人の加齢と国家の加齢考(2
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」140/通算572 2023/2/20/月】余生をノンビリ心穏やかに過ごしたい・・・と思っても、いろいろ問題が出てきて頭が痛くなる。「無視するか」と思っていたらカミサンも問題視しているから川崎市役所に以下のメールを送った。
<【二か領用水沿いの桜伐採に反対します】川崎市多摩区宿河原の多摩沿線道路「新船島橋」と南武線鉄橋の間の二か領用水沿いの桜が5本ほど伐採されるようです。先人が60年もかけて育ててきた立派な桜は街の誇りであり、切られるのは、とても残念です。
「日当たりが悪いから切って」と言う人もいるかも知れませんが、一部を剪定すれば良いのではないでしょうか。善処をお願いいたします>
生きるというのはやっかいなものだ。人間は孤立しては生きていけないし、色々な価値観の人がいるから嫌なことも少なくない。時々、緑が多くて静かなところへ引っ越そうかなあと思うが、緑が少なくて騒々しいけれど5分も歩けば何でも買える、アクセスできるという便利な駅前繁華街からは離れることはできない。「あなた一人で行けば・・・私は嫌です」と奥さんは絶対言うね。
「大自然に包まれて」なんていう生活・・・現実は過酷なものだろう。蚊、蠅、蜂、蛇、狸、時々猿、熊・・・ゴキブリもいっぱい。医者に行くのも一日がかり。田舎の過疎化は進むばかりだ。若い人は♪俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ 東京へ出るだ 東京へ出だなら・・・
そこそこの会社に就職し、結婚してマンションや戸建てを買って子供をもうけたりできればいいが、結婚しない(できない)人も増えているから、このままなら日本の明日は曇か斜陽か?
ユダヤ人の国、イスラエルも昨年は政権が不安定で鬱病みたいだった。ユダヤ教徒が圧倒的多数の国なのだから安定してもよさそうなものだが、どうなっているのか。橘玲氏著「言ってはいけない 残酷過ぎる真実」を読んで知ったが、同じユダヤ教徒でも随分マインドは違うようだ。以下ざっくり引用する。(注)は小生の補足。
<ユダヤ人は世界人口の600分の1にも満たないが、過去60年でユダヤ人は科学関連のノーベル賞の4分の1以上を獲得した。米国人口において3%未満の彼らはCEO(最高経営責任者)の20%、アイビーリーグ学生の22%を占めている。
なぜなのか。イスラエルにおけるIQ検査などによると、極めて知能が高いのは「アシュケナージ系」ユダヤ人だけで、かつてスペインに住んでいた「セファルディー系」や、中東や北アフリカで暮らしていた「ミズラヒム系」など、他のユダヤ人の知能は平均と変わらない。
アシュケナージとは「ドイツの」という意味である。彼らのIQは112~115で、欧州の平均である100より高い。彼らはライン川沿いのユダヤ人コミュニティを発祥とし、ポーランドやロシアなどに移住した。
アシュケナージ系には際立った特徴があった。欧州における激しいユダヤ人差別によって人口の増加が抑えられていたこと(注:結果的に同民族婚が進み、弊害もあるが、優秀なサラブレッドが生まれやすくなる)、また、キリスト教で禁忌とされていた金貸しで生計を立てざるを得なかったことである(注:金融業で数学的知能が発達)。金持ちが多産であることも人口回復、人口増につながった>
アシュケナージ系のデキル人が一所懸命に勉強し、仕事をし、かつ繁殖もしたから、人口950万人の小さな少数民族国家であってもイスラエルは存在感があるということだ。米国でさえ中東の要石としてイスラエルには一目を置いている。
「ピュー・リサーチ・センターの2020年の報告によると、アメリカに住むユダヤ人の数は750万人と推定されている。その多くは、中・東欧を祖先に持つアシュケナージ系ユダヤ人」(米国大使館)
イスラエルはユダヤ教徒が74%を占めているが、デキル人からデキナイ人まで千差万別、それでも投票は1票で同じ。デキル人はデキナイ人の支持を得るために媚びを売ったりバラマキしたり・・・政権維持は自由民主国では皆似たようなものか。
NHK2022/12/30「イスラエル 連立政権が発足 ネタニヤフ元首相が返り咲く」から。
<2022年11月に総選挙が行われたイスラエルで、右派や極右政党などによる連立政権が発足し、ネタニヤフ元首相が返り咲くことになりました。新政権では極右政党の議員が重要閣僚に就任するなど、これまでで最もパレスチナに対して強硬な政権となっていて、今後の中東情勢にどのような影響を与えるかが焦点となっています。
イスラエルでは右派とそれ以外の政治勢力がきっ抗し不安定な政治が続くなか、11月、3年半で5回目となる総選挙が行われ、議会第1党となった右派政党「リクード」を率いるネタニヤフ元首相が連立交渉を進めていました。
その結果、ネタニヤフ元首相はパレスチナ人の追放などを訴える極右政党と宗教政党との間で連立政権の発足で最終的に合意し29日、議会で承認されました。これにより、ネタニヤフ元首相はおよそ1年半ぶりに首相に返り咲きました。
新たな連立政権では、極右政党の議員が財務相や国家治安相として重要閣僚入りすることになり、これまでで最もパレスチナに対して強硬な政権となっています。今回の連立政権には政治的スタンスで大きな隔たりがない極右政党などを取り込んだことでこれまでよりは安定した政権運営ができると見られています>
ネタニヤフ政権は右に大きく舵を切った。日本も宗主国の米国にハッパをかけられたのか、防衛予算を増やし戦時に備え始めている。
人は加齢とともに保守的になる、変化を嫌う、現状維持の傾向が強まるようだ。小生もそうだが、穏やかな晩年を願う。一方で老人は暇でもあるから政治への関心が高い。
老人票に支えられた国家・政権も同様で、加齢とともに安定・平和志向になる。安定を脅かす“戦狼”独裁国家は許し難い敵になる。火をつけたプーチンが消えなければウクライナでの熱戦は続き、どさくさに紛れて習近平はインド・太平洋侵略を始めるだろう。
外交で危機が解決できないとなれば、平和のために戦争せざるを得ない、と老人と為政者は思い始めている。老人は老い先短いし短気な猪突猛進の人も多そうで、政権、政治家も同様だろう。
加齢、長寿、好々爺は“戦老”を目指す・・・日比谷焼打事件(1905年)で小村寿太郎曰く「国民はそれくらい元気な方がいい」。「パワースーツで戦老目指せ!」となるか? 七十翁の小生もお役に立ちたいが、邪魔か?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
https://note.com/gifted_hawk281/n/n9b3c7f4231f9
https://www.facebook.com/shuichi.ishii.14
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」140/通算572 2023/2/20/月】余生をノンビリ心穏やかに過ごしたい・・・と思っても、いろいろ問題が出てきて頭が痛くなる。「無視するか」と思っていたらカミサンも問題視しているから川崎市役所に以下のメールを送った。
<【二か領用水沿いの桜伐採に反対します】川崎市多摩区宿河原の多摩沿線道路「新船島橋」と南武線鉄橋の間の二か領用水沿いの桜が5本ほど伐採されるようです。先人が60年もかけて育ててきた立派な桜は街の誇りであり、切られるのは、とても残念です。
「日当たりが悪いから切って」と言う人もいるかも知れませんが、一部を剪定すれば良いのではないでしょうか。善処をお願いいたします>
生きるというのはやっかいなものだ。人間は孤立しては生きていけないし、色々な価値観の人がいるから嫌なことも少なくない。時々、緑が多くて静かなところへ引っ越そうかなあと思うが、緑が少なくて騒々しいけれど5分も歩けば何でも買える、アクセスできるという便利な駅前繁華街からは離れることはできない。「あなた一人で行けば・・・私は嫌です」と奥さんは絶対言うね。
「大自然に包まれて」なんていう生活・・・現実は過酷なものだろう。蚊、蠅、蜂、蛇、狸、時々猿、熊・・・ゴキブリもいっぱい。医者に行くのも一日がかり。田舎の過疎化は進むばかりだ。若い人は♪俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ 東京へ出るだ 東京へ出だなら・・・
そこそこの会社に就職し、結婚してマンションや戸建てを買って子供をもうけたりできればいいが、結婚しない(できない)人も増えているから、このままなら日本の明日は曇か斜陽か?
ユダヤ人の国、イスラエルも昨年は政権が不安定で鬱病みたいだった。ユダヤ教徒が圧倒的多数の国なのだから安定してもよさそうなものだが、どうなっているのか。橘玲氏著「言ってはいけない 残酷過ぎる真実」を読んで知ったが、同じユダヤ教徒でも随分マインドは違うようだ。以下ざっくり引用する。(注)は小生の補足。
<ユダヤ人は世界人口の600分の1にも満たないが、過去60年でユダヤ人は科学関連のノーベル賞の4分の1以上を獲得した。米国人口において3%未満の彼らはCEO(最高経営責任者)の20%、アイビーリーグ学生の22%を占めている。
なぜなのか。イスラエルにおけるIQ検査などによると、極めて知能が高いのは「アシュケナージ系」ユダヤ人だけで、かつてスペインに住んでいた「セファルディー系」や、中東や北アフリカで暮らしていた「ミズラヒム系」など、他のユダヤ人の知能は平均と変わらない。
アシュケナージとは「ドイツの」という意味である。彼らのIQは112~115で、欧州の平均である100より高い。彼らはライン川沿いのユダヤ人コミュニティを発祥とし、ポーランドやロシアなどに移住した。
アシュケナージ系には際立った特徴があった。欧州における激しいユダヤ人差別によって人口の増加が抑えられていたこと(注:結果的に同民族婚が進み、弊害もあるが、優秀なサラブレッドが生まれやすくなる)、また、キリスト教で禁忌とされていた金貸しで生計を立てざるを得なかったことである(注:金融業で数学的知能が発達)。金持ちが多産であることも人口回復、人口増につながった>
アシュケナージ系のデキル人が一所懸命に勉強し、仕事をし、かつ繁殖もしたから、人口950万人の小さな少数民族国家であってもイスラエルは存在感があるということだ。米国でさえ中東の要石としてイスラエルには一目を置いている。
「ピュー・リサーチ・センターの2020年の報告によると、アメリカに住むユダヤ人の数は750万人と推定されている。その多くは、中・東欧を祖先に持つアシュケナージ系ユダヤ人」(米国大使館)
イスラエルはユダヤ教徒が74%を占めているが、デキル人からデキナイ人まで千差万別、それでも投票は1票で同じ。デキル人はデキナイ人の支持を得るために媚びを売ったりバラマキしたり・・・政権維持は自由民主国では皆似たようなものか。
NHK2022/12/30「イスラエル 連立政権が発足 ネタニヤフ元首相が返り咲く」から。
<2022年11月に総選挙が行われたイスラエルで、右派や極右政党などによる連立政権が発足し、ネタニヤフ元首相が返り咲くことになりました。新政権では極右政党の議員が重要閣僚に就任するなど、これまでで最もパレスチナに対して強硬な政権となっていて、今後の中東情勢にどのような影響を与えるかが焦点となっています。
イスラエルでは右派とそれ以外の政治勢力がきっ抗し不安定な政治が続くなか、11月、3年半で5回目となる総選挙が行われ、議会第1党となった右派政党「リクード」を率いるネタニヤフ元首相が連立交渉を進めていました。
その結果、ネタニヤフ元首相はパレスチナ人の追放などを訴える極右政党と宗教政党との間で連立政権の発足で最終的に合意し29日、議会で承認されました。これにより、ネタニヤフ元首相はおよそ1年半ぶりに首相に返り咲きました。
新たな連立政権では、極右政党の議員が財務相や国家治安相として重要閣僚入りすることになり、これまでで最もパレスチナに対して強硬な政権となっています。今回の連立政権には政治的スタンスで大きな隔たりがない極右政党などを取り込んだことでこれまでよりは安定した政権運営ができると見られています>
ネタニヤフ政権は右に大きく舵を切った。日本も宗主国の米国にハッパをかけられたのか、防衛予算を増やし戦時に備え始めている。
人は加齢とともに保守的になる、変化を嫌う、現状維持の傾向が強まるようだ。小生もそうだが、穏やかな晩年を願う。一方で老人は暇でもあるから政治への関心が高い。
老人票に支えられた国家・政権も同様で、加齢とともに安定・平和志向になる。安定を脅かす“戦狼”独裁国家は許し難い敵になる。火をつけたプーチンが消えなければウクライナでの熱戦は続き、どさくさに紛れて習近平はインド・太平洋侵略を始めるだろう。
外交で危機が解決できないとなれば、平和のために戦争せざるを得ない、と老人と為政者は思い始めている。老人は老い先短いし短気な猪突猛進の人も多そうで、政権、政治家も同様だろう。
加齢、長寿、好々爺は“戦老”を目指す・・・日比谷焼打事件(1905年)で小村寿太郎曰く「国民はそれくらい元気な方がいい」。「パワースーツで戦老目指せ!」となるか? 七十翁の小生もお役に立ちたいが、邪魔か?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
https://note.com/gifted_hawk281/n/n9b3c7f4231f9
https://www.facebook.com/shuichi.ishii.14
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」