日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

様々な読む。

2014-12-23 16:55:25 | 発達応援
 風のない、気持ちのいい一日です。

 本を読みながら、
ふとした瞬間、なんだか内容がとんで、
数回同じ行を読むことがあります。

 中学校で支援員をしていたときに、
支援クラスの国語のテスト監督をしていました。
テストを受けていた子どもは、問題文を一度読んで、
その後、問題を解くときに、一度も問題文を読み返すことはしません。

 ときどき、「本文より抜き出しなさい。」という問題があっても、
目をパチパチパチとしながら、空中を見つめて、
本文を思い出すような感じで空中を指でなぞるような動きをして、
その後、抜き出す文章を書きはじめていました。

 思い出すことができないと、
ちょっと苦しそうな表情で、一生懸命思い出そうとしているのですが、
本文をもう一度読むという行動は起こしませんでした。

 「もう一回、本文読んでみたら?」とうながしてみましたが、
不思議そうなきょとんとした顔をして、読み直すことはありませんでした。

 テストが終わってから、
「○○くんは、本文一度読んだら、覚えているの?」と聞くと、
「覚えているのかな?浮かぶのかな?」と不思議な答えがかえってきました。

 「もし、本文を忘れたなぁ~、と思ったら、何回読んでもいいんだよ。」というと、
「何回読んでもいいんですか、わかりました。」と言っていました。

 その後、何回かテスト監督をすることがありましたが、
本文を読み返すことは、なかったように記憶しています。

 今考えると、記憶力が良いと言うとか、
本文を写真のように頭に入れることができたのだと思います。
それはそれで、その子どもの長所だったのでしょうが。

 長い時間、頭の写真の巻物をたぐり寄せる時間を
他のことに振り分ける手助けができたら良かったかもしれないなぁ、と
思うことでした。

 
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