どうやらJR東日本では、蒸気機関車より先に電気機関車やディーゼル機関車が引退していくようである。正式な告知がされて、現在カウントダウン運転が始まっているのだ。予定では11月まで週末に運転があり、そしてその後は今までのように動かなくなると思われる。
ぐんま車両センター(高崎)に所属のある機関車、EF65 501・EF64 1001・EF64 1053・DD51 842・DD51 895の5台が対象で、日替わりで機関車が入れ替わり運転を行っていると聞く。経年劣化している機関車を維持していくのには、想像以上の資金がかかりお手上げ状態なのだろうか。少しでも集客を見込める蒸機の方を残し、今後も運転をするとしているが、かつて東日本大震災の時、全国から機関車を集結させて、復旧に当たった実績をもう忘れてしまったのだろうか。旅客会社だから関係ないのだろうか。いささか考えが浅く心配になる。
20年以上前になってしまったが、D51が磐越西線に出張運転した時の画像を掲載しておく。当時は、SL会津路号として毎年冬場に運転があった。アントンKも大好きな磐越西線で、それも冬場に蒸機が走るので毎回欠かさず出向いていたが、確かに蒸機が走るとなると、人出も多く経済効果はかなりあると経験上でも実感できたのだ。
写真は、SL会津路号が翁島駅の側線に入り、後からやってきた特急「あいづ」号がホームに入線したシーン。ご覧の通り、駅の廻り中ファンで溢れかえっているが、地元警察が来て取り締まるわけでもなく、またJR職員が血眼になって注意喚起するわけでもなく、この数分間は至って平和で殺伐とした雰囲気は一切なく、魅力的な光景を我々に見せていた。構内に立ち入り、これだけ今見れば危険だと思われるかもしれぬが、人それぞれ自己責任で行動し、譲り合い、お互い大好きな鉄道に対していたのだろうと懐かしく思い返している。
1991-02-03 磐越西線 翁島駅にて
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