不安定な天気の中、秋田まで行ってきた。
現状多忙なため、取り急ぎ1枚貼って失礼する。詳細は別途追記する予定。
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新年度を迎え、今月は少し時間が採りずらい状況が続いてしまった。そんなに大袈裟に扱うことではないが、色々野暮用が重なると、それだけで何事もやる気を損ねるというもの。出来ることからコツコツとやればいいものを、年々集中力が衰えて来たのか、精神的に続かなくなってきているようであり、先が思いやられる。
さて今回結構無理をして秋田まで行ってきた。行かなくとも、後で悔いが残るというような代物ではないが、思い入れのある形式の電車が現役引退となると、やはり少なくともそこに立ち合おうと考えてしまった。正直今見る583系には、あまり魅力は感じられない。それはすでに団体用の「ゆう」とか「宴」などと同じジョイフル電車化してしまっているからで、外観こそ国鉄色を保ってはいるものの機関車と同じようには考えられないのだ。電車は編成でみた時の重量感や統一感が重要であり、6両編成と言えども、583系の場合はどうしても短編成に思えてしまうからだ。この姿から東北特急としてバンバン走っていた時代を思い出すことも出来ないが、その思い出多い郷愁に満ちた土地で、最後に見てみたいと思ったのである。
今回の特別運転は、秋田と弘前との間を2往復の行程だが、そこそこ距離はあるものの、当日の天気はどこに行っても変わり映えのしないあいにくの天気だった。この区間を考えると、アントンKにとっては583系電車というよりは、やはりブルトレ撮影のメッカとしての思い出が多いのだが、東北特急としての残像を目に焼き付けようと、今回は好きだった撮影地を選んで足を運んでみた。
それにしても583系電車の人気のほどがどこへ行ってもうかがえる。そのくらいの人出でどこも賑わっていたように思う。おそらくこの区間一番有名な撮影地だろう陣場~白沢のセパレート橋梁付近は、200~300人になったと聞く。日本全国から鉄チャンが終結したと言ってもいいくらいの賑わいだったらしい。
アントンKは、ひっそりと人知れずの無名ポイントで別れを告げたが、小雨混じりの峠に響く583系のタイフォーンや、独特な重厚な走行音がいつまでも耳に残った。
きっとこの583系は、近い将来博物館で大切に保存されていくだろうが、もしその姿を見ることができたなら、この日のことを思い出してしまうだろう。