あけましておめでとうございます。
お正月は、実家母を迎えに行き、手伝ってもらいながら料理を作り、おいしく食べて、あっという間に過ぎていきました。
さて、お正月に使った野菜やお肉、魚は、国産の、そして地元のものを買って作りました。
その方がおいしいし、近いところで採れたものは新鮮で、そのおかげであまり手を入れないで調理できるからです。
そしてこれは特別なことではなく、農業が盛んな地域に住むものには当たり前のこととして暮らしてきました。
でも、そんな暮らしはもう少ししたらないかもしれない、ということを言われたら、驚きませんか?
私は、以前、種苗法のことや農業競争力強化支援法改正法施行のことなどをFBなどで流れてきた記事を読んでも、あまり自分の生活に引き寄せては読んでいませんでした。
でも、今日の鈴木宣弘さんのお話を聴き、びっくり!
鈴木さんの書かれた本を読んでいたのに、やっと私なりに理解ができました。
これまで、農家の方が種子を保管して、苗を作っていたのができなくなるってどういうことなのか。
種子を自国でつくらず、外国から買うことでしか農作物ができなくなるってどういうことか。
ゲノムトマトの苗をいち早く無料で希望者に配って、その後、障害児童福祉施設で育ててもらい、さらに子どもたちに無償で配り、学校で育てて子どもたちで育てて食べる、というところまで計画されているということ。
それは、新しい技術をいち早く日本でお披露目して、豊かな農業経験につながるという牧歌的な話ではなく、単なるビジネスモデルとしてそういうことが行われるということ。
そのゲノムトマトにはじまる、野菜を食べてのちにどんな影響があるかは、日本の子どもたちで実験、と言っても過言ではないようなビジネスモデルが淡々と行われようとしていることを知りました。
他にも、日本の農薬や餌に含まれるホルモンなどについてのゆるい規制では、日本は危ない農産物、食肉を受け入れる世界の食の産廃場の位置付けなのだなぁと暗澹たる気持ちになりました。
あまり神経質にはなりたくないな、と悠長なことを言ってはいられないところに私たちは来ている。
明日は沖永良部島で講演会だそうです。
沖永良部島での主催者の方の訴えは、基幹産業のサトウキビ栽培やじゃがいもなどで大変なことになると本当に切実なものでした。
でも、沖永良部島だけの問題ではなく、鹿児島県、九州、日本の問題だということを肌で感じた2時間でした。
※ 宮崎の講演会について貼っていましたが、会員向けのようなので削除しました。
ご無沙汰しております。
今年もよろしくお願いいたします。
一次生産者から、私達消費者に届くまで、色々なシステムを経て農産物が育てられて、収穫され、市場に運ばれてきているわけですが、改善という名の解体、護送船団方式による失策を消費者に丸投げしてしまうシステム上の問題、消費者と生産者の意識の乖離は、私が想像しているよりも大きく、深刻なものになっているのかもしれません。
私の息子は、農業体験を重点的に生活科の時間を使って、小学校で教わっていますが、就労先が農場経営のある会社が増えるだろうという見込みのもと、そのような教育が行われているようです。
一見関係がない、育成級のカリキュラムと農業ですが、このような形で問題はつながっているのかもしれません。
あけましておめでとうございます。
こちらこそ、よろしくお願い致します。
昨日の講演会を聞いて、日本の野菜や果物、米、そして年末叩かれていた酪農家の方々も、現場はすごい努力をされているのだなぁ、ということをはじめて心底思いました。
システムはもちろん問題なのだと思うのですが、そのシステムのおかしさに気がついてものを言っても潰されるということもあることも知り、最終的には「日本って、独立した国だった…よね…」と思うほどでした。
学校で将来の就労先を先取りするような生活科の授業が行われているとしたら、次の時間割にいっぱいいっぱいで、子どもの将来や国の未来まで想像しない先生たちへ「研修」という名のもとビジネスモデルが知らないうちに学校に組み込まれてるかも、と思うくらいの昨夜のお話でした。
智くんはじめ、お子さんたちの子ども時代からおかしなことがしれっと「当たり前」と組込まれるような世の中に個人の小さな力でも抗わなければなぁと思いました。