アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

カリスマ指揮者「カラヤン」

2015-04-01 20:00:00 | 音楽/芸術

カラヤンがこの世を去ってすでに25年以上経った。(1908-1989)

指揮者界の帝王と呼ばれ、70年代はまさにカラヤン無くしてはクラシック音楽は語れないと言われるほどのカリスマ性があった。アントンKも辛うじてカラヤンの来日公演を2回ほど聴きに行ったことがある。どちらもベルリン・フィル(BPO)で、ベートーヴェンの交響曲(3番と7番)、もう一回は、マーラーの「悲劇的」だった。高いチケットを無理して買った思い出くらいしか今思い出せないのが情けない。当時は、まだコンサートホールも今のように充実していた訳ではなく、NHKホールと、マーラーの方は普門館という、ドデカイ宗教ドームのような所で聴いた。席も悪かったからかもしれないが、NHKホールも、クラシック音楽には大きすぎて良くないし、普門館に至っては、音響云々論ずる以前の問題だろうか。カラヤンブーム絶頂期のその時代、チケットをたくさん売りさばくため、1回の演奏会での収容数を考えての結果なのかどうか。(5000人収容)とにかく、実演については、あまり良い印象は残っていないのが残念だ。

日本にもファンが多いヘルベルト・フォン・カラヤン。この指揮者界のカリスマスターの果たした功績は大きい。クラシック音楽と呼ばれるジャンルの音楽の普及に努め、ある意味大衆化を志した指揮者だと思っている。(いや実業家といった方がよいかも・・・)音楽のレパートリーは、自国のドイツ、オーストリアのものから、フランスやロシア、北欧ものまで多種多様。メジャーな楽曲から、かなりマニアックなものまで指揮を熟し、かつレコーディングを行う。この録音を行い、誰でも気軽に聴けることを目指したのがカラヤンだったと思っている。当然アントンKも幼少の頃から、LPレコードはカラヤンの物を多々聴いていた。幸か不幸か自宅には、この手のレコードが揃っていたためであり、演奏の良し悪しなど、わかるはずもない当時の自分には、もってこいだったのかもしれない。有名な序曲集や、ワルツ集などは、カラヤンのレコードの独壇場だった。

しかし、いよいよ音楽の深みにハマりだした高校生の頃、「何でカラヤン?」と演奏に対してよくわからなくなってきたのである。(続く)