今回もEF58の古い画像の掲載となった。
本格的に鉄道写真に目覚めて3年が経った頃、毎月買ってはため息をつきながら眺めていた「鉄道ファン」に掲載されている、諸先輩方のような素晴らしい写真を撮影したい、どうすれば撮影出来るのか?と、カメラを構える度に考えていた時期と重なってくる。前出した金谷での試練を教訓として、益々この思いが強くなっていった時代だった。運よく当時の同級生や先輩方、ゴハチ繋がりで知り合った良き仲間たちにも恵まれ、鉄チャンの「いろは」を伝授されたような、今にして思えば厳しくも楽しい日々だったことを懐かしく思い出せるのだ。そんな我が人生そのもののような仲間達と、未だに線路端に立てる有難さを最近ヒシヒシと感じてしまうのである。世の中に少し明るさが戻ったら、またあの頃の顔ぶれで線路端に立ち、カメラを持って鉄道撮影を楽しみたい。と妄想が膨らんでしまうのである。
今回もそんな昔の時代に撮影した駄作を掲載してしまう。あの時代、肝に銘じたピントと露出。今で言う置きピンで必死にファインダーにしがみ付き、被写体で露出を決める。カメラ内の露出計は当てにならず、最後は自分の目と感だけが頼りだった。シャッターを切っても、結果は現像後、だからずっとワクワクとドキドキがその時まで続いていく。この時間経過は、今さらながら鉄道撮影の醍醐味ですらあったように感じてしまうのだ。
急行「銀河」の続行で上ってくる急行「銀河51号」。大概東京区のEF58の仕業で、この日は、無難な129号機が颯爽と現れた。
1978-09-17 6102ㇾ EF58129 急行「銀河51号」 東海道本線:真鶴付近