アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

昨今の日本のオーケストラ

2014-06-18 23:00:00 | 音楽/芸術

季節は巡り鬱陶しい梅雨に入った。雨は降らなくても困るが、降りすぎても困る。最近は過ぎる傾向があるから、何をするにもあれこれ思いを巡らせければならない。結構大変なことだ。ま、それはともかく、雨降りの休日は、自宅での音楽鑑賞が心地よい。最近は、CDソフトを増やすこともなく、またエアチェックに熱心になることもなく、既存のものを聴き直すことが増えた。1度や2度聴いても、響かない演奏も多いが、これは自分自身も少し情熱がダウンしているのかもしれない。それでも、新しい刺激を求めてまたコンサートに出向きたいものだ。海外のオケは、ただ目の前の舞台にいるだけで満足してしまい、先入観にやられてしまう事も多いだろう。どこに重点を置いて鑑賞できるか、本当に五感に訴えてくる演奏かどうかの見極めがポイントだろうか。

それにしても、昨今の日本のオーケストラはどこも押し並べてグレードが上がっている。これは、専門家たちの意見を交えても確かなことだと思っている。世の中サッカーワールドカップで賑わっているが、20~30年前これほど騒がれていただろうか?今や日本の選手もその技術力が当時より格段にアップし、世界の名門と呼ばれる国々と競い合えるようになった。スポーツの世界とは比較できないが、クラシック音楽の世界も同様に、20~30年前のオケに比較すれば、全くと言ってよいほど違っている。今年3月に聴いた都響のマーラーなんて、どこかのヨーロッパのオケのように鳴り響いていた。素晴らしいことだ。今朝比奈御大が現役なら、どんな演奏を我々に聴かせてくれただろう、なんて最近考えている。

日本の主要なオケがベートーヴェンのシンフォニーをそれぞれ担当してまとめたCDが手元にあった。日本代表といえば昔からNHK交響楽団だと思われているが、今は必ずしも当てはまらないと思っている。東京~大阪のオケはもちろん、先日聴いた京都や、山形、札幌や金沢と、地方の楽団も素晴らしい音楽を届けて下さる。今後が楽しみで仕方がない。