アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

疾走する青い京急

2016-06-18 10:00:00 | 鉄道写真(私鉄)

昔から京浜急行と言えば、赤に白いラインで突っ走ると決まっていたが、何でも有りの現代では、黄色い京急、そして青い京急まで登場して賑やかな彩りだ。

特に台鐡とのコラボで登場の2100形では、スカートがタイガースカラーならぬ警戒色に塗られており、ひと際派手な装いで運転されていた。現在はこのカラーリングは直ってしまったようで残念だが、こうして写真にしてみると、なかなか自己主張が強くよろしい。。

アントンKの年代だと、この配色から瀬野八のEF59を思い出すのは考え過ぎか・・・

京急というと、20年前までは、2000系の快特で毎週のように久里浜に行っていた思い出が甦るが、その頃同様、遅れない京急、止まらない京急のイメージは相変わらずのようで何とも頼もしい。

2016(H28)-06        2133F(Blue Sky)            京浜急行本線/ 花月園付近


特急「ひばり」の復活

2016-06-15 21:00:00 | 国鉄時代(カラー)

今週末は、東北線に特急「ひばり」が復活する。

聞けばいよいよ最後の国鉄色をまとった485系が引退するとのこと。ついに来る時が来た、そんな心境だ。

思えば、この鉄道撮影を趣味として認知してから、いつもこの電車は、あらゆる場所で数々の素晴らしいシーンを見せてくれた電車ではなかったか。それほど全国を制覇していた万能な形式だったとも言える。

特急「ひばり」は上野と仙台を結んでいた東北線の代表特急。485系でも、ボンネットの0番代、貫通の200番代、非貫通の300番代、そして耐寒耐雪構造を強化した1000番代とあらゆる顔を持つ特急だった。今日は懐かしいボンネット型の0番代先頭の往年の姿を・・・

1980-11-03     1011M     ひばり11号         東北本線/松川-金谷川


ブルックナー初期のシンフォニー

2016-06-12 10:00:00 | 音楽/芸術

今月は大フィルでいよいよブルックナーの第1を聴く。例によって大ブルックナー展の一環なのだが、このチクルスではようやく中盤に差し掛かったと言ってもよい。第8から始まったこのチクルスは、第7と第4とどちらかというとメジャーな楽曲の演奏が並んでいたが、指揮者井上氏にとっても、この第1からがブルックナー・チクルスにおける真骨頂となるのではないだろうか。

ブルックナーの交響曲は、前期・中期・後期と3つに分けて考える事が多いが、最も実演の多い楽曲を後期のものとするならば、前期の3曲(0番を入れると4曲となる)は、実演に接する機会が極端に少ない。アントンKも実演に接した機会は、この4曲に限れば、第3が一番多く7回。第0番は4回、第1と第2ではそれぞれ2回しかない。かなり昔の若杉弘/都響の演奏会や、スクロヴァチャフスキ/読響の演奏会、あるいはインバルが都響を振ったものだったと思われるが、正確には覚えていない。どれも自分には刺さらなかった演奏ということになってしまうが、やはり朝比奈の実演に接することができなったことが悔やまれる。録音で聴く限り、圧倒的な名演であったろうと思うからだ。

さて今回聴く大フィルの第1番であるが、(おそらく)リンツ稿という最初に書かれた譜面を使用するだろう。最近の井上道義の指揮だから、重量感たっぷりにオケを鳴らし、大きな音楽になるだろうと想像しているが、そうなると、改訂を加えたウィーン稿でも聴いてみたくなるのが心苦しいところ。まあいずれにせよ今から楽しみでならない。マーラーの第6に影響を与えたとされる第1楽章の冒頭部分から、ブルックナーの深遠なる世界が広がることを期待して待ちたい。

せっかくなので、第1番のCDの紹介を・・

先ほどの第1にはウィーン稿という、晩年ブルックナー自身が改訂した版があるといったが、その版で演奏したシャイー指揮のものだ。このCDが発売になった当初、第1と言えばリンツ稿が当たり前の時代だったので、このウィーン稿を耳にできた最初の録音ということになる。おそらくそれ以前にも録音や演奏会はないはずだ。初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れられないが、劇的な進行の多い第1が、より大きく雄大に代わって、まるで別の音楽、次元の違う音楽になっていた。アダージョの美しさは例えようがなく、フィナーレは後期のシンフォニーのように響く。今でもアントンKの大切な愛聴盤の1枚だ。

交響曲第1番 ハ短調(ウィーン版/1890-91年)

リッカルド・シャイー指揮

ベルリン放送交響楽団

 

 


夜汽車のイメージで・・・

2016-06-11 12:00:00 | 鉄道写真(EL)

EF641000番代牽引の旧客も懐かしい。

疎開の回送やら臨時を除けば、今やED75よりレアものだろう。茶色の1001号機ではなくブルーの1052号機だったこともなおさらだ。

今回の「レトロ福島」号は、直流区間はEF641000番代の牽引であった。ナナゴ同様、ロクヨンセンの牽く旧客も是非見たくなり夜の帳の東十条へ。どこかの記事でEF641000番代は国鉄時代には旧客牽引がないとあったが、それは何かの勘違いだろう。

その当時、長岡や高崎第二のゴハチを追いやったのが、このEF641000であり、まだゴハチが主力だった82年の春から急行「能登」がロクヨンセンに変わった。しかしこの後、一気にゴハチは一線からロクヨンセンによって淘汰されてしまうのだ。

急行「能登」は、今で言うところのレトロ客車による編成であり、夜行だから当然のように10系寝台客車達を豪華に連ねていた。そんな記憶を思い起こして夜遊びしてみた。

ブルートレインも良いが、夜の旧客はさらに良い。ムーディで写欲をそそるというもの。

窓をいっぱい開けて、走行音を感じながら一晩中列車に揺られてどこかへ行きたい。撮影後、そんな気分になりながら帰途に就いた。

2016(H28)-06              東北本線/東十条にて

 

 

 

 


「レトロ福島」号

2016-06-05 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

前出の「カシオペアクルーズ」号が運転された同日、東北本線では「レトロ福島」号の運転があった。ちょうど1年前にも同じようなレトロ号の運転があり、さらに昨年秋には「レトロ秋田」号も走ったから、東日本管内では今後定期的に走らせるかもしれない。我々の年代だと一般型客車と呼ぶ旧型客車達のことを差し、「レトロ●●」とかいう呼び名には最初違和感があった。しかし最近ではそれも当たり前のように列車名として存在しているのが現状だろう。昔流行ったジョイフル客車が淘汰された東日本では、この一般型客車がその任をまかされているように見える。

こう写真にして見ると、国鉄時代の懐かしい姿に見えなくはない・・・・

確かに当時は、ED75の牽くこういった一般型客車は東北を網羅していたといっても過言ではないだろう。しかし偏屈なアントンKには、どこか違和感を覚えてしまうことも事実だ。客車が綺麗過ぎるというのが本音だが、まさか模型ではあるまいしそんな馬鹿げたことは言えない。当時を思い出すと、編成の長さは今言わなくとも、ブルー色の客車も編成中には混ざっており、もっと雑多な雰囲気であったと思う。それが急行であっても、普通列車であっても雑然とした旅情を演出する雰囲気がこの客車達にはあった。

いずれにせよ、現代にこの手の列車を見たり乗ったりできる事を今は素直に喜ぶべきことだろう。四の五の言ったところで、アントンKは、ナナゴ牽引の茶色の客車を見て熱くなってしまったのだから・・・それだけで十分過ぎることなのだ。

2016(H28)-06-04                  ED75758     JR東日本:東北本線/ 矢吹-泉崎