内憂外患時代を勝ち抜こう
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」138/通算570 2023/2/17/金】三寒四温、残雪がすっかり消えてもこのところ寒かったが、15、16日も午前中は寒くて散歩は控え、おやつ用にホットケーキを作ったり、読書、ブログ、部屋掃除でノンビリ過ごした。
午後は寒気が緩むのでチャリ散歩。我が街界隈ではマンションや戸建て住宅がどんどん建てられ、空き地や緑がどんどんなくなっていく・・・人口が急増しても赤の他人ばっかり、人間臭さとか賑わい、触れ合い、ぬくもりがない町。なんとなく刑務所のようだ。建物、戸建て、商店が増えても、隣は何をする人ぞ、個人主義という孤立化・・・
「戦前はこんな風じゃなかった」と父は時々青少年時代を懐かしんでいたが、本来「群れる」人間が孤立化を深めている。発展を目指して結局、人間は個人だらけになる。特に先進国では人口は減るばかり、孤老だらけになる、やがて衰退する。天は「人間増え過ぎ!」と淘汰を進めているのだろうか?
ロシアのウクライナ侵略から1年経った今は「自由諸国とロシアの戦争」になっている。上記の思い、懸念、不安は危機の時代にお馴染みのありふれた単なる終末論ならいいが、こういう時代になると新興宗教や新興政党は稼ぎ時だから元気になったりして・・・ヒトラー率いるナチス・ドイツはあれよあれよという間に無血で政権を握った。内憂外患の時代、おさおさ警戒怠ざるべし。
米国は共和党(小さな政府志向、保守的)と民主党(大きな政府志向、バラマキ容共左派)の2大政党で分かりやすいが、日本もかつては自民党(戦後復興派の保守)と社会党(ピンクの容共左派労働組合系)が2大政党で分かりやすかった。
今は自民(改革系保守、米国のポチ、反共)、公明(銭ゲバナンミョウ池田教)、共産(共産主義革命を目標とするアカ)はそれなりに何を目指しているかは分かるが、それ以外の政党は無為徒食の政治家ばかりのようで、自民党の足を引っ張るだけで何をやっているのか、何を目標にしているのか、小生にはほとんど分からない。
この分からない政党を以下「野党」と表記するが、バラマキ系の無為徒食の“夜盗”みたいではあるな、強盗団「ルフィ」とは言わないけれど。ここ30年の「野党」の来し方をWIKIなどで調べると――
「日本社会党」の低迷は1991年に“労働者の祖国”と信奉していたソ連の自滅で決定的になり、1996年1月の村山内閣総辞職後「社会民主党」(社民党)に改称し、3月には新党として第1回大会を開催、ここに社会主義革命(アカではなくピンク志向が建前)を目指した「社会党」の名称は完全に消滅した。
1998年、社会党の理念を引き継ぐ鳩山由紀夫・邦夫兄弟や菅直人らが中心となり結成された「民主党」は、2009年8月の衆議院総選挙で政権交代を実現した。「社会民主党」「国民新党」とともに連立政権で鳩山由紀夫(鳩ポッポ)内閣、菅直人(カンカラカン、デモで逃げるのが上手い“第4列の男”)内閣、野田佳彦内閣(貧乏くじ)を形成したが、2012年の総選挙で大敗し、再び野党となった。
民主党は2016年の「維新の党」との合流にあたり党名を「民進党」に改称し、これを以て結党以来通算20年の歴史に幕を下ろすことになった。これに伴い民進党は「国民民主党」に引き継がれた。2020年には、国民民主党は旧・立憲民主党などと合流するために解党し、法的にも24年の歴史に幕を下ろした。
合流組は旧・立憲民主党などと共に「新・立憲民主党」を結成し、非合流組は「新・国民民主党」を結成した。野党はガラガラポンを繰り返したものの、国民の多くは鳩山、菅の民主党政権のひどさに「自民党の方が遥かにマシ」と思ったに違いない。
選挙対策で合従連衡を繰り返す場当たり的な野党史はグチャグチャで、キャラが立っている岡田克也・立憲民主党幹事長の経歴を見ると、自民党(竹下派→羽田派)→新生党→新進党→国民の声→民政党→民主党→民進党→立憲民主党だ。(普通の企業では会社を転々とする人はまず採用しないね、信用が置けない)
岡田克也氏は東大法学部政治学科卒、通産省大臣官房総務課企画調査官、自民党議員を経てから野党一直線・・・氏の兄はビジネス界で名を成したが、弟はアカの東京(中日)新聞幹部。「コレ!」と決めたら猪突猛進の血筋なのだろう。克也氏はジグザグコースを選んだが、道を間違えて登頂も下山もかなわない感じ。一種の遭難?
♪コラッ 克也 何ばしょうとかね この子は 近所の人からいつもおまえ何て噂されようか知っとうとか 岡田の次男はアカぐるいのバカ息子バカ息子って噂されよっつお・・・
「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」と言うが、70歳(1953年生)では無理か? 学習意欲、思考力、体力は劣化するばかりだから・・・
72歳の小生はこのところ体力はもとより記憶力、気力、憎悪力、罵倒力が急減して、何となく好々爺になりそうだ。戦意喪失したら自分らしくなくなるのだろうか? 穏やかになってきてこのところちょっと困惑している。
たまたま今、曽野綾子氏の「思い通りにいかないから人生は面白い」(2013年)を読んでいるが、10年前の82歳のエッセイで、視力、体力が衰えたので口述筆記によったというが、内容はオブラートに包んでいるものの“過激”、一種の武闘派(カトリックはそういうものか?)。まったく「人間、根性だあ!」の印象。
岡田氏も根性で80歳辺りまでは元気だったりして・・・まあそれなりに頑固一徹、長生きはしそうだな。○○は死ななきゃ治らない。
2月8日に「安倍晋三 回顧録」(中央公論新社)が発刊された。PR文にはこうある。
<2022年7月8日、選挙演説中に凶弾に倒れ、非業の死を遂げた安倍元首相の肉声。なぜ、憲政史上最長の政権は実現したのか。
第1次政権のあっけない崩壊の後に確信したこと、米中露との駆け引き、政権を倒しに来る霞が関、党内外の反対勢力との暗闘……。乱高下する支持率と対峙し、孤独な戦いの中で、逆風を恐れず、解散して勝負に出る。この繰り返しで形勢を逆転し、回し続けた舞台裏のすべてを自ら総括した歴史的資料。オバマ、トランプ、プーチン、習近平、メルケルら各国要人との秘話も載録。
あまりに機微に触れる――として一度は安倍元首相が刊行を見送った、計18回、36時間にわたる未公開インタビューを全て収録。知られざる宰相の「孤独」「決断」「暗闘」が明かされます>
そのうち読んでみよう。今、たまたま小生が併読(いつも5冊ほど枕頭に置いている)しているのは10年前の安倍氏の回想録「新しい国へ」だ(文藝春秋2013年1月号所載)。「外交敗北を乗り越えて」の章から引用すると――
<国外に目を転じると、民主党政権の3年間は、まさに「外交敗北」の3年間でした。北方領土にロシア首脳が、竹島に韓国大統領が上陸する。尖閣諸島周辺の我が国の領海を中国の公船が頻繁に侵犯する。中国政府高官が「尖閣諸島には革新的利益がある」と発言する――、いずれも自民党政権時代にはあり得なかったことです。
なぜこうしたことが起きたのか。一言で言えば、民主党政権が日米関係の信頼を棄損したからにほかなりません。象徴的なのは、民主党政権発足直後、日中韓の首脳会談に出席した際の鳩山由紀夫総理(当時)の発言です。鳩山総理は会談の冒頭でいきなり「今まで日本はややもすると米国に依存し過ぎていた。日米同盟は重要だが、アジアの一国としてアジアをもっと重視する政策を作り上げていきたい」と口走ったのです。
この発言を聞いた、ある知日派の米国防総省高官は、私にこう述べました。
「ハトヤマは日米関係の本質を分かっていない。日米関係と日中関係がまるで同じ重さであるかのように語っているが、日米関係は同盟関係、即ちアメリカの若い兵士が、日本が侵略された際には日本のために命を懸けて戦う、ということを全く理解していない。中国はこの発言を聞いて、飛び上がって喜び、同時にその浅はかさを軽蔑したことだろう。民主党が政権の座にあるうちに日本から奪えるものはすべて奪ってやろう、そう考えたはずだ」
不幸にして、この高官の預言はまさに的中しました。
尖閣問題について、よく「外交交渉で解決していく」という人がいますが、この問題に外交交渉の余地などありません。尖閣海域で求められているのは、交渉ではなく、誤解を恐れずに言えば物理的な力です。日本の実効支配は、12海里の日本の領海に海上保安庁の巡視船を24時間配置し、領海侵犯する中国船を即刻立ち去らせることで成立しています。中国側は一度に7隻もの船を日本の接続水域内に送り込むなどして、この実効支配を奪うチャンスをうかがって、明確にチャレンジしてきている。
私が危惧するのは、ある日、海上保安庁の船を上回る数の船が日本の領海に侵入してきて、24時間居座ると同時に、世界に向けて「中国は尖閣海域の実効支配を確立した」とアナウンスする事態です・・・
そうした事態を招かぬよう今こそ我が国の意思を示すべきときです。まず意図的に主権侵害する船に対しては、領海侵犯罪のようなものを国内法で定める。国際法上は、領海侵犯した船に対しては銃撃が認められていますが、国内法を定めることで明確に国家としての意思を示すわけです。
もうひとつ(大事なこと)は、海上保安庁や防衛省の予算の増額です。海上保安庁は、領海と排他的経済水域を合わせて世界第6位にあたる広大な海を守っていますが、その予算規模は年間わずか1800億円。これは東京消防庁の年間2400億円にも及びません。巡視船や人員も全く足りていないのが現状です。巡視船の新規建造には約2年かかるので、緊急措置として退役した自衛艦を海上保安庁に転籍させることも考えられます・・・>
良きリーダーを失ってしまったが、志をつなぐのが我らの責務だ。
上記の論考から10年、令和5/2023年度の「海上保安庁関係 予算概算要求」は総額2530億円(前年度予算額2231億円、対前年度比1.13倍)。防衛省の「令和5年度歳出概算要求」は5兆2826億円(納品が次年度以降にかかわる分を含めた防衛力抜本的強化「元年」予算は6兆6000億円らしい。海保の予算を含めているのか? 素人には分からない)。
読売2022/9/30によると米国の国防費(2022年度)は7410億ドル(1ドル120円として88兆9200億円)、中国は3470億ドル(41兆6400億円)、日本は535億ドル(6兆4200億円)だ。「1998年度から2022年度の伸び率は、中国の10.7倍に対し、米国が2.9倍、日本は1.8倍にとどまる。 習近平国家主席は、今世紀半ばまでに『世界一流の軍隊』を築くとの目標を掲げており、今後もさらに軍拡を続けるとみられる」(読売)
2023年2月6日、フィリピン沿岸警備隊によると南シナ海の南沙諸島にあるアユンギン礁付近で、中国海警局の船からフィリピン沿岸警備隊の船に向かってレーザー光線照射された。中共・漢族は弱い者には強く出る、強い者にはへりくだるのが初期設定である。侵されたくなかったら日本は「パンツ一枚になっても」(毛沢東)戦争能力を高めなければならない。平和は銃口から生まれるのだ。
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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【雀庵の「大戦序章」138/通算570 2023/2/17/金】三寒四温、残雪がすっかり消えてもこのところ寒かったが、15、16日も午前中は寒くて散歩は控え、おやつ用にホットケーキを作ったり、読書、ブログ、部屋掃除でノンビリ過ごした。
午後は寒気が緩むのでチャリ散歩。我が街界隈ではマンションや戸建て住宅がどんどん建てられ、空き地や緑がどんどんなくなっていく・・・人口が急増しても赤の他人ばっかり、人間臭さとか賑わい、触れ合い、ぬくもりがない町。なんとなく刑務所のようだ。建物、戸建て、商店が増えても、隣は何をする人ぞ、個人主義という孤立化・・・
「戦前はこんな風じゃなかった」と父は時々青少年時代を懐かしんでいたが、本来「群れる」人間が孤立化を深めている。発展を目指して結局、人間は個人だらけになる。特に先進国では人口は減るばかり、孤老だらけになる、やがて衰退する。天は「人間増え過ぎ!」と淘汰を進めているのだろうか?
ロシアのウクライナ侵略から1年経った今は「自由諸国とロシアの戦争」になっている。上記の思い、懸念、不安は危機の時代にお馴染みのありふれた単なる終末論ならいいが、こういう時代になると新興宗教や新興政党は稼ぎ時だから元気になったりして・・・ヒトラー率いるナチス・ドイツはあれよあれよという間に無血で政権を握った。内憂外患の時代、おさおさ警戒怠ざるべし。
米国は共和党(小さな政府志向、保守的)と民主党(大きな政府志向、バラマキ容共左派)の2大政党で分かりやすいが、日本もかつては自民党(戦後復興派の保守)と社会党(ピンクの容共左派労働組合系)が2大政党で分かりやすかった。
今は自民(改革系保守、米国のポチ、反共)、公明(銭ゲバナンミョウ池田教)、共産(共産主義革命を目標とするアカ)はそれなりに何を目指しているかは分かるが、それ以外の政党は無為徒食の政治家ばかりのようで、自民党の足を引っ張るだけで何をやっているのか、何を目標にしているのか、小生にはほとんど分からない。
この分からない政党を以下「野党」と表記するが、バラマキ系の無為徒食の“夜盗”みたいではあるな、強盗団「ルフィ」とは言わないけれど。ここ30年の「野党」の来し方をWIKIなどで調べると――
「日本社会党」の低迷は1991年に“労働者の祖国”と信奉していたソ連の自滅で決定的になり、1996年1月の村山内閣総辞職後「社会民主党」(社民党)に改称し、3月には新党として第1回大会を開催、ここに社会主義革命(アカではなくピンク志向が建前)を目指した「社会党」の名称は完全に消滅した。
1998年、社会党の理念を引き継ぐ鳩山由紀夫・邦夫兄弟や菅直人らが中心となり結成された「民主党」は、2009年8月の衆議院総選挙で政権交代を実現した。「社会民主党」「国民新党」とともに連立政権で鳩山由紀夫(鳩ポッポ)内閣、菅直人(カンカラカン、デモで逃げるのが上手い“第4列の男”)内閣、野田佳彦内閣(貧乏くじ)を形成したが、2012年の総選挙で大敗し、再び野党となった。
民主党は2016年の「維新の党」との合流にあたり党名を「民進党」に改称し、これを以て結党以来通算20年の歴史に幕を下ろすことになった。これに伴い民進党は「国民民主党」に引き継がれた。2020年には、国民民主党は旧・立憲民主党などと合流するために解党し、法的にも24年の歴史に幕を下ろした。
合流組は旧・立憲民主党などと共に「新・立憲民主党」を結成し、非合流組は「新・国民民主党」を結成した。野党はガラガラポンを繰り返したものの、国民の多くは鳩山、菅の民主党政権のひどさに「自民党の方が遥かにマシ」と思ったに違いない。
選挙対策で合従連衡を繰り返す場当たり的な野党史はグチャグチャで、キャラが立っている岡田克也・立憲民主党幹事長の経歴を見ると、自民党(竹下派→羽田派)→新生党→新進党→国民の声→民政党→民主党→民進党→立憲民主党だ。(普通の企業では会社を転々とする人はまず採用しないね、信用が置けない)
岡田克也氏は東大法学部政治学科卒、通産省大臣官房総務課企画調査官、自民党議員を経てから野党一直線・・・氏の兄はビジネス界で名を成したが、弟はアカの東京(中日)新聞幹部。「コレ!」と決めたら猪突猛進の血筋なのだろう。克也氏はジグザグコースを選んだが、道を間違えて登頂も下山もかなわない感じ。一種の遭難?
♪コラッ 克也 何ばしょうとかね この子は 近所の人からいつもおまえ何て噂されようか知っとうとか 岡田の次男はアカぐるいのバカ息子バカ息子って噂されよっつお・・・
「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」と言うが、70歳(1953年生)では無理か? 学習意欲、思考力、体力は劣化するばかりだから・・・
72歳の小生はこのところ体力はもとより記憶力、気力、憎悪力、罵倒力が急減して、何となく好々爺になりそうだ。戦意喪失したら自分らしくなくなるのだろうか? 穏やかになってきてこのところちょっと困惑している。
たまたま今、曽野綾子氏の「思い通りにいかないから人生は面白い」(2013年)を読んでいるが、10年前の82歳のエッセイで、視力、体力が衰えたので口述筆記によったというが、内容はオブラートに包んでいるものの“過激”、一種の武闘派(カトリックはそういうものか?)。まったく「人間、根性だあ!」の印象。
岡田氏も根性で80歳辺りまでは元気だったりして・・・まあそれなりに頑固一徹、長生きはしそうだな。○○は死ななきゃ治らない。
2月8日に「安倍晋三 回顧録」(中央公論新社)が発刊された。PR文にはこうある。
<2022年7月8日、選挙演説中に凶弾に倒れ、非業の死を遂げた安倍元首相の肉声。なぜ、憲政史上最長の政権は実現したのか。
第1次政権のあっけない崩壊の後に確信したこと、米中露との駆け引き、政権を倒しに来る霞が関、党内外の反対勢力との暗闘……。乱高下する支持率と対峙し、孤独な戦いの中で、逆風を恐れず、解散して勝負に出る。この繰り返しで形勢を逆転し、回し続けた舞台裏のすべてを自ら総括した歴史的資料。オバマ、トランプ、プーチン、習近平、メルケルら各国要人との秘話も載録。
あまりに機微に触れる――として一度は安倍元首相が刊行を見送った、計18回、36時間にわたる未公開インタビューを全て収録。知られざる宰相の「孤独」「決断」「暗闘」が明かされます>
そのうち読んでみよう。今、たまたま小生が併読(いつも5冊ほど枕頭に置いている)しているのは10年前の安倍氏の回想録「新しい国へ」だ(文藝春秋2013年1月号所載)。「外交敗北を乗り越えて」の章から引用すると――
<国外に目を転じると、民主党政権の3年間は、まさに「外交敗北」の3年間でした。北方領土にロシア首脳が、竹島に韓国大統領が上陸する。尖閣諸島周辺の我が国の領海を中国の公船が頻繁に侵犯する。中国政府高官が「尖閣諸島には革新的利益がある」と発言する――、いずれも自民党政権時代にはあり得なかったことです。
なぜこうしたことが起きたのか。一言で言えば、民主党政権が日米関係の信頼を棄損したからにほかなりません。象徴的なのは、民主党政権発足直後、日中韓の首脳会談に出席した際の鳩山由紀夫総理(当時)の発言です。鳩山総理は会談の冒頭でいきなり「今まで日本はややもすると米国に依存し過ぎていた。日米同盟は重要だが、アジアの一国としてアジアをもっと重視する政策を作り上げていきたい」と口走ったのです。
この発言を聞いた、ある知日派の米国防総省高官は、私にこう述べました。
「ハトヤマは日米関係の本質を分かっていない。日米関係と日中関係がまるで同じ重さであるかのように語っているが、日米関係は同盟関係、即ちアメリカの若い兵士が、日本が侵略された際には日本のために命を懸けて戦う、ということを全く理解していない。中国はこの発言を聞いて、飛び上がって喜び、同時にその浅はかさを軽蔑したことだろう。民主党が政権の座にあるうちに日本から奪えるものはすべて奪ってやろう、そう考えたはずだ」
不幸にして、この高官の預言はまさに的中しました。
尖閣問題について、よく「外交交渉で解決していく」という人がいますが、この問題に外交交渉の余地などありません。尖閣海域で求められているのは、交渉ではなく、誤解を恐れずに言えば物理的な力です。日本の実効支配は、12海里の日本の領海に海上保安庁の巡視船を24時間配置し、領海侵犯する中国船を即刻立ち去らせることで成立しています。中国側は一度に7隻もの船を日本の接続水域内に送り込むなどして、この実効支配を奪うチャンスをうかがって、明確にチャレンジしてきている。
私が危惧するのは、ある日、海上保安庁の船を上回る数の船が日本の領海に侵入してきて、24時間居座ると同時に、世界に向けて「中国は尖閣海域の実効支配を確立した」とアナウンスする事態です・・・
そうした事態を招かぬよう今こそ我が国の意思を示すべきときです。まず意図的に主権侵害する船に対しては、領海侵犯罪のようなものを国内法で定める。国際法上は、領海侵犯した船に対しては銃撃が認められていますが、国内法を定めることで明確に国家としての意思を示すわけです。
もうひとつ(大事なこと)は、海上保安庁や防衛省の予算の増額です。海上保安庁は、領海と排他的経済水域を合わせて世界第6位にあたる広大な海を守っていますが、その予算規模は年間わずか1800億円。これは東京消防庁の年間2400億円にも及びません。巡視船や人員も全く足りていないのが現状です。巡視船の新規建造には約2年かかるので、緊急措置として退役した自衛艦を海上保安庁に転籍させることも考えられます・・・>
良きリーダーを失ってしまったが、志をつなぐのが我らの責務だ。
上記の論考から10年、令和5/2023年度の「海上保安庁関係 予算概算要求」は総額2530億円(前年度予算額2231億円、対前年度比1.13倍)。防衛省の「令和5年度歳出概算要求」は5兆2826億円(納品が次年度以降にかかわる分を含めた防衛力抜本的強化「元年」予算は6兆6000億円らしい。海保の予算を含めているのか? 素人には分からない)。
読売2022/9/30によると米国の国防費(2022年度)は7410億ドル(1ドル120円として88兆9200億円)、中国は3470億ドル(41兆6400億円)、日本は535億ドル(6兆4200億円)だ。「1998年度から2022年度の伸び率は、中国の10.7倍に対し、米国が2.9倍、日本は1.8倍にとどまる。 習近平国家主席は、今世紀半ばまでに『世界一流の軍隊』を築くとの目標を掲げており、今後もさらに軍拡を続けるとみられる」(読売)
2023年2月6日、フィリピン沿岸警備隊によると南シナ海の南沙諸島にあるアユンギン礁付近で、中国海警局の船からフィリピン沿岸警備隊の船に向かってレーザー光線照射された。中共・漢族は弱い者には強く出る、強い者にはへりくだるのが初期設定である。侵されたくなかったら日本は「パンツ一枚になっても」(毛沢東)戦争能力を高めなければならない。平和は銃口から生まれるのだ。
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目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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