学生時代、私鉄沿線に在住、国鉄の路線に一番出やすかったのが中央線だった。鉄道模型が大好きになり、毎日西荻や三鷹を自転車で駆け巡った青春の日々。ショーケースに並んだ車輛たちを舐めるように見廻したあと、沿線の中央線にカメラを向ける。そんな日々が幸せだった。今でも当時の中央線オレンジバーミリオンの電車を見ると、そんな思い出が甦ってくる。いつもそばを走っていたのがこの色だった。過日、最後まで残っていた大阪環状線の103系電車に乗りに、そして撮影しに行ったことがあるが、青春時代に感じた印象とはかけ離れていて、かえって寂しい想いをしたことを思い出している。
まだ101系電車も走っていた時代の103系中央快速線。当時、豊田電車区に103系のATC準備工事車が新製配置され、101系電車がいよいよ淘汰されつつある頃、転属組の103系電車も冷房化され活躍していた。掲載写真は、その転属組の編成。現代にこうして改めて見ると、この103系電車でさえ、飽きの来ないデザイン、長編成は質実剛健な頼りがいのある電車に思えてしまうから不思議なものだ。
1982-01-21 中央線103系 中央東線:西国分寺付近
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