EF641000番代牽引の旧客も懐かしい。
疎開の回送やら臨時を除けば、今やED75よりレアものだろう。茶色の1001号機ではなくブルーの1052号機だったこともなおさらだ。
今回の「レトロ福島」号は、直流区間はEF641000番代の牽引であった。ナナゴ同様、ロクヨンセンの牽く旧客も是非見たくなり夜の帳の東十条へ。どこかの記事でEF641000番代は国鉄時代には旧客牽引がないとあったが、それは何かの勘違いだろう。
その当時、長岡や高崎第二のゴハチを追いやったのが、このEF641000であり、まだゴハチが主力だった82年の春から急行「能登」がロクヨンセンに変わった。しかしこの後、一気にゴハチは一線からロクヨンセンによって淘汰されてしまうのだ。
急行「能登」は、今で言うところのレトロ客車による編成であり、夜行だから当然のように10系寝台客車達を豪華に連ねていた。そんな記憶を思い起こして夜遊びしてみた。
ブルートレインも良いが、夜の旧客はさらに良い。ムーディで写欲をそそるというもの。
窓をいっぱい開けて、走行音を感じながら一晩中列車に揺られてどこかへ行きたい。撮影後、そんな気分になりながら帰途に就いた。
2016(H28)-06 東北本線/東十条にて