杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

セックス・アンド・ザ・シティ2

2010年06月09日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2010年6月4日公開 アメリカ 

それぞれのハッピーエンドを手にした前作から2年。一見幸せそうにみえる4人にも、実はそれぞれの生活に小さな不協和音が混じり始めていた。
キャリーは、ミスター・ビッグとの平和「過ぎる」結婚生活にときめきを失う不安と焦りを、ミランダは上司との折り合いが悪いことをきっかけに家庭と仕事の両立に悩み、シャーロットは子供たちに振り回される生活に疲れを感じ、サマンサもまた若さを失っていくことへの悩みがあった。そんな中、サマンサの仕事関係者からアブダビへの超ゴージャス旅行に招待された4人は・・。

ドラマ編は全く見たことのない私でも前作は面白かった!ファッションのブランドなんかわからなくたって華やかで綺麗なものは女の子の殆どは大好きに決まってる
今回の衣装も前作を凌ぐ華やかさだし、舞台はアブダビとくれば、もう劇場にいながら夢の世界の真っ只中。楽しくないわけがない 個室のある航空機、一人一台の送迎車と執事、バーカウンターのあるホテルの部屋・・・ため息・ため息のオンパレード キャリーの元恋人エイダン(ジョン・コーベット)も登場します。

男性向けにはナニーのノーブラシーンが、女性向けにはアブダビでのもっこり股間が用意されています。適度にセクシーだけれど、笑いの要素を入れることで嫌らしさを殺いだ演出が楽しいです。

ストーリーとしてはベタでありふれたお話だけど、逆に言えば女の普遍のテーマが悩みの中心ってこと。曰く「結婚生活の現実への直面と理想の追求」「喪われ行く若さとの攻防」「良き母であることの息苦しさ」「家庭と仕事の両立の難しさ」etc

4人のうち3人までがミセスとなっても、友情は変わることなく何より大切なものであるという軸は微塵もぶれないところも共感を呼ぶのでしょう。

夢見る少女的な「ぶりっ子」が少々鼻につくキャリー(日曜日のお父さん然としたビッグに幻滅する気持ちはわからないでもないが)より堅実なミランダやシャーロットにより感情移入してしまう私は、今回の二人の会話の中で、ナニーと夫との浮気を心配するシャーロットが「でも一番に思ったのは子守に辞められたら困るわ」ってことだったという告白に深く頷いてしまったのでした

今までのSATCが独身女性のバイブルだったとしたら、これからの4人は全ての女性にとっての教科書になるのかも

サマンサの自由奔放さは裏返せばとても自分に正直で情熱的な生き方であり、ないものねだり的羨望で彼女を好きになってしまう自分がいました
(でも更年期症状をオーバーに描いてる点はイマイチだったけど・・・そもそもあれだけ自由にやりたいことをしてる女性なら症状も軽い筈なんですけどねぇ)

ミスタービッグも優等生過ぎて好みじゃないのですが、今回も実に紳士的にキャリーを包み込む優しさを嫌味なほどスマートに魅せてます。ま、殆どキャリーへのジェラシー入ってる見方ですが

ゲスト出演でペネロペ・クルス(パーティの美女)、マイリー・サイラス(サマンサがプレミア会場でドレスのバッティング)、ライザ・ミネリ(スタンフォードたちの結婚式に出席)が登場するのも豪華~~♪

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする