鉄道写真を撮影していて、今まで全国駆け巡ってきたが、日本の美しい原風景に出会うことがよくあった。それは美しい海岸線だったり、名山と言われる山脈だったりと、その土地で自身にこみ上げてくるものが違う。日本のこんなに美しい風景が大好きな鉄道車両をさらに魅力的に見せてくれるような気がしてならなかったのだ。
学生時代の一つの目標だった、EF5861と富士山とのコラボレーションのように、自分の気に入った風景の中に大好きな鉄道車両を置きたいと、それ以来考えることが増えていった。
岩手県の名山と言える岩手山。青森県にもやはり名山として名高い岩木山がそびえ立っているが、東北本線や花輪線の鉄道とともに、岩手山とのコラボを狙ったことがある、盛岡を出て、東北線最大の難所十三本木峠へといよいよ向かう助走区間。この日はまさしく五月晴れに恵まれ、早朝から線路端に繰り出したことが思い出される。この時の本命は、北東北に追いやられた583系の臨時「はつかり」号だったが、合間にやってくるED75ももちろんターゲットになった。掲載写真は、ナナゴ重連で峠を目指すフレートライナー。先頭が更新機でやってきて、憮然としたことが昨日のことのよう。今となってはよい思い出に変わった。今年は金太郎(EH500)を狙いに行ってみようか。
1999-05-02 3065ㇾ ED75重連 JR東日本/東北本線:好摩付近
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