日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

コンディショニング講座の質問会にて。

2015-12-01 14:38:32 | 発達応援
 明日は、早朝の仕事仲間の3人でお祝いのお昼ご飯を一緒に食べる約束をしています。

 というのも、「昼食会しよう!」と言い出しっぺのその方は、
今までやった仕事は、長く続いても3週間。
だいたいが、1週間か2週間で、「自分にはムリだ」と辞めるか、
まわりの「いい加減にして!」という空気感で辞めざる得なくなるかしかなくなり、
いつも「来週から行きません」と断りの電話を入れて仕事を辞めていたそうです。

 その話しを聞いたとき、
「来週から急に来ないとか高卒新入社員でも『フザクンな!』だから!
60前の人がしたら家知ってるし、怒鳴り込む!」と言っていたのですが、
なんと、1年間続いたということでお祝いの昼食会(割り勘)になったのです。

 生まれてはじめて、1年間仕事が続いたその方は、
「もう、続けるのは当たり前。再雇用まで働くことを目標にする。」と嬉しそうです。

 まだ時々、危なっかしくて、突っ込みどころ満載の方ですが、
明日は、私と違いその人を温かく支えてくれていた仕事仲間も一緒に、
楽しいお祝いの時間にしたいと思います。

 先日のコンディショニング講座では、質問の時間がありました。

 私の質問は発達に凸凹がある子たちが、
運動面で自分の力を発揮するにはどうしたらいいのかな、ということでした。

 それは、支援員をしているときに、
走るのが遅いという訳ではない子が、徒競走や持久走で必ずビリになってしまうので、
どうやったら、自分の力が出せるのかな、という所に端を発した質問でした。

 支援員をしていた最初の頃は、まだ30代の終わり頃。
体力もあったので、リレーの練習など一緒に走ってペースを作ることなどしていました。
しかし、相手は13、14歳の男の子。
リレーの練習ははともかく、持久走の練習になると、
「ラスト~」という言葉に最後の力を出す子どもに無惨に置いていかれて
「本番もその調子で走ってね!」という感じでした。

 練習である程度ペースをつかんだ子どもは、応援するときに
「もっと走れるよ!」と声をかけると、
「あ、そうなんだ!」という顔をしてペースをあげて、真ん中ぐらいでゴールしとても嬉しそうでした。

 しかし、自分のペースをつかみきれなかった子は、
一緒に走らなければ、声をかけてもそこだけがんばって、すぐにゆっくりの走りになっていました。

 いつでも「○○がいるから、絶対、ビリにはならない」という学年の安全弁のような存在なのは、
普通に走れば真ん中くらいの力なのになぁ~、と、私のほうがなんか、悔しく感じることでした。

 そういう思いがあったので、そんな質問をしたのでした。

 それに対する栗本さんの答えは、ああ、そうかもなぁ、と考えさせ、納得もするものでした。

 すべてはここに書きませんが、
ひとつは一緒に走れば早く走れる子は、一緒に走るのが楽しいんでしょ、というもの。

 そうですね。
だれかのペースに合わせて、自分も走るというのは、
自分のペースを相手のペースに合わせるのを楽しんでいる、一種のコミュニケーションです。
そうするのが楽しいので、ひとりで走るのはつまらないのかもしれません。

 もうひとつは、「競争」というのはどういうことか、その子が知っているか、意識しているか、ということ。

 それも納得ですね。
「よーい、どん!」でも「いちについて!ヨーイ、パン」の表す意味を知らなければ、
周りの人の動きに合わせて、なんとなく、とことこ走り出すだけになりますね。

 また、「ヨーイ、スタート!」が走り出すこととわかっていても、
速く走ることを求められていることをわかっているのかも、重要ですね。

 自分の力を発揮する、ということは体力面のみならず、
色々な要素が入り組んでいることを改めて感じた、質問会でした。


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