おいしいものは美しいですね。
先日「医者が教えてくれない発達の話」と題した栗本さんの講座がありました。
今回、栗本さんの知識と実際のお子さんたちとの経験から得た、圧倒的な生きた知見に「おお、そうだったのか!」と思うことがたくさんありました。
そして、当日、聞きながら週2回栗本さんが主催してくださっている、Zoomでの目と顎の講座で取り組んでいることを思い浮かべることが数度ありました。
それは、やっている実技がリンクしたとか、そういうことではなく、栗本さんが発達障害と向き合っているのではなく、人の体と向き合っているということをとことん感じたからだと思います。
お子さんの発達障害を気にする親御さんや成人された方、また、そういう人たちを支援しようとする人たちは、良くも悪くも「できないこれをどうするか」「こんなことが気になるけど、どうしようか」と、できないことをできるためにどうするか、という視点でお子さんに働きかけているように感じます。
それが発達のヌケを埋めることにつながるかもしれないのですが、視点が局所的になりがちな気がします。
私自身もこれまでお子さんたちとの関わりが局所的な視点だったなぁと振り返るきっかけになったのが、新型コロナ下始まった、栗本さんの週2回のZoomでの講座を受講したことがきっかけでした。
講座自体は、目について、顎についてと体の部分を扱うのですが、実技をすることで変わるのは目、顎という局所的な部分だけではありません。
時としては体全体への影響を感じることがあり、体は繋がっているのだなぁということを実感として感じます。
その経験から、表面上のできないことをどうにかしようといじくり回すよりも、本人が発達の歯車を回し出せるように、固まり、絡まっていると思われる部分を体全体を見ることで意識することが大切だと思うようになりました。
今回の「医者が教えてくれない発達の話」は、診察室で数時間か数分だけ、その場にいる子どもの表面に出るものしか見ないお医者さんには、絶対にできない発達の話でした。
発達を知るためには、ヒトの誕生からの体の仕組みを知り、己の体で様々な動きを日々試すことがとても大切だと改めて思うことでした。
お話くださった栗本さん、主催してくださった花風社の浅見さん、電脳部長のボリンゴさん、ありがとうございました!