雀庵の「常在戦場/80 イスラム教のキモを知る(下)」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/364(2021/9/5/日】過激派とは何か。一人前の過激派を養成する洗脳教育は「初めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子(あかご)泣いてもふた取るな」、お釜でご飯を炊くときの過程に似ている。
過激派と言ってもジャンルは色々だが、どんな分野でも過激派は目立つから、世間が驚くようなパフォーマンスをし続けないとシノギ(稼ぎ)が細くなる。ピチピチした、脳みそが固まっていない若者をリクルートするのは組織にとって大事である。
政治の分野で目的意識的に共産主義過激派を目指す若者は少ない。大多数は好奇心とか友達関係から過激派に接近していく。そこには学校では教えてくれない新しい世界、価値観があり、とても刺激的だ。やがて興味津々、一所懸命に勉強しながら集会とデモに明け暮れ、かつ暴れていくとカリスマ的なリーダーの立派な赤子(せきし)となるのだが、それを続けていればやがてはブタ箱、独居房入りになる、というのが一般的だ。
今さら体制に反発したり悔やんだりしたところでドアが開いて放免されるはずもない。独居房では3週間はまったく文字を読めないから、それが解除されるとガツガツと貪るように色々な本を読み、それを通じて色々なことを学んでいくことになる。大学で学ばず、独房で学ぶのだ。良識ある良き友がいれば、洗脳されて赤く腫れあがっていた脳みそに効く本を差し入れしてくれるものである。
お陰で50年後の小生はすっかり反共ヂヂイになったが、「自由民主人権法治」を金科玉条とする一種の“主義者”、言論という武器で敵を殲滅する“血を流さない過激派”、非寛容な“我こそ正義の原理主義者”になってきたようで、過ぎたるは猶及ばざるが如し、ちょっと自重したほうが良さそうだ。日本国語大辞典「過激派」の解説から。
<過激な方法で主義、理想を実現しようとする党派、グループ。急進派。過激党。東京横浜毎日新聞(明治18/1885年1月7日)「過激派の新聞紙は、頻りに政府が不要の巡査及び兵隊を繰出して衆庶を激怒せしめしことを批難せり」
明治期には radical party、ultraist の訳語として「過激党」があてられた。同じ意味で「過激派」の語も用いられるようになり、ロシア革命以降の記事で多用されたが、過激な行動をする集団という意味合いが加わり、昭和40年代(1965‐)の大学紛争でも使われた>
警察庁「過激派対策」:過激派の多くは現在は「暴力によって我が国を共産主義体制の国に作り変える」という彼ら本来の目的を隠して、反戦運動、環境問題等の市民運動や労働運動に介入するとともに、自己の勢力を拡大することに重点を置いた活動に取り組んでいる・・・
革マルは組織に侵入して組織を乗っ取るサナダムシ戦略だから、枝野や辻元は日共と同様に警察庁の監視対象になっていそうだ。
それはさておき今、世界で一番危険な過激派は「習近平・中共」と「イスラム過激派」だろう。この2派がレーニン流の統一戦線を組んだら世界の大脅威になる。イスラム過激派についてWIKIから学ぼう(先日3000円寄付したが、ユーザーの1%しかカンパしてくれないと嘆いていた。義を見てせざるは勇無きなり!)。
<イスラーム過激派は、伝統的にはイスラームの理想とする国家・社会のあり方を政治的・社会的に実現しようとする運動「イスラーム主義」の中から生まれ、現代社会の中でイスラーム的な理想の実現にとって障害となっているものを暴力によって排除しようとする人々のことである。
エジプトの「ムスリム同胞団」の理論家であったサイイド・クトゥブの
「イスラム教国の世俗化・西洋化・共産化を志向する指導者が統治し腐敗と圧制が蔓延する現世は、イスラム教成立以前のジャーヒリーヤ(無明時代)と同じであり、武力(暴力)を用いてでもジハードにより真のイスラム国家の建設を目指さなければならない」
とする「クトゥブ主義(Qutbism)」がイスラーム過激派の行動の原点となっている。
冷戦終結により共産主義を志向したソ連が消滅した結果、現在のイスラーム過激派の主たる排除対象となっているのは、ムスリムの土地を占拠するイスラエルや、イスラエルを支持したりイスラーム教国で戦争を行うアメリカを初めとする欧米諸国や、これらと結んだり妥協したりイスラーム教の世俗化を志向する「背教者」と認定されたムスリム政権である。
一切の世俗的な価値観を認めない急進的なイスラーム原理主義、イスラーム過激派は、世俗的な価値観と妥協して国家の発展を目指すムスリムの政権にとっても危険であり、特にクトゥブ主義の発祥地であるエジプトでは歴代政権によりイスラーム過激派に対して苛烈な弾圧が加えられ、その度に世界各地に過激派が拡散し先鋭化する悪循環を繰り返している。
クトゥブによれば――
「イスラム以外の社会、そこで神以外のものが崇拝されている社会は、どんな社会であれすべてジャーヒリーヤである」
本来ジャーヒリーヤとは、イスラームにとっての「無知」「偶像崇拝」を指す宗教用語であり、近代以降は「野蛮」という意味にも解釈されるようになった。
「イスラーム教の生き方でのみ人間は他の人間への隷属から解放される。そして神の崇拝だけに専心し、神からのみ指導を受け、神の御前にだけひれ伏すようになる」
「(イスラーム)コミュニティーを、その宗教から遠ざけようとする者は、誰もがユダヤ人の手先に違いない」
クトゥブによると、ジハード(努力・聖戦)の目標は
「神の法のみに権威を与え、人間が作った法を除去すること」
この「宣戦布告」は、隠喩・比喩の類としてではなく文字通りに受容されねばならないとクトゥブは言い、その理由として次を挙げた。
「これらの全ては説教や論説を通じて為されるものではない。この世で神の力を強奪し、崇拝者を奴隷にした人間は、言葉の力だけでは片付けられない」>
西側の多くの国家から「イスラム過激派」に指定された組織とその主な活動地域(抜粋)を以下に並べたが、彼らの主張「ムスリムの同胞の困苦を救う」はマルクス主義の「富・生産資源の再分配で貧者を救う」という「平等主義」で共通しているようである。どちらも単なる夢想に終わっているのは、「才能があり努力した者が恵まれる」という人間の本質を無視しているためだろう。
一所懸命にやろうがチンタラやろうが「結果平等」・・・誰もやる気になりはしない、ソ連も毛沢東・中共も餓死者続出、大失敗した。イスラム過激派が権力を握ればポルポトのカンボジアの悲劇が繰り返されるだけである。タリバン政権のアフガンも「背教者」の支援がなければさらに貧しくなっていくだろう。
イスラム過激派同士の殺し合いは派閥抗争、内ゲバみたいなものか。現在のアフガニスタンには米軍を叩き出した「タリバン」(派閥があり一枚岩ではない)、タリバンを脅す超過激なイスラム国/IS系の「ホラサン州(IS-K)」、さらにタリバンと友好関係にある「アルカイダ」もいる。米軍は今度はタリバンを支援するとか。
外野から見るとグチャグチャ、利権、縄張りを巡る「仁義なき戦い」。庶民は逃げ出すこともできずにすきっ腹を抱えて右往左往するだけ・・・きっちりと政教分離し、過激派を一掃しない限り、イスラム教国に明るい未来はないだろう。
<代表的な「イスラーム過激派」>*は公安調査庁の情報と小生の罵詈雑言。
★アルカーイダ:多国的 *ビンラディンが結成、2001/9/11米国同時多発テロでイスラム過激派テロ時代の幕を開けた。
★トルコ・ヒズボラ(クルド・ヒズボラ):トルコ *スンニ派クルド人系武装組織。レバノンのシーア派組織「ヒズボラ」とは関係がないとか。
★イラクの聖戦アルカーイダ組織:イラク *イラク・レバントのイスラム国(ISIL)とも。イラク及びシリアを拠点に活動。「カリフ国家」を自称。両国政府やシーア派等スンニ派以外の宗派、他宗教の住民等を標的としたテロを実行。
★アル・アクサ殉教者旅団:パレスチナ(ヨルダン川西岸地区) *パレスチナ解放機構(PLO)主流派「ファタハ」傘下の武装組織。利権で食っている人々、醜悪。
★ハマース:パレスチナ(ガザ地区) *イスラエルの天敵。武装闘争によるイスラム国家樹立を目的として、住民を盾に使う戦術が得意。これまた醜悪。
★イスラーム聖戦:パレスチナ・シリア *「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)との衝突が本格化した2014年1月以降、勢力は減退。アサド政権と対立。
★ヒズボラ:レバノン *国内のキリスト教等各派、国内外のイスラエル権益等を敵視。シリアのアサド政権を支援。
★アラビア半島のアルカーイダ:イエメン *イエメン政府、サウジアラビア政府及び欧米権益に対するテロを実行。
★イスラーム・マグリブ地域のアルカーイダ機構:アルジェリア *「アルカイダ」に忠誠を誓い、治安当局や欧米権益を標的にテロを実行。
★アル・シャバブ:ソマリア *「アルカイダ」に忠誠を誓い、ソマリア政府や同国内の外国軍部隊を標的としたテロを実行しているほか、ケニアでも散発的にテロを実行。
★パキスタン・ターリバーン運動:パキスタン *「タリバン」支持勢力の連合体。パキスタン政府の打倒を目指す。
★インディアン・ムジャヒディーン:インド *「インド学生イスラム運動」の強硬派メンバーが南アジアにイスラム国家を樹立することを目的として設立。
★ジャマアト=ウル=ムジャヒディーン:バングラデシュ *2016年7月に首都ダッカで発生したレストラン襲撃事件(邦人7人を含む20人以上死亡)に関与。
★ターリバーン:アフガニスタン *2021年に再度の政権奪取に成功、世界にとって吉か凶か、それが問題だ。
★ウズベキスタン・イスラム運動:ウズベキスタン *パキスタン軍による掃討作戦が本格化し、アフガニスタン国内への逃亡を余儀なくされ「タリバン」の反主流派を支援したたがほぼ壊滅。2014年9月、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)への支持を表明、2015年8月,正式にISILへの忠誠を宣言。
★東トルキスタンイスラム運動:中国(新疆ウイグル自治区) * 中共の新疆ウイグル自治区におけるウイグル人、カザフ人 、キルギス人等のテュルク系民族の独立運動。米国は2020年11月に「テロ組織」の認定リストから除外した。
★ジェマ・イスラミア:インドネシア *2002年のバリ島で202人(うち邦人2人)が死亡する連続爆弾テロ(第1次バリ事件)、2003年のジャカルタの米国系ホテルに対する自爆テロ、2004年の在インドネシア・オーストラリア大使館に対する自爆テロ、2005年のバリ島同時自爆テロ(第2次バリ事件)、2009年のジャカルタの米国系ホテルに対する同時自爆テロを実行した後、主要メンバーが殺害、逮捕され,同グループは壊滅したとされる。2015年8月、ISIL関連組織「カティーバ・アル・イマーン」を設立したとされる。
★アブ・サヤフ:フィリピン *主としてフィリピン南部で活動する「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)関連組織・派閥の連合体。「フィリピン軍は、長年にわたる身代金目的の誘拐で非難されていたアブ・サヤフの司令官を殺害し、2021年3月下旬にインドネシア人の人質4人のうちの最後の1人を救出したと述べた」(大紀元2021/4/13)
★モロ・イスラム解放戦線:フィリピン *政府との合意成立で戦闘員(4万人)の段階的武装解除のほか、2022年までの自治政府(バンサモロ政府、主にミンダナオ島)発足が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により移行過程に後退が生じているとして、暫定自治政府は2020年11月、移行期間の3年延長を政府に要請した。
政府とイスラム過激派の手打ち、軟着陸は珍しいが、住民は幸せなのかどうか・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/364(2021/9/5/日】過激派とは何か。一人前の過激派を養成する洗脳教育は「初めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子(あかご)泣いてもふた取るな」、お釜でご飯を炊くときの過程に似ている。
過激派と言ってもジャンルは色々だが、どんな分野でも過激派は目立つから、世間が驚くようなパフォーマンスをし続けないとシノギ(稼ぎ)が細くなる。ピチピチした、脳みそが固まっていない若者をリクルートするのは組織にとって大事である。
政治の分野で目的意識的に共産主義過激派を目指す若者は少ない。大多数は好奇心とか友達関係から過激派に接近していく。そこには学校では教えてくれない新しい世界、価値観があり、とても刺激的だ。やがて興味津々、一所懸命に勉強しながら集会とデモに明け暮れ、かつ暴れていくとカリスマ的なリーダーの立派な赤子(せきし)となるのだが、それを続けていればやがてはブタ箱、独居房入りになる、というのが一般的だ。
今さら体制に反発したり悔やんだりしたところでドアが開いて放免されるはずもない。独居房では3週間はまったく文字を読めないから、それが解除されるとガツガツと貪るように色々な本を読み、それを通じて色々なことを学んでいくことになる。大学で学ばず、独房で学ぶのだ。良識ある良き友がいれば、洗脳されて赤く腫れあがっていた脳みそに効く本を差し入れしてくれるものである。
お陰で50年後の小生はすっかり反共ヂヂイになったが、「自由民主人権法治」を金科玉条とする一種の“主義者”、言論という武器で敵を殲滅する“血を流さない過激派”、非寛容な“我こそ正義の原理主義者”になってきたようで、過ぎたるは猶及ばざるが如し、ちょっと自重したほうが良さそうだ。日本国語大辞典「過激派」の解説から。
<過激な方法で主義、理想を実現しようとする党派、グループ。急進派。過激党。東京横浜毎日新聞(明治18/1885年1月7日)「過激派の新聞紙は、頻りに政府が不要の巡査及び兵隊を繰出して衆庶を激怒せしめしことを批難せり」
明治期には radical party、ultraist の訳語として「過激党」があてられた。同じ意味で「過激派」の語も用いられるようになり、ロシア革命以降の記事で多用されたが、過激な行動をする集団という意味合いが加わり、昭和40年代(1965‐)の大学紛争でも使われた>
警察庁「過激派対策」:過激派の多くは現在は「暴力によって我が国を共産主義体制の国に作り変える」という彼ら本来の目的を隠して、反戦運動、環境問題等の市民運動や労働運動に介入するとともに、自己の勢力を拡大することに重点を置いた活動に取り組んでいる・・・
革マルは組織に侵入して組織を乗っ取るサナダムシ戦略だから、枝野や辻元は日共と同様に警察庁の監視対象になっていそうだ。
それはさておき今、世界で一番危険な過激派は「習近平・中共」と「イスラム過激派」だろう。この2派がレーニン流の統一戦線を組んだら世界の大脅威になる。イスラム過激派についてWIKIから学ぼう(先日3000円寄付したが、ユーザーの1%しかカンパしてくれないと嘆いていた。義を見てせざるは勇無きなり!)。
<イスラーム過激派は、伝統的にはイスラームの理想とする国家・社会のあり方を政治的・社会的に実現しようとする運動「イスラーム主義」の中から生まれ、現代社会の中でイスラーム的な理想の実現にとって障害となっているものを暴力によって排除しようとする人々のことである。
エジプトの「ムスリム同胞団」の理論家であったサイイド・クトゥブの
「イスラム教国の世俗化・西洋化・共産化を志向する指導者が統治し腐敗と圧制が蔓延する現世は、イスラム教成立以前のジャーヒリーヤ(無明時代)と同じであり、武力(暴力)を用いてでもジハードにより真のイスラム国家の建設を目指さなければならない」
とする「クトゥブ主義(Qutbism)」がイスラーム過激派の行動の原点となっている。
冷戦終結により共産主義を志向したソ連が消滅した結果、現在のイスラーム過激派の主たる排除対象となっているのは、ムスリムの土地を占拠するイスラエルや、イスラエルを支持したりイスラーム教国で戦争を行うアメリカを初めとする欧米諸国や、これらと結んだり妥協したりイスラーム教の世俗化を志向する「背教者」と認定されたムスリム政権である。
一切の世俗的な価値観を認めない急進的なイスラーム原理主義、イスラーム過激派は、世俗的な価値観と妥協して国家の発展を目指すムスリムの政権にとっても危険であり、特にクトゥブ主義の発祥地であるエジプトでは歴代政権によりイスラーム過激派に対して苛烈な弾圧が加えられ、その度に世界各地に過激派が拡散し先鋭化する悪循環を繰り返している。
クトゥブによれば――
「イスラム以外の社会、そこで神以外のものが崇拝されている社会は、どんな社会であれすべてジャーヒリーヤである」
本来ジャーヒリーヤとは、イスラームにとっての「無知」「偶像崇拝」を指す宗教用語であり、近代以降は「野蛮」という意味にも解釈されるようになった。
「イスラーム教の生き方でのみ人間は他の人間への隷属から解放される。そして神の崇拝だけに専心し、神からのみ指導を受け、神の御前にだけひれ伏すようになる」
「(イスラーム)コミュニティーを、その宗教から遠ざけようとする者は、誰もがユダヤ人の手先に違いない」
クトゥブによると、ジハード(努力・聖戦)の目標は
「神の法のみに権威を与え、人間が作った法を除去すること」
この「宣戦布告」は、隠喩・比喩の類としてではなく文字通りに受容されねばならないとクトゥブは言い、その理由として次を挙げた。
「これらの全ては説教や論説を通じて為されるものではない。この世で神の力を強奪し、崇拝者を奴隷にした人間は、言葉の力だけでは片付けられない」>
西側の多くの国家から「イスラム過激派」に指定された組織とその主な活動地域(抜粋)を以下に並べたが、彼らの主張「ムスリムの同胞の困苦を救う」はマルクス主義の「富・生産資源の再分配で貧者を救う」という「平等主義」で共通しているようである。どちらも単なる夢想に終わっているのは、「才能があり努力した者が恵まれる」という人間の本質を無視しているためだろう。
一所懸命にやろうがチンタラやろうが「結果平等」・・・誰もやる気になりはしない、ソ連も毛沢東・中共も餓死者続出、大失敗した。イスラム過激派が権力を握ればポルポトのカンボジアの悲劇が繰り返されるだけである。タリバン政権のアフガンも「背教者」の支援がなければさらに貧しくなっていくだろう。
イスラム過激派同士の殺し合いは派閥抗争、内ゲバみたいなものか。現在のアフガニスタンには米軍を叩き出した「タリバン」(派閥があり一枚岩ではない)、タリバンを脅す超過激なイスラム国/IS系の「ホラサン州(IS-K)」、さらにタリバンと友好関係にある「アルカイダ」もいる。米軍は今度はタリバンを支援するとか。
外野から見るとグチャグチャ、利権、縄張りを巡る「仁義なき戦い」。庶民は逃げ出すこともできずにすきっ腹を抱えて右往左往するだけ・・・きっちりと政教分離し、過激派を一掃しない限り、イスラム教国に明るい未来はないだろう。
<代表的な「イスラーム過激派」>*は公安調査庁の情報と小生の罵詈雑言。
★アルカーイダ:多国的 *ビンラディンが結成、2001/9/11米国同時多発テロでイスラム過激派テロ時代の幕を開けた。
★トルコ・ヒズボラ(クルド・ヒズボラ):トルコ *スンニ派クルド人系武装組織。レバノンのシーア派組織「ヒズボラ」とは関係がないとか。
★イラクの聖戦アルカーイダ組織:イラク *イラク・レバントのイスラム国(ISIL)とも。イラク及びシリアを拠点に活動。「カリフ国家」を自称。両国政府やシーア派等スンニ派以外の宗派、他宗教の住民等を標的としたテロを実行。
★アル・アクサ殉教者旅団:パレスチナ(ヨルダン川西岸地区) *パレスチナ解放機構(PLO)主流派「ファタハ」傘下の武装組織。利権で食っている人々、醜悪。
★ハマース:パレスチナ(ガザ地区) *イスラエルの天敵。武装闘争によるイスラム国家樹立を目的として、住民を盾に使う戦術が得意。これまた醜悪。
★イスラーム聖戦:パレスチナ・シリア *「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)との衝突が本格化した2014年1月以降、勢力は減退。アサド政権と対立。
★ヒズボラ:レバノン *国内のキリスト教等各派、国内外のイスラエル権益等を敵視。シリアのアサド政権を支援。
★アラビア半島のアルカーイダ:イエメン *イエメン政府、サウジアラビア政府及び欧米権益に対するテロを実行。
★イスラーム・マグリブ地域のアルカーイダ機構:アルジェリア *「アルカイダ」に忠誠を誓い、治安当局や欧米権益を標的にテロを実行。
★アル・シャバブ:ソマリア *「アルカイダ」に忠誠を誓い、ソマリア政府や同国内の外国軍部隊を標的としたテロを実行しているほか、ケニアでも散発的にテロを実行。
★パキスタン・ターリバーン運動:パキスタン *「タリバン」支持勢力の連合体。パキスタン政府の打倒を目指す。
★インディアン・ムジャヒディーン:インド *「インド学生イスラム運動」の強硬派メンバーが南アジアにイスラム国家を樹立することを目的として設立。
★ジャマアト=ウル=ムジャヒディーン:バングラデシュ *2016年7月に首都ダッカで発生したレストラン襲撃事件(邦人7人を含む20人以上死亡)に関与。
★ターリバーン:アフガニスタン *2021年に再度の政権奪取に成功、世界にとって吉か凶か、それが問題だ。
★ウズベキスタン・イスラム運動:ウズベキスタン *パキスタン軍による掃討作戦が本格化し、アフガニスタン国内への逃亡を余儀なくされ「タリバン」の反主流派を支援したたがほぼ壊滅。2014年9月、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)への支持を表明、2015年8月,正式にISILへの忠誠を宣言。
★東トルキスタンイスラム運動:中国(新疆ウイグル自治区) * 中共の新疆ウイグル自治区におけるウイグル人、カザフ人 、キルギス人等のテュルク系民族の独立運動。米国は2020年11月に「テロ組織」の認定リストから除外した。
★ジェマ・イスラミア:インドネシア *2002年のバリ島で202人(うち邦人2人)が死亡する連続爆弾テロ(第1次バリ事件)、2003年のジャカルタの米国系ホテルに対する自爆テロ、2004年の在インドネシア・オーストラリア大使館に対する自爆テロ、2005年のバリ島同時自爆テロ(第2次バリ事件)、2009年のジャカルタの米国系ホテルに対する同時自爆テロを実行した後、主要メンバーが殺害、逮捕され,同グループは壊滅したとされる。2015年8月、ISIL関連組織「カティーバ・アル・イマーン」を設立したとされる。
★アブ・サヤフ:フィリピン *主としてフィリピン南部で活動する「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)関連組織・派閥の連合体。「フィリピン軍は、長年にわたる身代金目的の誘拐で非難されていたアブ・サヤフの司令官を殺害し、2021年3月下旬にインドネシア人の人質4人のうちの最後の1人を救出したと述べた」(大紀元2021/4/13)
★モロ・イスラム解放戦線:フィリピン *政府との合意成立で戦闘員(4万人)の段階的武装解除のほか、2022年までの自治政府(バンサモロ政府、主にミンダナオ島)発足が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により移行過程に後退が生じているとして、暫定自治政府は2020年11月、移行期間の3年延長を政府に要請した。
政府とイスラム過激派の手打ち、軟着陸は珍しいが、住民は幸せなのかどうか・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
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