梅雨は明けたな!という青空です。
お子さんが学習中、なかなかじっと座っておけない、というご相談だったり、立ち話だったりでお聞きすることがあります。
座っているときには坐骨結節という部分で体を支えています。座ってお尻の下に手をやって左右に揺するとコツコツと手に当たる部分がそれです。
坐骨結節に体重が乗るように座ることができていれば、骨盤は自然と前傾して、いわゆる見た感じ良い姿勢で座ることができています。
更に、その良い姿勢で座ることを保つためには、脚も重要になります。
太腿から足の裏と脚が踏ん張ってくれることで、体幹は安定して良い姿勢は持続しやすくなります。
大脳の活動は良い姿勢と深く関係があるそうですので、学習するためにも良い姿勢で座ることは大切になります。
また、『人間脳を育てる』によれば、脊椎をしっかり発達させ、身体の前後のバランスが上手に取れないとイスにまっすぐ座れず、相同が育っていないと足を床につけて座っておくことはとても難しい、とあります。
ということは、相同が育っていないと良い姿勢を持続することも難しいと考えられますね。
その他に、姿勢をまっすぐに保つには、抗重力筋も必要です。
この抗重力筋は生まれてから運動発達で培われていきます。
また、体をまっすぐに保つ前庭覚の感覚ややることに対して自分がやりやすい姿勢をとる固有受容覚の感覚も必要です。
これらを感じる感覚が弱いと、大きい刺激を脳に送ろうとするので、ジタバタと動き、落ち着きがなく見えたり、多動のように見えることもあるかもしれません。
と、ここまでをまとめると、良い姿勢で座っておくためには、絶え間ない声かけや、気合でどうにかすることは、難しいことがわかりますね。
もし、声かけと気合できちんと座ることができたとしても、脳はそちらに力を取られて、学習するパフォーマンスは落ちることと思います。
力まず座って学習できるためには、遊びの中でからだを育てることを意識して行って、自在に体を動かすことができるようにすると良いですよね。
今年は短いかもしれませんが、夏休みが始まったところもあるようです。
二学期の授業に備えて、ラクに座れるようにたくさん遊びまわってくださいね!