国鉄時代の上野駅。ここは夜行寝台列車の発着が多い地上ホームとは違い、山手・京浜東北等のホームがある橋上ホームとなっている。この時代は、昼夜問わず優等列車が到着しては出ていき、鉄道ファンなら1日いても飽きない聖地だった。東京駅のような洗練された雰囲気は当時もなく、地方からやってきた列車たちから下車する乗客は足早に無言で大都会に消えていく、そんな雰囲気だったように思う。
8番9番線ホームに一瞬だが電車特急が並ぶ。当時アントンKは、引退が迫る大好きだった181系電車を撮影しようとホームにいたが、この日は金沢特急「はくたか」にもボンネット編成が登場し興奮した想いが蘇る。方や上越のクイーンの「とき」、そしてもう一方は碓氷を越えて遠路金沢まで向かう489系「はくたか」。こんな日常の何気ないシーンを、最近はとても懐かしく感じることが多い。
1982-11-08 2019M とき & 3002M はくたか 上野駅
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