リック・リオーダン作 金原瑞人・小林みき訳
ほるぷ出版
オリンポスの神ポセイドンと人間の母親との間に生まれたパーシーは、ある日学校で怪物に襲われる。ハーフ訓練所に戻ってみると、タレイアの松が何者かに毒をもられて枯れかかり、訓練所は危機に陥っていた。タレイアの松を復活させる魔法の道具を求めて、「魔の海」へと向かったパーシーの前に、クロノスの手下となったかつての友人ルークがあらわれる!新たに判明した家族の秘密を受け入れられないまま、ふたたび冒険へと向かうパーシーの行く先に待つものは―。(扉書きより)
映画が面白かったので、原作に興味を持ち、続編となる(2)から読み始めましたが・・主人公の年齢設定や細かいエピソードが映画とは異なるようで、これは(1)も改めて読んだほうが良さそうです。
シリーズになっているので、パーシーの成長と共に仲間が増えてやがて「決断の時」を迎えるというお話なのかな?その点では「ハリー・ポッター」の状況設定と似ているような。ただ、こちらはギリシア神話を現代のアメリカに移して、魔法使いならぬ神と人間のハーフという特殊能力を持つ少年少女を主人公群に設定しているのが興味をそそります。
ADHD(注意欠陥多動性障害)と難読症という人間界ではハンデとされる障害を持つパーシーは、いわゆる普通の学校では問題児扱いですが、ハーフ訓練所の仲間といるときには全く問題となりません。
今回は、アナベスやキュクロプスのタイソン(後に義兄弟と判明)と共に毒を盛られたタレイアの松と囚われの友人グローバーを救うべく「金の羊毛」を探す旅に出たパーシーたちの冒険行が書かれています。
前作で登場の裏切り者ルーク(ハリポタのドラコみたいな関係?)との対決はまたもや次巻に持ち越しですが、犬猿の仲のクラリサとの間には仲間という絆が生まれそう。
自分以外の「兄弟」の存在に戸惑いながらも友としてかけがえのない信頼で結ばれていくパーシーとタイソンの姿も好ましかったです。
現代の道具に形を変えた数々の神の使うアイテムもユニーク。今回はルークの父であるヘルメスがパーシーに与えた風を送る水筒や活力剤の小瓶、必要なものを入れたダッフルバッグなどが活躍します。
ヘルメスの助力の裏には父親としてルークを心配している気持ちがあり、パーシーの父であるポセイドンも表立っては何も声をかけなくても窮地の際にはさりげなく救いの手を差し伸べています。この物語は、親である神に対する思春期の子供たちの葛藤が裏テーマとも言えるかな
ほるぷ出版
オリンポスの神ポセイドンと人間の母親との間に生まれたパーシーは、ある日学校で怪物に襲われる。ハーフ訓練所に戻ってみると、タレイアの松が何者かに毒をもられて枯れかかり、訓練所は危機に陥っていた。タレイアの松を復活させる魔法の道具を求めて、「魔の海」へと向かったパーシーの前に、クロノスの手下となったかつての友人ルークがあらわれる!新たに判明した家族の秘密を受け入れられないまま、ふたたび冒険へと向かうパーシーの行く先に待つものは―。(扉書きより)
映画が面白かったので、原作に興味を持ち、続編となる(2)から読み始めましたが・・主人公の年齢設定や細かいエピソードが映画とは異なるようで、これは(1)も改めて読んだほうが良さそうです。

シリーズになっているので、パーシーの成長と共に仲間が増えてやがて「決断の時」を迎えるというお話なのかな?その点では「ハリー・ポッター」の状況設定と似ているような。ただ、こちらはギリシア神話を現代のアメリカに移して、魔法使いならぬ神と人間のハーフという特殊能力を持つ少年少女を主人公群に設定しているのが興味をそそります。
ADHD(注意欠陥多動性障害)と難読症という人間界ではハンデとされる障害を持つパーシーは、いわゆる普通の学校では問題児扱いですが、ハーフ訓練所の仲間といるときには全く問題となりません。
今回は、アナベスやキュクロプスのタイソン(後に義兄弟と判明)と共に毒を盛られたタレイアの松と囚われの友人グローバーを救うべく「金の羊毛」を探す旅に出たパーシーたちの冒険行が書かれています。
前作で登場の裏切り者ルーク(ハリポタのドラコみたいな関係?)との対決はまたもや次巻に持ち越しですが、犬猿の仲のクラリサとの間には仲間という絆が生まれそう。

現代の道具に形を変えた数々の神の使うアイテムもユニーク。今回はルークの父であるヘルメスがパーシーに与えた風を送る水筒や活力剤の小瓶、必要なものを入れたダッフルバッグなどが活躍します。
ヘルメスの助力の裏には父親としてルークを心配している気持ちがあり、パーシーの父であるポセイドンも表立っては何も声をかけなくても窮地の際にはさりげなく救いの手を差し伸べています。この物語は、親である神に対する思春期の子供たちの葛藤が裏テーマとも言えるかな
