日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

学習の基盤。

2024-08-09 06:40:00 | 発達応援
洗濯は好きだけれど、洗濯物を畳むのが嫌い。

そんな人はいませんか?
…私です。

さて、
私の教室に算数を習いに来ているお子さん。

通い始めて4ヶ月なのですが、
算数の前に、学習の始まりにする百ます計算が
1分46秒を叩き出し、
目標の1分30秒まで僅かとなりました。

やり始めた最初は2分台。

暗算ができないわけではないのですが、
やっている姿を見ていると、
色々な課題が見えました。

百ます計算は縦横に数字が10個並んでいます。

それを1回1回確認する。
確認するときに、目だけでなく、
頭ごと振って目線をやる。
同じマスの計算で何度も確認する。

その辺りが、計算のタイムを縮めるにはネックでした。

そこで、私がよく、
集中力をつけて欲しいときや
ノート取ることが苦手な子にしてもらう、
1分間、鉛筆で紙にぐるぐる線を書いてもらう
「鉛筆ぐるぐる」を算数の始まりにしてもらうようにしました。

初めのうちは、
筆跡が紙の左右どちらか偏ったり、
鉛筆の芯が持たなかったり、
1分間の集中ができず、30秒にしたり。

紙自体もやりやすい方にぐるぐると
動かすし、頭ごと体ごと動く。

週に1度、月に4回。
本人の自覚に任せつつ、
家でも百ます計算と鉛筆ぐるぐるはできるだけやるように促しつつも、
あまりできなかった模様。(正直なお子さん)

でも、百ます計算が2分を切り、
1分50秒台に突入してから、
もう2分台に戻らなくなった頃。

鉛筆ぐるぐるが集中して1分できるようになった。

鉛筆も1分間潰れることもなくなり、
紙を回すことも、体や頭を傾けることもなくなった。

そして、紙の端っこまで使えるようになった。

いよいよ、百ます計算のタイムが縮むかな、と思ったら1分46秒!

今までで最速タイムが出た。

そのときの百ます計算は、
縦横の数字も目だけでちらっと見るだけ。

やっていた本人も「これは!」という
自信があったようで、
自分の感覚と結果がついてきてとても嬉しそうでした。

ここまで約4ヶ月。

計算そのものは元々できる子なのに、
タイムが出なかったのは、
学習の下支えになる体の土台が整っていなかったことが大きかったのでしょう。

これから益々、土台が整い、
自分自身を無意識にコントロールできるようになり、学習がやり易くなってくると思います。

読み書き計算は、学習の基盤。

その基盤となるのは、からだ。

学習の点数という成果に注目しがちですが、
体も学習の一旦を担うことを意識すると、
一歩、進めるかもしれませんね。


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