はマクロンが独メルケルを上手く操縦しながらフランスはEUの盟主としての存在感を増している。前回に続いて伊藤貫著「歴史に残る外交三賢人」から学ぼう。
<ドゴールの「国際政治の多極化戦略」の続き。B)米国が中ソに対して批判を繰り返していた冷戦当時、ドゴールは「西側諸国はロシアや中国とデタントすべきである」と主張していた。中ソの政治イデオロギーよりも「国際社会の勢力均衡維持」の方が重要なのであった。中ソは米国帝国主義をカウンター・バランスするのに役立つ国であった。
C)米ソによる二極支配体制を解体してヨーロッパの自由と独立を回復するためには、域内の経済力と軍事力を団結させて「西欧を独立した国際政治の極とする」必要があった。この「国際政治に第三極を創る」ために、ドゴールは仏独協力の深化と、米国支配下のNATOとは別組織の欧州独自の軍事体制を確立する必要性を提唱した。
しかし「欧州独立プラン」は失敗した。米国は仏独を離反させる露骨な内政干渉をしたからだ。
ちなみに米国は日本の政界、官界、マスコミに対しても内政干渉をしてきたが、米国は敵国であったドイツと日本を真の独立国にしたくないのである。日独が自主防衛能力を持つ真の独立国になると、米国は欧州と東アジアにおける覇権を失うからである>
日本がぼやぼやしているとインド太平洋は「犬去りて豚来たる」、米国は嫌な野郎だが番犬としては役立った、ところが中共は貪欲に餌をあさるだけで無為徒食、全然役立たない、ということになる。それどころか多くの国がそれなりに享受している自由民主人権法治を一党独裁に変えるのだから最悪の地獄になるだろう。6億もの中共貧困層をインド太平洋にばらまくつもりか、「お前らは好き勝手に生きろ、お前らの天下だ」と。
今日の産経に石平氏のユニークな記事があった。<今月1日、中国共産党機関紙、人民日報の1面に恒例の習近平国家主席の新年祝辞が掲載された。それを丹念に読んでいくと、異変が起きていることに気がつく。これまでの新年祝辞に必ず登場していた「一帯一路」という言葉が今年の祝辞から完全に消えたということである>
一帯一路は習近平の最大の看板政策だったが、あまりにも杜撰で不公正、かつサラ金並みのえげつなさで、評判はがた落ち。2020年7月にパキスタンのカーン首相は「発電所建設に際して中国企業がコストの水増し請求などの不正行為を行った」と中国を非難した。こうしたトラブルは随分多い、多過ぎる。
国内の貧困問題さえ解決できない中共が、インド太平洋制覇を目指すのは、ただただ習近平の「毛沢東に並びたい、名君として歴史に名を刻みたい」という名誉欲、邪心による。生きているうちにそれを達成したい、と無理を通していけば周辺諸国の反発を招き、中国は孤立するばかりだろう。
伝統的にパンダハガーの民主党バイデン米国はカネにつられて対中融和策を取り、台湾、香港、尖閣などでの中共の横暴や侵略行為を容認するかもしれない、と危惧する識者は随分多いようだ。そうなれば米国も中共と同様に国際社会からの信頼を失うことになる。
もしかしたらWW2の遺産のような国連(連合国機構)自体が消えて、EU、アジア連合、北米連合、南米連合、アフリカ連合、中東連合といった、地域に根差した連合になっていくかもしれない。神ならぬ常任理事国の拒否権付き5か国で世界の安保を管理するというようなシステムは寿命を終えたのではないか。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp