杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

アイ・アム・レジェンド

2010年06月05日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2007年12月14日公開 アメリカ 

三年前、はしかウィルスを元にガンの治療薬が開発され、成功を収めたかに見えたのも束の間、治療薬のウィルスが人間を死に至らしめる危険なウィルスK.Vに突然変異していることがわかる。K.Vは空気感染によって世界中へと拡散・・そして2012年。K.Vに免疫を持ち生き残った軍の科学者であるネビル中佐(ウィル・スミス)は、NYで娘の遺した愛犬サムと共に昼間は野生動物を狩り、夜になると活動をはじめるダーク・シーカーズ(感染者)の目を逃れながら、自宅地下でK.Vの研究を続けダーク・シーカーを人間に戻す血清を作ろうとしていた。
しかしある日、サムが襲われて感染し、自暴自棄になったネビルを、アルゼンチンからやって来たアナとイーサンの親子が助けたことで・・。


リチャード・マシスンの小説『吸血鬼(地球最後の男)』の3度目の映画化らしいですが、過去作品は未見、だと思う(^^;
劇場で観た予告がホラーっぽく感じて足を運ばなかったけれど、DVDで十分かな。

誰もいない荒廃したニューヨークの街で、ネビルが愛犬と過ごす日常の風景が彼の孤独感を浮かび上がらせてインパクトあります。希望と絶望の間で神経をすり減らしていく様子が痛々しい。

TV版で観たのでカットされていたようですが、ネビルの捕えた生体実験用の女が彼らのリーダーにとって大事な存在だったみたい。野獣と化した彼らの人間的感情をネビルが全く考慮に入れていない様子なのは、「人間」の持つ驕りとも受け取れます。

自分で生き残った人々を探す無線を流しておきながら、いざ現れると及び腰になるのは科学者らしくない気もするけれど、最後の英雄的行為で釣り合うかな。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする