アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

回顧のあまぎ色~157系電車

2015-03-15 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

このダイヤ改正を境にして消えていったものの一つに、185系の「あまぎ色」と呼ばれていたOM08編成がある。おそらくダイヤ改正とは、直接関係がないとは思うが、その直前に検査入場してしまい、出場時には、もともとの斜めストライプ塗装に戻るということらしい。

「あまぎ色」と呼ばれる由縁は、もちろん157系の塗装色に似せていたためだろうが、このOM08編成は、それなりに似合っていたと思う。少なくとも、昔走っていた80系の塗装を模したものよりは的を得ていると思ってきたので、機会を見つけては撮影するように心がけてきた。しかしその楽しみも、もう終わってしまった・・・

写真は、待避線の153系普通電車の横を通過する157系「あまぎ2号」。根府川駅での思い出のシーン。今さらながら、どちらも国鉄時代の電車たち。個性のある良い顔をしていて好ましい。

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1975(S50)-09-30   3023M  あまぎ2号  Mc157-1    東海道本線/根府川にて


定期ブルトレの全廃

2015-03-14 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

 

今日は春のダイヤ改正日を迎え、今までのどことなく張りつめていた空気が溶けて、朝からゆっくりとしている。TVなどでも最近は、このダイヤ改正についての話題は多くなったと感じているが、特に今回は、金沢までの新幹線の延伸の話題が中心となっているようだ。関東圏では、上野東京ラインの開業もかなり大きな話題だと思うが、アントンKにとっては、やはり長年撮影の中心に置いていた夜行列車の引退が非常にダメージを受けてしまった。来月から臨時列車として継続運転されるようだが、見た目は変わらずとも臨時は臨時、列車番号も8000番代になるのだろうか。やはり今までとは思い入れが変わってしまう。

アントンKは、ブルトレ好き。中でも掲載写真の20系客車が大好きだった。最後部のナハネフ22の大きなパノラミックウィンドウや、そこからの丸い屋根の形状は、美しく優雅で、それに続く編成としての美しさは、PCでは未だ類を見ないと思っている。そして大きな堂々とした愛称板も、字体も良いよね。そして忘れられないのが、この20系客車の走行音。後輩の14系や24系群とは違い、軽やかなリズムで走行していた。実際に車重は軽いようだが、優美な外観と相まって非常に印象に残っている。一度も乗車することができなかったから、当時は駆け出しのアントンKにとっては「憧れ」が強かったのかもしれない。その思いを今まで引きづりながら、長年撮影をしてきたとも言える。今はちょっと、ポッカリ穴が空いてしまった感覚だ。写真は、まだ駆け出しのアントンKが、強い憧れの想いで撮影した20系「ゆうづる」の1コマ。西日暮里のホーム端からの撮影。トリミングなどせず、そのまま載せておく。

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1976(S51)-09-26   回5018レ ナハネフ22505 推進回送       西日暮里にて

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思考錯誤の末、ネガカラーフィルムで撮影した過去画像をスキャンしています。技術が未熟なため、色が汚く見苦しい物が、今後多々掲載されることをご容赦下さい。


"有終の美"~ラストショットの「トワイライトEXP」

2015-03-08 22:00:00 | 鉄道写真(DL)

最後の悪あがき・・・渡道してトワイライトEXPを見送ってきた。

最初の計画では、ダイヤ改正直前の渡道は避け、2/27~3/01を予定していたが、日程当日になって色々と立て込んできてしまい、身動きが取れず断念、一週間予定をずらすことにした。しかし結果論にはなるが、この日程を一週間後ろに倒したことで、より思い出深い撮影旅行になった。(その理由は今ここでは語らないことにする)

天気の安定しない冬季を除き、毎年季節ごとに年2回くらいずつ北海道に渡り、夜行列車中心に撮影を繰り返してきた。でもそれも今年でピリオドを打つ。南へ北へと動き回った若き頃から追いかけて、それなりにはショット数も増えたが、中々満足のいくコマは少ない。北海道までいくブルトレとしてデビューした「北斗星」がJR化後の1988年、関西からの豪華列車としての「トワイライトEXP」が1989年だから、今年で26~27年ということになる。こう聞けば随分長い間と感じるが、実際にはアッという間に感じ、アントンKの体内時計では走っている事が日常化している。そう思うと、来るダイヤ改正は感慨深いものだ。

春先は、天候が安定せず晴れの日は続かない。それでも結果よりも行く事に意味を見出して出発。撮影開始初日は、悪天候にたたられ、やる気喪失となってしまったものの、掲載写真の日は、朝から回復傾向で期待が持てる。ならばメインを夕方の8002レに置いて行動と相成った。しかし、中々思うように撮らしてはくれないのが世の常。8001レの遅れを引きづる形で、8002レものっけから+30分で出発とのこと。この時間帯の30分は、この季節撮影条件に大きく影響してしまうから、一時は途方に暮れてしまった。が、幸いにも心強い仲間のお力で北舟岡に立つことができた。

通過時間が近づくにつれ、益々太陽光は安定してきており、噴火湾に沈みゆく夕日に手を合わせたくなる心境になる。アントンKにとって、8002レのラストショットとなる舞台は完璧なまでに揃ってきた訳だ。1分、また1分、徐々に露出も変化してあたりが赤く焼けてくる。そんな中、列車接近のアナウンスが響き渡り、いよいよその時が来た。HMには光が入るが、ボンネット左側には届かない劇的な斜光線の中を、少しでも遅れを取り戻すべくカッ飛んで迫ってきた。最後の最後で好条件の撮影ができたこと、連れ立った友人達に感謝申し上げたい。

安堵の思いからか、帰りの車の中では、エンペラーのAdagio un poco mossoが脳裏を廻っていた。

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2015(H27)-03-08(+32分)8002レ DD511100+1138 トワイライトEXP  JR北海道/室蘭本線:北舟岡 

 

 


大きく撮れっ!

2015-03-01 19:00:00 | 鉄道写真(EC)

撮影地に出向き、どう撮ろうか行き詰まると・・・

「大きく撮れよっ!!」 と鉄の神様の声がする。

むろん、アントンKはこんな時、その指示に従う素直な心の持ち主なのだ(嘘)。

写真で重要なのは、何をどう撮るか?ということ。当然鉄道写真の分野でも、それは当てはまり、記録なのか、風景画なのか、または印象・イメージなのかで、撮影シーンはかなり違ってくる。記録性の高い写真は、車輛の記録なのか、または列車の記録なのかで撮り方が変わるし、出来る限り綺麗に写すことを心がける。こうなると、風景画もこの記録の分野にリンクしてくるが、その辺は、撮影者の撮りたいようにえぐって行けばよい。

そしてデジタル時代が到来してから、アントンKが注目しているのが、印象派の写真の分野。実際の撮影現場とは、印象を変えてしまうくらい画像を自分なりに作ってしまうやり方だ。真実だけを切り取るのが、写真だと長年思っていたが、これは、今までのフィルム時代の写真の考え方だとしたら、今度はそれにもっと自分のイメージに近くなるように画像を作る作風だ。現代は、カメラの性能も随分上がったから、撮影できる写真もかなり幅が広まったということになる。カメラのスペックにこだわるのもよいが、もっと何をどう撮るか?を今後も突き詰めていきたい。

で、撮影した写真を掲載。改正で引退する特急「はくたか」の683系。この時も天の声がしてド・アップで・・

夕方の斜光線に逆らうことなく、画面一杯にショット!

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2013(H25)-10-13      1010M  683系はくたか   JR西日本/北陸本線:東富山-水橋