地元で小三治を聴いてきた。
今や小三治と言えば、落語界では巨匠の部類になるのだろうか。名人には違いないから、やはり巨匠と呼ばれてもおかしくはないだろう。しかし今日もほぼ満席。ここは、1500人は入るだろうから、いくらマイクを置いたところで少し大きくはないか。幸い前列の席だったから、表情まで楽しめたが、2階席では喋りのみだろうな。相変わらずすごい人気に敬服する。さて、開口一番で、柳家ろべえが「お菊の皿」を熱演。若手だからか、随分と元気が良い喋り。会場となかなかかみ合わない雰囲気が伝わってきた。そしてその後、小三治が登場。やはり舞台の袖から現れた時からの邑楽がまるで違う。空気が一瞬で変わっていく。体調がすぐれないような感じも覗えたが、喋りはさすがに至ってスムーズで素晴らしい。今度は人情話が聴きたくなった。
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柳家ろべえ 「お菊の皿」
柳家小三治 「金明竹」
(仲入り)
柳家小三治 「かんしゃく」
2013(H25)-09-09 東京蒲田アプリコ大ホール