アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

富士山バックといえば・・(2)

2013-07-20 07:18:44 | 国鉄時代(カラー)

そしてやはりココ、三島-函南、通称「竹倉」は外せない。

何回この雑木林に足を踏み入れたことだろう。ある目的のため、何度も何度もここの富士山バックの位置に通ったものだ。ある目的とは、当時の東海道ブルトレではない。もちろん、65PF時代からここでの「あさかぜ」から「さくら」までは定番であった。しかし、当時の最大の目標は、「学生時代にここでロクイチ富士山バックを決める!」ということだった。「決める」ってことは、どういうことか?「雪を頂いた富士山がすそ野まで完璧に見え、朝の上り列車で順光線を浴びたロクイチを撮影すること。」だった。思い描くことは簡単に誰でもできるが、これがどうして結構難しいことだった。まず富士山が綺麗に見える時期は、12月から3月くらいまでの冬場となり、そして、この時期にロクイチが東海道線をブルトレ時間帯に交じって上る列車に登板される日ということになる。運よくロクイチ起用の日程が事前にわかっても、当日の天気が最大の難所となる。冬型の気圧配置となれば、まず関東地方は晴れで、富士は見えると思いきや、そう上手くはいかないのだ。「ロクイチ」・「快晴」・「富士山」・「順光」、この4つの条件をクリアするのは思いのほか苦労した。今日は完璧な天気だと確信しながら現地に向かっても、通過までに雲が出てきて富士山が隠れたり、また、富士山は綺麗に見えていても、列車に光が入らなかったり・・列車が遅延して、順光線でなくなったり・・上げれば切りがないほどだ。再三こんなことが続くと嫌気が指して、撮影地を函南側へ移動したこともしばしばあった。そんなこんなで、アントンKにとっては、思い入れの大変多い撮影地の一つなのだが、この学生時代の目標は、卒業式の前日に奇しくも達成できたということにも、何か特別な感慨が残る撮影地なのだ。もう何年も行っていないが、現在はどうなっているんだろう。快晴の日には、雑木林が三脚の林となったこの丘は、その後区画整理され、別荘地かなにかになったと聞いている。機会があれば訪ねて、当時を懐かしく振り返ることもしてみたい。

写真は、そんな思いで通っていた竹倉だが、卒業してから数年たちJR化される直前の2月に行った時のもの。日本の大動脈である東海道線を行くEF66フレートライナー。カマの次位には、福通のトラックが乗っている。福通の専用列車が走る現在、やはり20年以上の時の流れを感じる瞬間だ。

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1987(S62)-02-28             EF6628        東海道本線:三島-函南 (竹倉)

                     PENTAX  67  SMCタクマー200mm f/4   PKR

                                           (三脚使用)

                                                         


富士山バックといえば・・

2013-07-19 20:30:52 | 鉄道写真(EC)

富士山が世界文化遺産登録されたことを記念して、富士山バックの名所をいくつか選んでみた。

まずは御殿場線。写真は、古くSSE時代のもの。このSSEというロマンスカーには、幼少のころからよく乗っていたので思い入れがあり、当時から私鉄なのに珍しくよく撮っていた。写真のこの日は、SSEの重連(連接車5両x2)だと勘違いしてカメラを構えて、来てみたら5連だったという「おまぬけ」な写真。富士山とSSEとのバランスが悪いダメダメ写真。今では、付近の道も整備され、見違えるようだが、富士山の風貌は変わらないだろう。

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1990(H2)-11-06   あさぎり2号    OER 3000系  JR東日本/ 御殿場線:御殿場-足柄

                    PENTAX  67  SMCタクマー200mm  f/4    RDP II

                                                                                      (三脚使用)


川崎界隈かつてのゴミ専用列車

2013-07-17 20:35:54 | 鉄道写真(EC)

先日スキャンした中から、画像テストを兼ねて掲載してみる。

現在でも運転されている専用列車。ごみ専用のコンテナが中々写欲をそそる。65PF牽引だと、今のガレキ列車と見間違えてしまいそうだ。ずいぶんこのあたりもサッパリしていたものですね・・

やはりPCで見ると、色のバランスがおかしいようだ。見苦しい画像お許しください・・・

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1996(H8)-01-19   9069レ  EF651040          JR東日本/ 新川崎付近

                              PENTAX  67   SMC タクマー200mm f/4   RDP III+2/3増感


DD51の「はまなす」

2013-07-14 17:54:36 | 鉄道写真(EC)

先日、先月に引き続いて渡道してきたが、やはり何処へ行くにしても、この時期、朝練は欠かせない。何せ3時半頃から空が白んでくるのだから仕方がない訳だ。しかし今回、不安定な天気は北海道でもはびこっていて、夜明けから濃霧のようなすっきりしない空模様となっていた。とりあえず、お決まりの撮影地へ出向いてみたが、こんな天気でも鉄チャンの姿が4~5名。皆さん熱心である。この千歳線でも、朝5時頃から、貨物列車は集中してやってきて大変効率が良いから、誰でも気持ちは一緒ということか・・

写真は、DF200の貨物に交じって唯一やってきた201レ急行「はまなす」。海峡線のED79牽引の方がクローズアップされ気味だが、札幌側のDD51牽引の姿も押さえておきたい。走行時間帯の関係から、非電化区間での撮影は、さすがのこの時期でも厳しいものがあるので、架線柱とともに無難に・・これからの多客時は、14系客車も増結されてさらに魅力的な被写体に変わるだろうな。

今回持ち出したカメラは、D7100というボディの小さなカメラ。アントンKにとっては小さすぎて持ちにくいカメラだが、今回の遠征では、何せ軽くて持ち運びが非常に楽だった。見た目は、何か頼りなく見えてしまうが、写りも綺麗で最近気に入っている。今までは、遠征を含めてほぼ9割がた車移動で撮影に行っていたが、今後は、今までとは少し思考を変えていこうと考えている。

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2013(H25)-07-06    201レ  DD511138  はまなす    JR北海道/ 千歳線:島松-北広島

                               Nikon  D7100  AF-S Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR


ブルックナーの鍵盤曲

2013-07-13 16:16:36 | 音楽/芸術

ブルックナーには、実はピアノ曲がいくつか存在する。日本では、後期ロマン派の交響曲作曲家として名が通っているが、ごくごく初期の作品に隠れて何曲かある。「思い出」という3~4分の幻想曲が当時から気に入っていて、最近では、その曲を演奏したCDなども出てきているが、やはりまだマイナーレーベルからの発売で一般的とは言えない。

アントンKは、もう20年以上前に、無謀にも実演したくて当時のヤマハに行って譜面を本国オーストリアから取り寄せた。それなりに費用は覚悟していたが、幸いピースがあったから特に苦労はしなかった。当時はまだ、先生について練習をしていた時代。当然この「思い出」という曲を習うことにしたが、この先生も、失礼ながらこんな曲は知らないし初めてのようで、譜面を追うことはできても、肝心なニュアンスの部分では、全くもって物足りない対応だった。所詮、有名どころのピアノ曲を徹底的にさらい、技術や知識といったものは人より長けて入るものの、アントンKにとってはそんなことより、楽曲の表現力の部分で合わないことを悟ってしまったのだ。それからしばらくして先生についての練習はやめた。

最近部屋を整理していたら、この譜面が出てきて、そんなことを懐かしく思いだした。今さらながら、また鍵盤に向かってみようと思っている。あの頃とは、一味もふた味も違った表現ができるかもしれない。