良い天気になりそうな横浜の朝です。
昨日は花風社の講座「発達障害でも働けますか?」に参加しました。
会場はぎゅうぎゅう!更に開始時刻10分前くらいにはほとんどの方が来ていらっしゃて、このテーマの切実さを感じさせました。
講師の座波淳さんは、心理士さんと思えぬ健康そうな方!こんな日焼けした健康そうな心理士さんに相談したら、解決するわー!と思っているとお話が始まりました。
さて、テーマの「発達障害でも働けますか?」ですが結論から言うと、働けます!
「当たり前じゃないか!」と思われるかもしれませんが、特性理解に重点置いたり、発達障害の人の持つスペシャリティな部分を伸ばすべきと言うような支援者主導のもとでは、なかなか働くところにたどり着かないかもしれません。
そして、働くことにたどり着いても、そこがゴールではなく、働く中でできることを増やし続けることが必須です。
でも、それは発達障害がある人もない人も求められることです。
そう。
職場では、発達障害があろうとなかろうと、求められることは同じなのです。
「仕事してね、仕事できてね。」
ということ。
なんてシンプルなのでしょう。
だからこそ、各人が自分のパフォーマンスを上げる必要があります。
なぜならその人の「できるレベル」で仕事は決まってしまうのですから。
そして、自分のパフォーマンスを上げ、できることを増やすには、自分で試行錯誤したり、外からの助言を受け取る素直さなども必要です。それは、子どもの頃からの育ちや経験が大きくものを言うことになるよなぁと思いながらメモを取ることでした。
講座を通して感じたことは、発達障害の有無に関係なく、働くことにたどり着く道は同じであること。
ただ、発達障害のある人の発達のヌケは、
働くに至る道や働きだしてからの日々に少なからず影響があること。
だからこそ、頭と身体の繋がりの悪さを整えることは大切だなぁと思うことでした。
最後に雑談のように語られた、「支援教育で無理させない、分けることが進むことでハイスペックな人材は今後少なくなるかもしれないですね」というような趣旨のお話に納得。
分けて、無理をさせないことは功罪表裏一体ですね。持てる力、エネルギーを持て余しつつも引きこもるしか生きようがない、という人を増産せねばいいがなぁ、と思いながら聞くことでした。
実り多き講座で、本の発売がますます待ち遠しくなりました。
本に先立ち、講座を企画してくださった浅見さん、ご自身のブラックな経験も織り交ぜてわかりやすくも核心を突くお話をしてくださった座波さん本当にありがとうございました。